こんばんは。

ご訪問くださり、ありがとうございます。


今日は、川崎大師で5月31日まで限定で行われている、10年に一度しかない


大開帳奉修


と、その際にこの期間限定で授与される特別な護符である


赤札


についてご紹介します。


ご開帳の期間が5/31までなのでとりあえずこちらを先に書きまして、春日大社と大安寺は次以降に書かせていただきますね。


川崎大師について

その昔、1128年に平間さんという人が42歳の厄年のとき、夢のお告げで海から弘法大師様の像を引き上げてお祀りしたら、厄がのぞかれて福徳を授かったのが始まり、というお寺だそうでして、御本尊は弘法大師様で、お寺の名前は平間さんにちなんで平間寺(へいけんじ)です。


厄除けに絶大なごりやくがあるということで有名で、ご祈祷のあと、御札の授与所まで行くために通る長〜い屋内の通路には、天皇、皇族の皆様からのご寄付があったことを示す額が、昭和の頃の分から無数にかけられていました。…ということで、皇室からの尊崇も深いそうです。


大開帳奉修について

川崎大師では、10年に一度、本殿の幕の奥におられる御本尊がご開帳されます。

ことしはそのご開帳の年にあたり、

5月1日〜31日

がご開帳の期間です。

期間内は、毎日、何らかの行事が行われます。

 ↓

大開帳奉修行事スケジュール


そもそも大開帳奉修ってなに?と思うところなのですが、


御本尊を拝みやすい

・御本尊の手に五色の紐(御手綱)が結ばれていて、それが長く伸びて本堂前広場の木製の塔(供養塔)に結ばれ、その御手綱を握って御本尊と結縁できる

・ご開帳期間しか授与されない、特別な赤札という護符がいただける


というものだそうです。

 ↓

大開帳奉修について


赤札について

薄紙に、川崎大師の貫主(トップのお坊さん)が手作業で「南無阿弥陀仏」のはんこを赤いインクで押した、1.5cm✕4cmぐらいの長方形の小さな護符です。

期間内は参詣者に無料で配布されます。


しかし!


配布の際、偉いお坊さんから直接手渡しする、というしきたりのようで、そのため、


その日に何時から配布するかはその日の貫主さまの感得(お気持ち)次第で、その時までわからない


というすごいことになっております。


基本的に、毎日6回ある御護摩の際、

①料金を払って護摩祈祷を頼んだ人たちが本堂でご祈祷をうけ、

②ご祈祷のすんだあと、本堂の御本尊を右から左へと動く形で拝ませていただいてから、

③本堂の左側に続く通路を通って別殿に連れて行かれ、木製の祈祷の御札を受け取り、

④一階に降りて靴を履いてから出口のところにずらっと並んだお坊さんから赤札をいただく。

 ↓

⑤ご祈祷を申し込まなかった人は、屋外のテント(はみだしたら庭)でその間ずっと待っていて、

⑥ご祈祷の人の赤札受け取りが終了してから行列を作って本堂にいき、中に入れていただいて、

⑦御本尊を拝んでから、ご祈祷の人と同じルートを通って出口で赤札をいただく


という流れのようです。


したがって、御護摩祈祷を申し込んで、本堂で祈祷していただくのが圧倒的に楽です。


しかし、

6回ある御護摩の中には赤札をもらえない回もあるそうです(衝撃!)


もし、自分の祈祷の回が、貫主さまのお心次第で


今回は赤札はナシね


となったら、


終了後にあらためて屋外のテントの長蛇の列に並んで、次のご祈祷回で赤札をもらえるまで延々と待つか、


または


もう一回ご祈祷を申し込んで次の回で赤札がもらえることにかけるか、


ということになります(汗)


本当かどうかはわかりませんが、ネットで探すと

朝イチの6時のご祈祷は必ず赤札がもらえる

という説もあるそうです。

(保証はありません。6時の回のご祈祷に行ってみて違っていたらごめんなさい。)

 ↓


私は、5/4に日帰りで京都から行き、


豊川稲荷東京別院

 ↓

日枝神社

 ↓

川崎大師

 ↓

深川不動堂


と回りましたので、川崎大師には正午ころに到着しました。

すぐに午後1時の護摩祈祷を申込み、そのあと本堂前の蝋燭奉納受付のお姉さんに、蝋燭を奉納したあと

「赤札をもらうために並ぶところはどこですか?」

と聞きました。

すると、

今から並ぶと1時のご祈祷に間に合わないです。ご祈祷のかたは、保証はできませんけど、ご祈祷のあとで赤札がもらえることがあるので、それを待ってからにしたほうがいいですよ


