※お話の紹介※
コロナの一斉休校をきっかけに不登校になってしまった長女ぴよちゃんが完全復活したのも束の間。
次女のうりちゃんが発症してしまった行き渋りについてのお話です。
高校入学後に普通に登校できるまで完全回復とは言えないので、うりちゃん編の最後は現在のうりちゃんの実況中継になると思います。
現時点では随分と回復し、志望高校の特進コースに合格したうりちゃん!
それまでには馬子もうりちゃんも苦しい苦しい戦いがありました。
我が家の方法がみなさんにあてはまるとは限りません。
今、行き渋りで悩まれている親子の手助けに少しでもなればと思って綴ります。
小6の時、馬子はうりちゃんを私立受験させるかどうかとても悩みました。
住んでいる県の私立はどこでも受かると言われていました。
しかし、ぴよちゃんが地元の公立中学に進学していて安心感がある事。また新たな友達を1から作る勇気が持てず、ぴよちゃんと同じ公立中学に進学することをうりちゃん自身が決めました。
その後私はこの決定を大きく後悔することに…。
公立中学に入学し1年生になりました。
担任になったのは定年退職まで数年の副教科の女性の先生でした。
この先生が唯一うりちゃんの人生で最高の先生でした。
物事の本質に関する事は注意するけど、本質でない事はあまり重要視せず自由にさせてくれる。
イメージでいえばモンスターズインクのロズ。
ゆっくりとした口調で面白い事もいうし、毒も吐くし、破天荒。
あえてロズ先生と命名させてもらうけど、ロズ先生の性格だから許される事も多々ありました。
参観日に、暗幕を引いた教室で授業の最初から最後まで映像を鑑賞し、終了チャイムと同時に「はい今日の参観日は終わりよー。」と、ただの鑑賞会だけで何もせずに終了したり。
生徒達が別の先生のやり方に納得できず、生徒VS先生になった時に、話を聞いたロズ先生が「放っておきなさーい。あの先生おバカさんなの。」とか。
校長のオンライン話が長すぎてみんながイライラしてる時に、画面を見ながら「相変わらず変な髪型ねぇ。」と言って爆笑を誘ったり。
文章で書いたら問題発言のように思えるかもしれませんが、語り口調や間が絶妙で、子供たちはイライラがスッと収まり落ち着きを取り戻すのです。
そしてそういう事がある度に子供たちの信頼を強く集めていました。
うりもロズ先生が大好きでした。このクラスの間はトラブルなど起こることもなく、起こりそうなときは魔人に変化したロズ先生があっという間に収めてくれました。
ロズ先生が好きなうりは、自分の好きな事や家での出来事をいつも話しては、ロズ先生の返答を楽しみに毎日通っていました。
他の子どもたちもロズ先生と話したくて、教卓はいつも生徒でいっぱいだったようです。
普通に見れば変わり者の先生だったかもしれないけど、うりは心から大好きで、私も信頼をよせていました。
●学校の楽しさは成績に比例する。
この頃のうりの成績は5段階で5ばかりでした。
1年生の終わりが近づくと、うりは来年もロズ先生のクラスになりたいと強く願っていました。
最後のHRで、教室中にロズ先生が飾っていた謎の置物や使いかけの私物をじゃんけん大会で配っていましたw
その時もらった物をうりちゃんは今でも大事に保管しています。
よっぽどロズ先生のクラスが楽しかったんでしょうね。
この時はちょうどぴよちゃんが不登校を発症している頃だったので、うりちゃんには何の心配もない時期でした。
そして公立中学にしてよかったなと思っている時でした。
第3話 新しく来た担任は信用できる?できない?行き渋りを発症。に続きます。