時は平成初期。
中学の校舎には
教室の外にベランダが付いていた。
基本的に避難用とされてて
出ては行けない決まりになっていた。
ただ、何かを干したり(主に雑巾)
大掃除の時に荷物を出すなど
完全に出ない訳でもなく
時には先生がベランダに出て
校庭にいる生徒を呼び寄せたりするような
ゆる禁止事項の認識だった。
ある日、
部活の大会を校庭でやっていて
休み時間に自校の応援をしていた我々。
ヒートアップしてきた男子の
何人かがベランダに出て行って
ウェイウェイ応援し始める
すると、
「クォラァァァァ〜〜〜」と
どこからか声が聞こえてきて…
よく見ると
校庭のいっちばん奥の方から
学年主任の鬼先生が
爆走して近づいてくる…
私たち「ヒィッッッッ」
ベランダに出てた男子がすごい勢いで
教室に吸い込まれてきて、音速で着席
程なくして、
「ウォラァァァ〜〜〜〜」
という怒号とともに駆け上がってきた鬼(先生)
そして、
「今ベランダ出てたやつ
廊下に出てこい!!!」
。。すごすごと廊下に出る男子たち
なんだかんだ一通り叫んだ後、
「なんでベランダに
出ちゃいけないか言ってみろ!!」
と言い出した。
男子1「きまりだからです」
「違う!!!
(ゴン)」(ゲンコツ)
・・・漂う『え?』感。。
男子2「もし避難の時に出てたら使えないからですか?」
・・・もう聞いちゃってるし
「違ーーーーう!!!
(バシッ)」(ビンタ)
・・・え〜
もう後がなくなり張り詰める空気
しばらく無言が続いたあと、
「あのなぁ
3m跳び上がって
落ちたらどうすんだー」
いや、それ当てらんないッス。
そもそも幅1mもないベランダで
どうやって真上に3m跳ぶの
(ベランダ壁は顔しか出ないくらいの高さ)
要するに答えは「危ないから」って
言いたかったんだと思うけど
余計なワードが強くて伝わりづらい
プンプン怒りながら鬼先生が去ったあと、
何も知らない担任がやってきた
男子1「先生ベランダに
出ちゃ行けない理由はなんですか?」
担任「え?そりゃきまりでしょ
・・・ん?」
男子一同「先生、それ
鬼先生に言ってきてよ!ブーブー」
鬼先生も理不尽な指導だと思うけど、
今思うと担任の先生にとっても
とんだ『とばっちり』だったかな。
ふと思い出した
平成の怖い校則話でした