ASSRシリーズ、前回で最後と言ったんですが補足です。
一昨日、約3ヶ月ぶりの耳鼻科通院で、
久々に主治医の先生と話せました。
ASSRの結果について、前回消化しきれていなかったところ、
主治医の先生から直接話をきけていなかったところをつっこんでみました。
つまり、
🦻🏻ASSRの結果って結構曖昧なんですね?
🦻🏻左耳の低音域で補聴器のほうが聴力下がってることについて、他の先生と電話で話して、「誤差の範疇だしそんなに気にしなくていい」って感じだったけど…?
というところですね。
まず、主治医の先生からすぐに言われたのは
「ASSRって、聴覚の完璧な検査じゃないんです。特に低音域の精度はあまり高くないです。
なので、前回検査結果を説明した時も、あまり詳しく掘り下げてお話ししてませんでした。」
ということ。
先生によると、
ASSRはいろいろな音域の検査ができて、聴覚の全体像の把握に役立つが、精度は高くない。(ASSRの検査結果では障害者手帳の申請ができないくらい、と言われました)
聴覚検査という意味でいうと、ABRのほうが信用できる。
じゃあなぜASSRをやるかというと、COR(音を聞かせて子どもの反応を言語聴覚士が読み取る)でうまく反応できなかった場合などに、赤ちゃんの場合は「聞こえていないのか」「聞こえているけど無視していたり、うまく反応ができないのか」が判断つかないため、こうした検査もやってみて、CORが妥当なものなのかどうか判断する材料になる。
聴覚検査としては、CORのほうが信頼できる結果。
ぴよ太は検査結果も安定しているので、「やっても意味ない」と思える検査も多いかもしれない。
(検査結果が安定していない場合は、いろんな角度から聴覚が把握できるという点で有効)
…という感じでした。
正直に言うと、ABRとASSRの違いは把握しきれていませんが、
生後3ヶ月までABR→9ヶ月でASSR、となったときに、
「たくさんの音域が検査できるASSRを何で最初からやらないんだろう?」と思っていたのですが、これでちょっと謎が解けました。
そしてASSRが精度が高くない…というところで、
さらに突っ込む私。
「それでは、ASSRの波形を見て、感音性難聴かもしれないという話でしたが、
それも確定的ではないということでしょうか?」
「はい、ASSRの波形では判断つきません。」
なんと!!
前回含みもなく「感音性っぽいですね」とバッサリ切られた記憶がありますが、まぁいいや(笑)
いろいろ掘り下げて聞いていくと、
ぴよ太の感音・伝音の様子は
ABR結果→感音っぽい
伝音だと第一波が遅れて出るけどそういう様子があまりない、と言われました。
※第一波とかわけがわからないけど、論文見つけたのであとで読もう…
CT結果→伝音っぽい
耳小骨の形が変。
遺伝子検査→伝音っぽい?
感音性によくあるような結果はでなかった。
ASSR→感音っぽい?
左耳の低音域の聴力よさそう。でも検査精度に疑問あり。
…という感じで、
どっちにも転べる状態のようです。
結局は、年齢を重ねて、骨導聴力が測れるようになって、
ようやく察しがついてくる…というものみたいです。
ということで、シリーズでダラダラと書きましたが私的なまとめ。
幼少時の聴覚検査は、どの検査も確定的なものではない!いろんな検査を繰り返して、聴力の実像に迫っていくほかないので、結果の数値のひとつひとつ、検査結果のひとつひとつに右往左往しない!
CORは言語聴覚士さんの主観が入るので、脳波のほうが信頼度が高いと思ってしまっていたけれど、そうじゃなかったのも驚きでした。
やっぱりわけがわからないことが多いけど、
プロの目から見ても現時点ではわからない、ということがきちんと理解できただけでも収穫あったかな、という感じです。
そうこうしてるうちにぴよ太も1歳になりました。
これからも元気に大きく育ってね
これまでの検査のことなどはわかりやすいようにこちらにまとめてあります