デトックス
ふらっと立ち寄ったコンビニで「anan」を立ち読み。
私を含め多くの女はこの雑誌をバカにするのに、無性に読みたくなるときがある。
読んでいるところは絶対見られたくないのに、ついコンビニで手に取ってしまう。
違いますか?
私は勝手にそう思っています。
創刊されてはいつの間にか消える雑誌が多い中、長寿を誇る雑誌。さすがは一時代を築いただけあります。
「モテたい」「彼氏ほしい」「かわいくなりたい」「抱かれたい」「金ほしい」といった、誰もが持つ、しかし、女として決して他人に見せてはいけない欲望に対する羞恥心と、「ほかの人はどうしてるのぉ?!」という羞恥心を持つゆえの健全な好奇心につけこむというヤクザなやり方で生き残っているのであります。たぶん。
さて、最新号のタイトルは
「やっぱり男が放っておかないのはココロもカラダもピュアな女」
巷はデトックスブームです。解毒です。マクロビオティックです。岩盤浴です。もう、出して出して出しまくりです。そのうち出してはいけないものまで出して、最後にはすっからかんになってしまうんじゃないかと心配するほど、ブームです。
そんな皮肉を言っているわたしも、昨年秋から毎週ヨガに通っています。その前は岩盤浴に行ってました。完全に踊らされてます。今日このごろはサルサのレッスンまで通い始め、実際に踊ってもいます。どこを目指しているのか自分でもわかりません。
ひとつだけ言えるのは、男に放っておかれたくないから必死こいてやっているわけではないということです。
しかし、ここはいさぎよく醜い言い訳は置いておきます。
「ピュアじゃないココロとカラダをチェック」なるページがあったので、実際にチェックしてみた。メモってないのでうろ覚えです。
○「私なんて」「いい男がいない」とよく言っている・・・YES
○口角が下がっている・・・そうかもしれない
○眉間にシワがある・・・YES
○新しいことを始めるのが億劫・・・YES
○吹き出物がある・・・YES
他にもいくつかあったけど、軒並みYESでした。
あやうく買う気のないものを握りつぶすところでした。
しかし、認めよう。情報化社会に翻弄され、添加物だらけの食べ物に汚染され、正体不明の恐怖に怯え、自分を憎んでいます。太宰治も真っ青です。毒を抜きたいどころか、人生リセットしたい気持ちでいっぱいです。
でも、わたしたちに何が「汚いもの」であり「毒」なのか正しい判断をする能力はあるのでしょうか。それだけが心配です。
ついでに、ちかごろあらゆることの「結」おろそかになっていることを認めて終わりにします。