クリスマスイブの夜、
ピートは私にプレゼントをくれた。
お金のない2人だから、
プレゼント交換をする予定はなかった。
ので、私は買ってなかった・・・。(--*;
『え~、プレゼントとか、
何も言ってなかったじゃん~!』
嬉しかったけど、
自分が買ってないので、ちょっと申し訳なかった。
『給料が入ったから。^^』
『・・・遅れちゃうけど、私も買うね』
『いいよ、別に~』
ワクワクしながら、開けてみると・・・
ラルフローレンのストールだった。
(ー`´ー;) ・・う~ん。
いや、いいんですよ。
でもね。
私の普段の服装を見てもらってたら、
ストールとかする人じゃないって
分かると思うんですけど・・・?(;^_^A
どの服に合わせろって言うんだ・・・。
ピート、にこにこ笑ってる。
・・あ。
『ありがとう~!!!(*^▽^*; 』(←作られた満面の笑み・・)
するっきゃないよ、これは。
明日のクリスマスパーティーに行くときに!d(`_´;A
そして、当日。
ちょっと変だと思いつつも、
とりあえず色だけは合わせて、
コートの上に羽織られたストール。
『いいね。^^』
いいかぁ???(^▽^;) (←どこまでも失礼なヤツ)
余談ですが・・・
このストールは、
その日以来使われる事なく、
今も、私のドレッサーの中にしまわれてあります・・・。(--*;
(捨てたり、人にあげたりしてないとこが偉いと、自分では思ってる・・)
さて、クリスマスーパーティー。
ピートの友達は、結婚して、
奥さんと、まだ小さい3人の子供と暮らしてた。
友達はなんと、牧師さん。
人の良さそうな、
いかにも牧師さんって感じの人だった。
奥さんもいい人で、お料理上手だった。
子供たちも、私に
カードゲームのルールを教えてくれたり、
おもちゃを持ってきては、説明してくれたり、
子供たちなりに、仲良くしようとしてくれて、
とってもいい子たちだった。
私たち2人を見て、友達夫婦は、
『とってもいいカップルだね。^^』
って言ってくれた。
でも、その後、
『留学が終わったらどうするの?』
って聞かれて、
『日本へ帰ります』
って言うと、ピートの方を見て、
”そうなの?それでいいの??”
って顔をした。
『僕も、子供たちのところへ帰るから・・・』
ピートがそう言うと、
友達夫婦は、ちょっと残念そうな顔をした。
そうなの・・。
残念なのは、あなたたちじゃなくて、
私なの~!(ノ_<。 フエ~ン
・・・ピートはどう思ってるんだろう??
そんな話はしたことがなかった。
してもどうしようもないことだって分かってるから、
避けてるだけなのかもしれない・・・。
牧師さんの友達は、
私たちが帰るときに、
『これ、プレゼント。^^』
そう言って、聖書を私にくれた。
しかも、なぜ持ってたのか分かんないけど、
日本語版だった。Σ(・ω・;ノ)ノ!オヨッ!
何となく、
”人生、なるようになるよ”
そう言われたように思った。
・・・その聖書を私が読んだかって??
最初の方だけチラッと・・・ね。(^^*;ゞ
だって、宗教に関心ないんだもん~・・・。(>人<; ゴメンチャイ
気持ちはありがた~く、受け取っておきました。m(_ _;)m
『楽しかった?』
『うん、すごく。^^』
『・・・ニューイヤーズイブは2人だけで過ごそうか?』
ピートが言った。
私はその時、幸せの真っ只中にいた。