と教えてくださったので、無事にご祈祷のあと赤札をいただけました。


その日の何時のご祈祷で赤札を配るかは貫主さまのお心次第なので、上記の状況をお考えのうえ、何時に、どうやって授かるかをご検討くださいね。


ご祈祷なしでテント列に並ぶと、

4時間待ち

もありうるそうです。

並ぶのも修行です、と言われた方もあるのだそうで…

境内は、ディズニーランドかコミケの壁サークルか、というおそろしい長蛇の列になっていました。テントの外、炎天下で並んでいた方がすごく大変そうでした😢


赤札の見た目と、別棟の出口でお坊さんが赤札を配っている様子は、こちらのニュース記事の写真がわかりやすいです。

 ↓

赤札授与のニュース


公式サイトの説明はこちらです。


ご祈祷の流れと注意点

1  受付で申し込んでお金を払うと、授与品のお菓子と、何時のご祈祷、と書いたチケットをいただけます。料金はこうなっています。

 ↓
3万円の特別大護摩のかたは本堂の内陣(お坊さんの横)に入れていただけますが、その他のかたは、いくらのコースであってもみなさん同じ場所でご祈祷ですので、料金の差は、木のおふだのサイズの違いだけだと思います。

木のおふだは、高さ40センチを超えるとどひゃー!という大きさですので、持ち運びやすい小さな「懐中紙札」というのを選ぶのもひとつの方法かと思います(どちらかを選べます)。


2  開始時間の30分前頃から入場待機列が本堂右手にできるので、警備員さんにチケットを見せてから列に並びます。


3  予定時間の25分前頃から入堂開始になります。

前から詰めて座るよう言われますが、畳にじかに座ることになります。

本堂の一番うしろには、壁沿いに椅子みたいになった腰掛け的な段がありますので、足腰の悪い方は待機列の先頭に並んでおいて、そこに座るといいかもしれません。

または、正座椅子を持参するとよいと思います。


この正座椅子は450gと軽くて、高さも三段階に調整できて座りやすいです。
 ↓


 

4 若めのお坊さんが10分前ころ来られて、法話というか雑談?をされます。


5   時間になると導師様とお供のお坊さんが大勢来られてご祈祷が始まります。最初に聖水でお清めがありますので、合掌して頭を下げます。


6  川崎大師の護摩祈祷は、桜井識子さんのCDにもライブ収録されていますが、太鼓がめちゃくちゃかっこいいです。

錫杖経→観音経の世尊偈→般若心経→各種真言、という感じで進みます。


7  終盤、まだお坊さんたちがご真言などを唱えている最中に、内陣の特別大護摩のかたが御本尊右手の参拝通路に案内され、そのあと、本堂内の信徒が前から順番に右手通路へ誘導されます。

なにぶんすごい人数なので、とても急がされまして、御本尊前は「通過しながら拝む〜」という感じです。

願い事などは、ご祈祷の間にじっくり申し上げておくとよいと思います。


8  御本尊前を通過したら、通路の先にあるおふだ受取所に行き、セルフで自分の名前を探しておふだを受取ります。包み紙はあるものの、持ち手付きの紙袋などはありませんので、おふだを入れられる袋をご持参ください。


9  そこから一階に降りて、建物の出口で(運が良ければ)赤札をいただけます。

バゲッジクレームから出口に降りる、飛行機の到着口みたいな感じと申しましょうか…


10  本堂から出ると、赤札をいれるためのビニールケースを500円前後で売っている屋台がたくさん出ています。

確かに、ペラペラの薄紙だし、小さいので、なにかに入れないとすぐ破れそうです。


屋台のおばさんは、

「その赤札はね、お米の粉でできてるから。大病したとかピンチのときには丸めて飲むと治るよ」

と言っておられました。

(ただし、お米の粉でできてる、という点は真偽不明です…。高野山奥の院の千枚通しのような感じでしょうか。)


上記流れでおわかりのように、赤札はひとり1枚しか授かれません。

10年に一度のお守りならぜひほしい!という方は、頑張ってくださいね。

(私がいただいてきたものはお留守番の主人に渡しました。)


川崎大師の境内にはいろいろなお堂があり、本来はゆっくり回りたいところです。

こんなきれいな池などもありますので、ぜひ回ってみてくださいね。


昨年3月の写真です。

皆様がなるべくお楽に赤札を授かれて、結縁できますように。

いつもコメントやイイネをありがとうございます。


【5/10追記】

川崎大師には


撫で守


というお守りがあります。

体の悪いところをこのお守りで撫でると治していただける、というものです。



通販もされておられます。

 ↓

撫で守 通販ページ


ご病気や怪我でお悩みの方がこちらのお守りで助かりますように。