聖なる黒夜 著者:柴田よしき
書評:★★★★★★★★★★10(超傑作、神レベル)
ジャンル:ミステリー、警察
感想:
相当の期待値をもって読み始めた場合 期待を裏切られることが多い中、あっさりとその期待値を超えてくる力量は、「さすが 柴田よしき」というべきか。
1000ページの大作、登場人物も多く 中盤にダレ気味感はあるものの、それも結果的には必要な部分であり 枚数稼ぎの無駄なページは全い。
ストーリーは、警察組織、やくざ、バイオレンス、夜の世界、冤罪、性、銃、薬、売春と、クライムサスペンスの要素がオンパレードで収拾が取れなくなりがちと思いきや、ありきたりの表現をすればパズルのピースが過不足なく収まっていく。
そのなかで、RIKOシリーズのスピンオフという位置づけの主人公の刑事麻生龍太郎を軸に、素人、玄人が相まみえ入り乱れながらも、緻密なプロットとスピード感。
大作だからこそ可能な人物の書き込みや その人生のリアリティと迫力。
ミステリー部分はおおよそ想定できるものの、そんなことはどうでもいいほどに圧倒させらる作品に仕上がっている。
とにかくは、読んでみるべし。 了
★★★★★★★★★★10:超傑作、神レベル
★★★★★★★★★9:最高傑作、間違いなく繰り返し読み続ける
★★★★★★★★8:傑作、もう一度読み直したい
★★★★★★★7:秀作、十分におもしろい
★★★★★★6:標準的作品、一度くらいは読む価値あり
★★★★★5:凡作、可もなく不可もなく
★★★★4:駄作、よほど暇であれば読んでもいいが・・・
★★★3:失敗作、読む価値なし
★★2:酷作、この作家の本は二度と手にも取りたくないレベル
★1:ゴミ、即破棄してもいい読むに耐えない
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