こんにちは🍕



今回も前回に引き続き、悪徳ファームに未払い賃金の支払いを求める少額訴訟について書いていきます。



前回、少額訴訟の申請に申し込み書類2種類が必要と書きましたが、その次のステップがこちらです。


申請書を送付したことを証明する封筒等の写真


Affidavit of Service(Fair Work- small claims proceedings) 宣誓書



ここからは時系列に流れを書きつつ、説明していきます。



【2024/7/15 】

公聴会が8/12に行われると通知が来る。

ここでいう公聴会は、原告側と被告側と裁判官を交えて双方の言い分を聞き判断するもので、

実質これが本番です。



【2024/7/23 】

elodgement に提出した申請書2種が裁判所によって受理されると、書類上に裁判所のハンコが押されたファイルを作ってくれる。

それを印刷して被告側にメールと郵便(配達記録が残る方法: 書留か速達)で送る。

宛先等を書いた封筒と中身の書類内容が見える写真を送る前に撮る


↑この写真は、相手に書類を送ったことの証明として提出します。


その理由は、

被告側が公聴会に出席しない場合などに、原告側は必要な情報を被告側に出来うる限りの努力をもって提供していることを示す為です。

原告側が相手の欠席で有利になるように連絡しなかったとかじゃなくて、相手に連絡したけど相手が来ないことを選択したって責任の所在を明確にするということ。



【2024/8/5】

Justice of the Peaceに会いに行き、

宣誓をしてAffidavitにサインしてもらう。

封筒の写真データと合わせて、elodgementに提出。控え番号の写真を撮る。

(これは7/23以降もっと早くにやらなきゃだった)



まず、Affidavit について説明しますね。


Affidavit は宣誓書のことで、

申請している内容について虚偽がないこと、もし虚偽があったと判明した場合は罪に問われることを了承し、弁護士や治安判事の前で宣誓したことを示す書類です。



それから、Justice of the Peaceって何?って思いますよね。


Justices of the Peace (JPs) are volunteers appointed by the Governor of New South Wales. The primary roles of a JP are to witness a person making a statutory declaration or affidavit, and to certify copies of original documents. (NSW GOVERNMENT The role of JPsより引用)



Justice of the Peace(以下JP)は日本語訳では治安判事です。

治安判事(JP)は、ニューサウスウェールズ州知事によって任命されたボランティアです。JPの主な役割は、法定宣言または宣誓供述書を作成する人を目撃し、元の文書のコピーを認証することです。


まあ、あまり関わりがある人は少ないと思うので説明を見てもしっくり来ないと思いますが、

とりあえず、Affidavit の証人として認められるのは弁護士かJPです。


弁護士は、元々訴訟の代理人としてお願いしてる訳じゃなければなかなか会うことも出来ないし、お金もかかります。

JPはボランティアなので無料ですし、図書館などの公共の施設で会うことができます。



さて、続いてそのJPの探し方ですが、

NSWのようにサイトにFind JPなどがあればそちらを参考に。

そうでなければ、「Justice of the Peace near me」で検索すると現在地付近にあるJPの訪問がある公共施設が出てくると思います。




JPに会いにいく際の準備物は以下二つです。


身分証明書(パスポート、Photo ID、Driver license 等)

サインをもらう書類



それから、英語が堪能でない方は、


何の書類にサインをしてもらいたくて来たのか

Affidavit に書いた内容


を翻訳して理解、説明できるようスクショかメモなどしておくと安心です。

また、


swearとaffirmの違いも理解しておいた方がいいです。


swear

1 a 誓う,宣誓する 《★【比較】 swear は神や聖書その他神聖なものにかけて誓う,あるいは固い約束をする場合にも用いられる; vow は何かを実行することを誓う》.

 affirm

1 a (再度繰り返したり,質問に答えて)〈…を〉断言する,確言する.

(weblio 英和辞典より一部のみ引用)


Swearing is also known as swearing an oath. A person who believes in a god can swear by their god that the affidavit is true. The authorised person may offer them a Bible or other relevant holy book to hold while they swear the oath. 

An affirmation is a solemn declaration of truth, without any reference to a god. (Legal Aid NEW SOUTH WALES, Affidavits より引用)

宣誓は、誓約をすることとも呼ばれます。神を信じる人は、宣誓供述書が真実であることを神に誓うことができます。宣誓供述書の権限を持つ者は、宣誓中に聖書やその他の関連する聖典を渡すこともできます。

宣誓供述とは、神に言及することなく、真実を厳粛に宣言することです。


とのことなので、

キリスト教徒でない人はAffirmを選択すれば大丈夫です。

(キリスト教以外の宗教のSwear使用可否は存じ上げないので、どうしてもしたければご自分でJPに質問してください。)



8/5の出来事の記述後に、

(もっと早くにやらなきゃだった)

と書きましたが、その理由は何かと言うと、


Affidavitと封筒の写真は公聴会の1週間前までに提出しなければならないからです。


私は1週間ちょい前に裁判所から催促のメールが来て気づいて、焦って翌日仕事の休みを取ってJPに会いにいきました。

本当に危なかった。これが提出されてないと公聴会できないらしいです。


私の遅くなった要因は、申請書の計算ミスに提出後気づいて、裁判所のチャットに連絡して修正したファイルを提出し直したのと、

JPの探し方がわからず無駄なことをしまくったせいで、このステップクリアするまでに時間かかりすぎました。



これから少額訴訟やる方はお気をつけください。



次回も引き続き、少額訴訟について書いていきます🐟