突然ですが、あなたは国に逆らってまで見ず知らずの人命を救うことができますか?

自分の職を失うことになっても、人命を優先にすることができますか?


ハヤブサミュージアムがある人道の丘。

同じエリアに杉原千畝記念館があります。

そもそも人道の丘は杉原千畝を記念して作られた公園です。

敷地内には杉原千畝記念館


シンボルモニュメント


杉原千畝像


などがあります。

ところで、杉原千畝はご存知でしょうか?
今の教科書はわかりませんが、少なくとも私は学校では習いませんでした。
もうかなり前にドラマか映画があり、観てはいませんがその時にザックリとナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人を救った人と聞きましたが、詳しくは知りませんでした。
ハヤブサミュージアムの入館時に杉原千畝記念館との共通券があり、せっかくだからそちらも行こうかとなりました。
気軽に行きましたが、内容の濃さに驚きました。


こちらが杉原千畝記念館の入口です。
そんなに大きな建物ではありません。
入口すぐの展示からカウンターパンチを食らったくらいの衝撃ガーン
まず最初が「ホロコーストとは?」からです。



詳しくはリンク先を読んでいただくとして、ホロコーストとは、超簡単に言えば

全てユダヤ人のせい

て、不満の捌け口にしてしまったこと。
ヒトラーがその主張をして、国への不満をユダヤ人に押し付けたんですね。
貧しいのはユダヤ人のせい
仕事がないのはユダヤ人のせい
戦争(第一次世界大戦)に負けたのはユダヤ人のせい……
冷静に考えたらめちゃくちゃなんだけど、ドイツ国民もそれに乗っかってしまった。
おそらく、ヒトラーにそれなりのカリスマ性があり、洗脳されてしまったのでしょうね。
また人間は失敗したときや間違ったとき、境遇に不満があるときに「自分は悪くない!!◯◯のせいだ」と思いたいものです。
そこを付け込まれたのでしょう。
あぁ、すごく煽りまくったんだろうな~。
なぜだろう、洗脳の手口が手に取るようにわかる気がする😑

説明とともにさりげなく展示されている写真が悲惨すぎました。

食べ物を与えられなかったのか、痩せ細った男性

人形のように捨てられてる大量の遺体

汽車で強制収容所につれて行かれている人々

何も知らされずにガス室へ連れていかれている幼い子供達や女性

ガス室で亡くなった方々の靴の山々

ホロコーストという言葉は知っていたけど、ぼんやりとした理解しかしてなかったです。
写真を見ただけでショックでした。
こんなに酷いことだったんだと。
煽られ、洗脳された人々の行き着く先がこの大量虐殺の実行だったことに、本当に恐怖と虚しさを感じます。
ちなみに、ドイツが降伏し、アメリカやソ連の軍がユダヤ人の強制収容所に救助に行った際、あまりの酷さに驚いたそうです。

そんな国際情勢の中、杉原千畝はリトアニアのカナウス日本領事館で領事代理をしていました。

展示はなぜ千畝はビザを発給したのか?や、ビザ発給後の避難民達はどう逃げたのか?などのテーマになります。


1940年の夏、リトアニアのカウナス日本領事館のまわりにはポーランドからナチス・ドイツの迫害から逃れてきた大勢のユダヤ人達に埋め尽くされました。

それは逃げるルートがシベリア鉄道でウラジオストクに行き、船で日本(敦賀)を経由してアメリカ大陸や中国、オーストラリアなどへ向かうしかなかったから。

必死に日本を通過するビザをくださいと訴えかけていました。

杉原千畝は日本にビザ発給の許可をとろうとしますが、「正規の手続きができないものにはビザを出してはいけない」との返答。

国の命令に従うのか?

人々の命を助けるのか?


もしビザ発給を断れば、目の前の人々は前述のような目にあいます。

ビザを発給すれば職を失うかもしれません。


さて、あなたならどうしますか?


続く