カササギの計略 著者:才羽楽
★★★★★★★7:秀作、十分に楽しめる作品
プロット;7、ストーリー;8、描写;7、テンポ;8、ドキドキ感;7、発想:8
スリル;6、サスペンス;6、ドンデン;7、推理;8、感動;6、泣ける;7、切ない;7
ジャンル:ミステリー、本格推理、密室、孤島、館
感想:
題名のカササギという鳥、よく考えるとどんなどんな鳥かよく知らなかったので調べてみた。
分類はスズメ目カラス科カササギ属ということなので、一番近しい種類はカラスとのことで、よくよく見ると顔かたちがよく似ている。
当作は2016年度『このミス大賞』の隠し玉を受賞した作品だが、同時に受賞した作品と比べて、ホワイトどんでん返しと呼ばれている。
さて ストーリーはというと、
突然アパートの前でしゃがみこんんで待っていた美女が、自分のことを覚えていないとビンタをくらう。
また明日来るのでそれまでに思い出せという捨て言葉とともに、その日は去っていくが思い出せない。
そうして次の日に帰宅すると、部屋の中はガラッと模様替えまでして大きな荷物とともに待っていた。
そうして、そのままなし崩しに同棲することになるのだが、だんだんと彼女を大切に好きになっていく。
しかし奔放そうに見える彼女だが、後をつけると病院に入ってく彼女。
実は不治の病が潜伏しており、発症すれば神経が麻痺して死に至る病とのことで、怯え暮らしている事実がある。
それも受け入れて、というか現実感もなく彼女を愛するのだが、ある日突然何の痕跡もなくいなくなってしまう。
途中から、ストーリーは読めてしまうのは少々残念だが、魅力ある登場人物たちと伴に最後は綺麗すぎる終わりにオチ。
ストーリーの進み方やテンポがいいので、十分楽しめる作品となっている。 了
| カササギの計略 宝島社文庫 / 才羽楽 【文庫】
724円
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<評価の説明>
★★★★★★★★★★10:超傑作、もう神の域
★★★★★★★★★9:最高傑作、間違いなくこれからも読み続ける珠玉の1冊
★★★★★★★★8:傑作、もう一度読み返したくなる1冊
★★★★★★★7:秀作、十分に楽しめる作品
★★★★★★6:標準的佳作、とりあえす合格レベルの作品
★★★★★5:凡作、可もなく不可もなくで読んでも読まなくてもよいレベル
★★★★4:駄作、よほど暇であれば読んでもいいが・・・
★★★3:失敗作、読む価値なし
★★2:酷作、この作家の本は二度と手にも取りたくないレベル
★1:ゴミ、即破棄してもいい
