こんばんは。
ご訪問くださり、ありがとうございます。
今日は、突然ですが、ひとつ間違うと失明してしまうという
網膜剥離
について、注意喚起のブログになります。
【網膜剥離ってなに?】
目の奥には、プラネタリウムの内側の白い幕のように、丸くドーム状に網膜というセンサーが貼り付いており、中央には黄斑という視神経の塊があります。
センサーのついてるシート、である網膜が、新車の内装ビニールカバーをはがしたときのように本体の眼球から浮いてはがれてしまうと、光の信号が視神経に届かなくなって、見えなくなります。
目を強くこすったり、ボールが目に当たったりして眼球に強い圧力がかかると、中の液体がぶにょーんと動いて、網膜をはがしたり、穴をあけたりします。
穴が開くと、そこから眼球の水が網膜のシートの下側に入って回り込み、たちまちのうちにピリピリと網膜がはがれていきます。
(まるで新車のビニール…くどいですが)
はがれたところは「視野欠損」といって見えなくなります😱
【治療法は?】
早期であれば…めくれたところが少しなら、穴のまわりをレーザーで焼いてくっつけ、それ以上はがれないようにします。
光凝固法、とか、
レーザー治療法、といいます。
つなげて焼くと切れてしまうので、点々のように離して、穴を囲みながらまるく焼きます。
いまから30年ほど前、主人が網膜剥離になったとき、某大病院の研修医がヘタクソでレーザーの間隔を詰めて打ちすぎて、かえってレーザーのせいで網膜がひきつり、また破れてしまい(怒)、別の病院でもう1重、外側に打ち直しました。
レーザーで焼いたところの視力はなくなるので、けっこう視野欠損します。
頭の外から手を近づけても見えない、という感じで視野欠損はわかります。
網膜剥離の初期症状は、飛蚊症といって、視野にゴミがたくさん飛ぶ、というものです。
↓
そこからぼやけたり見えにくくなってきたりしたら、すぐ救急車を呼んだほうがいいです。
自分の足で歩くだけで、その振動で網膜がどんどんはがれます。
とにかく、怪しいとおもったら、
上を向いて(顔を天井に向ける、ということです)、安静にしながら救急車を要請してください。
はがれすぎて黄斑のところまではがれてしまうと、もうレーザーでは対応できないので、入院して手術になり、それをやってもあまり視力がもどらなくなる=失明の危険があります。
【ハイリスクなかたとは】
①ステロイドを使っている方
ステロイドで眼圧があがると網膜剥離の危険がアップします。主人は若い頃受けたステロイドパルスのあとで網膜剥離になりました。
②近視のきつい方
近視だと網膜がひっぱられて破れやすいのだそうです。お気をつけて…
③花粉症のかた
目をこすっちゃダメ!と言われてもかゆいとついついこすりますよね。
でも危険です!こすらずに目薬さしてくださいね。
友人が昨日、網膜剥離と診断され、診察が遅れて光凝固が間に合わなかったためにオペになるそうです。
おかしいなあと思ったら無理に仕事を続けず、網膜剥離の兆候を感じたら即、救急車を呼んでください。
突発性難聴と網膜剥離と脳梗塞は、どちらも発症後は時間との戦いです。
1時間の差でその後の人生が全然変わります。
あのとき救急車を呼んでいたら…とならないよう、やばい兆候は頭に入れておくと安心です。
家庭の医学、などのサイト等で、初期症状を一度はお調べになっておいてくださいね。
万一のときのお役に立ちますように。
いつもコメントやイイネをありがとうございます。