ご自分の住んでるマンション。
変な音が聞こえたりしませんか?
家電のモーター音や、外の音に混じった明らかな異音。
本日は、そんな音にまつわる話。
ベランダの異音
「先月にね、引っ越ししたんだ。もし良かったら、今度うちに遊びに来ない?」
唐突に、こんな話をして来た古くからの友人Aさん。
引っ越し祝いがてら、遊びに行くかなとKさんは軽い気持ちで返事しました。
…行かなきゃ良かったと後で後悔したそうです。
「適当に座ってて、コーヒー入れるね。」
Aさんは、台所に行きお湯を沸かし出す。
手持ち無沙汰なKさんは、台所に向かい部屋が広くて羨ましいなど話しかける。
「ん〜広いでしょ?家賃も相場より安くてね〜ただ……あ、コーヒー入ったよ〜。それでね、この近くにオシャレなカフェがあってさ~」
言い淀むAさんに、その先を聞こうとするKさん。 しかし、遮るようにAさんはコーヒーを置き話題を変える。
不思議に思いながらも世間話で盛り上がってるうちに、疑問は頭から消え去っていた。
「あ…ちょっと、テレビつけていいかな?」
夜もふけてきた頃、ソワソワしだしたAさん、急にテレビをつけだした。
何故か、かなりのボリューム。
Kさんは、近所迷惑になるから下げるように言うと更に焦りだしたAさん。
「ダメ!このくらいじゃないと意味ないの!音が…音が聞こえちゃうの!音が…」
うわ言のように繰り返すAさん。
Kさんは、驚いてしまい何も言えなくなってしまった。
【カーン…カツーン…カーン…】
少し落ち着きを取り戻したKさん。
Aさんに、改めてテレビの音を下げようと言おうとした時だった。
微かに、テレビとは違う音が響く。
何か聞こえないかAさんに言おうとした矢先。
「聞こえる…こんなにボリューム上げても聞こえる!いやー!!」
Aさんが、半狂乱で叫ぶ。
Kさんは、訳が分からないままAさんを宥めようと肩に手をかける。
「いやーー!ベランダ!ベランダから毎日!いつもこの時間に…もう嫌…」
Kさんの手を払い除け、ベランダを指しながら泣き出すAさん。
Kさんは、ベランダに目をやるとゆっくりとベランダに近づく。
【カツーン…カツーン…カーン…】
先程より、音が鮮明に聞こえる。
怖さもあったが、それよりも何があるのか知りたくなったKさん。
一気に、ベランダの扉を開け外を見た。
【カツーン…カーン…】
音と共に、目に飛び込んできた光景に息をのむ。
ヒールを履いた女性の足が、ベランダの柵に当たっている。
上階から、垂れ下がっている女性の身体。
Kさんは、思わず後ずさり床に座り込んだ。
「毎日、その女の人が見えるの…ねぇ…この音…耳から離れないの…タスケテ…」
振り向いた先には、虚ろな目でこちらを見下ろすAさん。
Kさんは、恐怖のあまり外に飛びたしたそうです。
後日、あの例のマンションを調べたKさん。
あのマンション、Aさんの上階の女性が昔にベランダから首吊りしてたそうです。
丁度、Aさんの部屋のベランダの柵あたりに吊った身体があたる形で。
Aさんは、今はそのマンションから引っ越したそうだとKさんは言っていました。
皆様のマンションは大丈夫ですか?
変な音しませんか?