診断を受けてすぐに、まずは中学校へ行き、起立性調節障害という病気を知っているか聞いてみましたが、担任の先生は知りませんでした。
薬を服用しても、緩い作用なのですぐに起きられるようになるものではないと説明しましたが、担任の先生は出来るだけ登校させてくれという返事しかもらえませんでした。
次は図書館に行き、起立性調節障害についての本を数冊借りてきて目を通しました。
本に書いてある事を読み比べながら、長女に内容を簡単に伝えたり相談したりして、体調を崩すストレス性の原因があり、それを解決しながら薬を使って体調も良くしていくことにしました。
原因を知る為に長女に嫌な事を聞きましたが、長時間ストレスを抱えてきた長女が、原因を素直に話すわけもなく、少しずつ話を聞いていきました。
クラスで男子生徒にからかわれるのが嫌だ
担任の先生が配慮に欠ける行動をするのが嫌だ
嫌な事を教えてくれたり、学校での出来事も少し話してくれたので、私はそれを学年主任の先生に伝えました。
伝えた時期は2月頃。
その頃には、登校出来ても教室に入る事が出来なくなっていたので、相談室で過ごしていたようです。
長女は学校で起きていた事をたくさん話してはくれませんでした。
きっと色々な事があったのだと思います。
やはり親なので、長女をここまで追いやった生徒は許せない気持ちが今でもあります。
でも、長女が不登校になった原因の全てがその生徒の責任ではないし、謝罪して欲しい気持ちはありましたが、謝罪後に通う中学校での長女の生活の事を考えると、強く謝罪を要求すべきではないと判断しました。
学校側、学年主任の先生と話し合いを重ね、中3ではクラス編成で配慮していただきました。
学校に行けば教室には入れるようになり、学校へ行けた日は、いつもより嬉しそうにしていました。
でも、やはり朝は起きられず、週に半分くらい、しかも午後から登校する日が続きました。
中3になると、高校進学に向けてのお話もあり、長女を連れて体育館の二階から説明会を聞いたりしましたが、長女が真剣に高校について考えているようには見えなかったので、親としては焦りが募ってきました。
夏休みの高校見学には、中学校に入った頃から気になっていた家の近くの公立校だけ参加しました。
色々見せていただき、嬉しそうに見学していました。
モチベーションが上がれば中学校も意欲的に通えるかもと思いましたが、夏休みが明けても学校に行けない日が続き、このままではダメだと思い、長女と向き合う為に短時間で働いていた仕事を辞めました。
でも辞めたからと言って、何をしてあげられるのか・・・
まずは長女が進学出来そうな公立高校をピックアップし、車で外周だけでも見せようと外に連れ出しました。
どの高校も、家から遠かったり坂道が多かったりで、この一年くらいほとんど家で過ごしていた長女にとって、朝起きて電車や自転車で3年間通える自信がないと言われました。
次に、中学校の先生から話を聞いていた私立の通信制高校の見学を申し込みました。
隣の駅前に数校ありましたが、とりあえず2校見学に行きました。
それぞれに特色があり、通信制高校なら通えそうと長女も納得出来たので、片方の高校を単願受験し、2月中旬に合格通知が届きました。
長女も私も一安心しましたが、実は不登校の原因が、もう一つ。
しかも深刻な原因が残っている事に、このあと気づいたのです。