前回の続きです。
こちらの論文では、思春期の骨の部位別の成長と身長に強い関係があり、骨の成長と身体活動にこれまた強い関係があったということです。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0022347694701938
つまり、運動は骨の成長と関係するけど身長の伸びには直結してないと解釈できそうです。
やっぱり身長先生は正しかったです。先生、疑ってすみません
こちらには成年時の身長は遺伝率97%という報告が載ってましたので、
運動では遺伝の影響を覆すほどの効果がないのかもしれません。
とはいうものの、個人内で見れば遺伝子を変えることはできないので、運動が骨成長を促す効果を期待するのがいいのでしょう。上の論文には栄養のことも書いてました。栄養不足でも、過体重と肥満でも成人身長が低くなるそうです。
また、身長の伸びに対する運動の影響を色々調べてくれている論文
に、面白いことが3つ、書いてありました。
高強度トレーニング
が身長の伸びを妨げるという証拠は今のところない。
ジャンプをすると背が伸びるというが、7ヵ月ジャンプさせた子たちとさせなかった子たちで身長の差はなかった。ただし、ジャンプした子たちの骨重量は上がった。
運動の種類
によって伸び方は変わらない。(体操をやってる子といない子で長期間の伸びを比べた)
いずれも小学校高学年から成長期についての研究です。
結局、骨のためにはどんな運動でもいいから、栄養が過不足にならない程度に運動しようという結論でした。
勉強やゲームもいいけど運動時間もしっかり確保させたいと思いました。