カンナ ~出雲の顕在~ 著者:高田崇史

  ★★★★8:傑作、もう一度読み返したくなる1冊

  プロット;7、ストーリー;8、描写;8、スピード感;10、ドキドキ感;9、発想;8、シリーズ;有り、

  歴史謎解き;9、サスペンス;9、ドンデン;8、推理;9、感動;-、泣ける;6、切ない;8、エロ;-

ジャンル:、歴史、ミステリー

 

感想:

ラス前の盛り上げ役をしっかりと果たした、シリーズ第8作。

 

テーマは、神話と古代史の国 出雲。

 

 

神話時代のダークヒーローでありながらも、出雲での伝承とはかけ離れたイメージの素戔嗚尊とはどんな人物であったのか。

 

国譲りの大国主命の物語とは、彼を祀る出雲大社とその祭祀 出雲国造の謎。

 

出雲の街を、主人公たちが、その敵が入り乱れ走る様は、ダ・ヴィンチ・コードでイタリアの街を駆け巡った まさしく ラングンドンそのもの。

 

とにかく、出雲をこれでもかと深ぼりされていく。

 

 

ただ、当作ではこの歴史の謎を解明する歴史ミステリーもさることながら、『傳暦』を巡るストーリーも最後のクライマックスへまっしぐらに突き進んでいく。

 

敵の正体 玉兎も明らかになり、登場人物の関係性も大きく揺れる。  了

 

 

 

 

<評価の説明>

 ★★★★★★10:超傑作、もう神の域

 ★★★★★9:最高傑作、間違いなくこれからも読み続ける珠玉の1冊

 ★★★★8:傑作、もう一度読み返したくなる1冊

 ★★★7:秀作、十分に楽しめる作品

 ★★6:標準的佳作、とりあえす合格レベルの作品      

 ★5:凡作、可もなく不可もなくで読んでも読まなくてもよいレベル

 ★4:駄作、よほど暇であれば読んでもいいが・・・

 ★3:失敗作、読む価値なし

 ★2:酷作、この作家の本は二度と手にも取りたくないレベル

★1:ゴミ、即破棄してもいい