こんにちはぴよぴよ侍です
今回は先日登拝させて頂いた愛宕山と、愛宕山に鎮座されます「愛宕神社」と「月輪寺」について少し書いていこうと思います
と言っても殆どただの私の参拝日記みたいな感じですが
愛宕山麓にある清滝川です
シーズンではゲンジボタルも見れるらしいのですが、そもそもホタルが綺麗な夜の時間帯には愛宕山を登ったり降りたりするのは危険なのでやめておきましょう
猪や熊などに襲われる可能性もあります
実際に熊出没の看板も出てました
愛宕山は標高924mの全国屈指の霊山で、中腹に月輪寺、山頂に愛宕神社があります
自分の足で歩いて登るしか参拝方法が無いので、往復に約5時間程度掛かります
ゆっくり参拝するとなると、もう少し時間が掛かると思います
下山の際に遅い時間になると危険ですので、午前11時以降の入山は控えるようにしましょう
愛宕山の登山ルートは色々あるのですが、私は月輪寺を経由して山頂の愛宕神社へ向かう月輪寺ルートで登ります
帰りは、道が分かりやすい表参道を通って下山します
少しの間は平坦な道が続きます
右手側には清滝川も見えて景色も素晴らしく、空気も美味しくて道も緩やかなのでこの辺りまでは体力に自信のない方でも歩けると思います
茶色の建物左側の階段が月輪寺登り口になります
少しわかりづらいのですが、階段をスルーして左側に行くと、空也上人が修行したと言われる聖地「空也の滝」に行くことが出来ます
写真左側の階段を進んでいくと空也の滝に向かうことができます
左手側には綺麗な小川が流れています
鳥居が見えてきます
こちらの狛犬様達は邪悪な者が入らないように聖域をお守りして下さっているのでしょうね
狛犬様達にご挨拶して先へ進みます
この赤い鳥居の先にあるのが空也の滝です
とても立派な滝です
此処は平安時代の高名な僧であった空也上人が修行をしたと伝えられている滝場です
此方では、現在でも修行をなさっている方が滝行に来られることがあります
お不動様や観音様、八大龍王様や前鬼様と後鬼様、役行者様達がお祀りされています
役行者像の近くまで行って拝ませて頂くと、滝の水しぶきがかかることもあってスッキリします
空也の滝でしばらく過ごした後、まずは月輪寺を目指すため来た道を引き返し、山を登っていきます
表参道より道が整備されていないので、登るのに注意が必要な箇所もちらほらありますので、足元を気をつけながら登ります
そこそこ登った所に応援のお言葉が
ここまで来れば月輪寺まで残り半分以下だと思います
つらくともこらえて登ります
時々足を止めて周りを見渡すと木々の緑とパワー溢れる地面に心癒されます
道幅も狭く横が崖になっている箇所もあるので、しんどくても気を抜かず注意して登りましょう
途中ちょっとした分岐があります
31歳という中途半端な年頃の私はどっちを選ぶべきなのか……と悩んでいたら、「若者だろう」と言われた気がするので若者ルートを進みます
標高も高くなってくると少し雪が見えてきました
雪綺麗だなぁと思っていたら、目の前をリスが走っていって驚きました
野生のリスを見るのはたぶん初めてですが、めっちゃ可愛らしかったです
すばしっこくて写真は撮れませんでした
月輪寺の近くまで来ると、大体の場合鹿さんと出会えます
遠くからガン見してくるコが居たのでズームで撮らせて頂きました
月輪寺のご住職様の畑の側に居た鹿さんもガン見してきました
お写真を撮らせて貰う前にはきちんと鹿さんにもご挨拶してから撮らせて頂きましょう
この後、このコがめっちゃ近寄ってきてくれてあまりの可愛さに癒やされまくりでした
月輪寺は浄土真宗発祥の地、空也上人が悟りを開かれた聖地として歴史ある由緒正しき寺院です
以下に愛宕山と月輪寺、愛宕神社の歴史について軽〜く記させて頂きます
昔々、役小角という方と泰澄という方々が愛宕山に訪れた際、インド・中国・日本、それぞれの天狗の統領達に出会い、朝廷の命を受け朝日峰(今の愛宕神社のある場所)に神廟を営んだことから愛宕権現の信仰が始まったとされています
役小角様は修験道の開祖とされるお方で、泰澄様は加賀国の著名な霊山である白山を開いたお方です
その後、和気清麻呂という方と慶俊僧都という方が協力して「愛宕五坊」と呼ばれる五つのお寺を建てました
その内の白雲寺(現在の愛宕神社)と月輪寺が今もこうして愛宕山に鎮座しています
和気清麻呂様は護王神社などの御祭神で、日本国家の危機を救った英雄として有名な人物で、愛宕神社中興の祖とされております
慶俊僧都様は弘法大師空海様の師匠とされておられる高僧で、月輪寺中興の祖とされておられます
その他にも愛宕五坊及び月輪寺には今回だけでは書き切れない程のエピソードがたくさんあって、本当に素晴らしいお寺です
親鸞聖人や法然上人、弘法大師空海様や空也上人、清少納言様に九条兼実様に明智光秀公……他にも沢山の偉人に縁のあるお寺です
月輪寺の御本尊は阿弥陀如来様で、本堂や宝物館には他所では見ることの出来ない珍しい仏像や五大明王様等のお強い仏様方を拝ませて頂くことができます
ただ、この冬季は本堂拝観や宝物館の拝観は休止されておられますのでご注意ください
また、通常時におきましても宝物館は事前に電話での予約が必須となっております
この日も冬季のため通常は本堂も閉められていて拝観することはできないのですが、ご住職が是非お上がりになって拝んでくださいと仰ってくださりましたので、有り難く拝ませて頂きました
そのうえ、美味しい梅昆布茶とお茶菓子まで頂いて、色々なお話を聞かせて頂くことが出来ました
電気の供給も不安定、水道もないガスもない、薪の使用が消防により禁止されているため火も使うことが出来ない、消防も来ない、徒歩でしか登り降りすることが出来ない山なので郵便などもほとんど受け取ることができない、観光寺院でもないし檀家も持たないので金銭的にも非常に厳しい、土砂災害に弱いなどなど……あまりに困難な状況の中、信仰と伝統を守り続けておられる77歳の女性住職様、本当に凄いと思います
ニコニコと笑顔が素敵な方で、お参りに来られた方にはとても丁寧に優しく接して下さります
ご住職は本当に、仏様に深く愛され護られているんだろうなと、強く思います
此方のご住職にお会いし、暖かく迎えて頂き、月輪寺の仏様を拝ませて頂く……参拝までの道程は多少しんどくても、是非登拝して頂きたいなと思う素敵なお寺です
後半へ続く……