浜村渚の計算ノート 著者:青柳碧人

★6:標準的佳作、とりあえす合格レベルの作品 

  プロット;6、ストーリー;6、描写;7、スピード感;7、ドキドキ感;6、発想:7、シリーズ:有り

  スリル;6、サスペンス;6、ドンデン;-、推理;7、感動;-、泣ける;-、切ない;-、エロ;-

 

ジャンル:推理、青春、数学

 

感想:

背景となる社会では、少年犯罪を抑制するため文化系や芸術を強化して、心を阻む理系教科特に数学を排除していく政策がとられている。

 

この政策に反発する為か、天才数学者 高木源一郎が立ち上がる。

 

その方法が、ドクター・ピタゴラスと名を変え、テロ組織「黒い三角定規」の主導者となったのである。

 

彼の要求は数学の地位向上である。

 

彼はかつて学校教材のソフトを製作したのだか、そのソフトを使用すれば人の心を意のままにコントロールできるプログラムを組み込んでいたのだ。

 

このソフトの累計使用者は全人口の半数近くに達しており、全人口を人質に取ったも同然。

 

 

そうして、現実の殺人事件に対して、警視庁は対策本部を発足。

 

ただし、このメンバーにはソフトを使用したことがないものだけに限られるのだが、それぞれの事件は数学に関係する事件となっている。

 

「四色問題」、「ゼロ」、「π」を大テーマに、テロが実行されていく。

 

対する警視庁では対策本部メンバーには、このソフトと接触したこともないモノに限定される。

 

 

対策本部長が連れてきた救世主は、ひとりの数学大好き女子中学生 浜村渚。

 

 

彼女が、ドクター・ピタゴラスに対峙し謎を解決していくのだが。

 

まぁ、バカバカしい設定ながら 読めないではない。 了 

 

 

 

<評価の説明>

★★★★★10:超傑作、もう神の域

★★★★9:最高傑作、間違いなくこれからも読み続ける珠玉の1冊

★★★8:傑作、もう一度読み返したくなる1冊

★★7:秀作、十分に楽しめる作品

★6:標準的佳作、とりあえす合格レベルの作品      

5:凡作、可もなく不可もなくで読んでも読まなくてもよいレベル

4:駄作、よほど暇であれば読んでもいいが・・・

3:失敗作、読む価値なし

2:酷作、この作家の本は二度と手にも取りたくないレベル

★1:ゴミ、即破棄してもいい