こんばんは。

ご訪問くださり、ありがとうございます。


今日は、奈良国立博物館で開催中の、


空海展


について、圧巻の展示物とお土産コーナーにある素敵なグッズをご紹介します。


会期は6月9日までです。

今後、

東京その他の地域への巡回はない

そうですので(電話で確認しました)、ご希望のかたはぜひ、期間内に奈良にお運びくださいね。


障害者手帳をお持ちの方は、御本人+付き添い1名まで無料です。


一般の方は、チケット売り場が長蛇の列ですので、こちらの

オンラインチケット

が便利です。

並ばずにスッと入れますよー!

 ↓

オンラインチケット購入サイト



展示品

実際に行ってみるまで、


曼荼羅とかの展示なのかなあ…???


とぼんやりしたイメージしかなかったのですが、実は


空海(弘法大師)様に関連する宝物のほぼ全てが集結!


という、空前絶後の展覧会でした。


① 空海様の書かれた有名な直筆の文書の原本のほとんど全てが集まっています。


・最澄さまに出した有名なお手紙、「風信帖
 ↓
図録の写真です。以下同じです。
・一番弟子(甥)のお坊さんが若くして亡くなったとき、「悲しいかな、悲しいかな」と悲しみを赤裸々に書いた「性霊集

・大日経について書いた論文の下書き、というか加除訂正入りの「大日経開題
 ↓

・天皇に提出した、唐から持ち帰ってきた宝物の一覧表(20年の任期なのに2年で帰ってきたことについてのお詫び文言入りで、詫び状兼用)である
請来目録
 ↓

そのほかにも、名前を聞いたことのあるお大師様の作品の直筆原本が、ほぼ全部ありました。

どれも弘法大師様、御本人の直筆なのが驚きで、千年以上前に、まさにここにあるこれを弘法大師様が手でお書きになったんだ…と思うと感無量です。

それと、
天皇に提出した詫び状と、
最澄さまに出したお手紙と、
論文の原稿
では、おなじ空海様の字でも、全然書き方が違うのがとても興味深かったです。

深く考えながら急いで書いてると、あの弘法大師様でもこういう崩した字になるんだ…習字のお手本にしたいような、本当に美しい字を書かれるときには、やはり意識して綺麗にキッチリ書かれてるんだ…など、とにかく、同じ場所で一度に見比べられるということの有り難さを痛感します。

※ 日本で一、二を争う名筆のお大師様ですらそうなのですから、まして私達凡俗が写経するときには、本当に本当に気合を入れて時間をかけて慎重に丁寧に書かないとダメなんだ、と痛感しました💦

空海様が若い頃、遣唐使として中国に行ったとき、暴風雨で辺境に漂着して中国の官僚に塩対応をされたけれども、空海様が上申書を作って提出したら、あまりに字がうまくて文章も完璧なことに中国の官僚が感動し、即座に経費を出してくれて都まで連れて行ってくれた、という話は有名ですが、そのときの上申書もありました。

「貴方様は皇帝陛下に有能さを認められて今の職におつきになっておられるわけですが」などと中国の官僚のことを褒めちぎってあり、相手がその気になるように上手に書いておられました。さすが弘法大師様です(笑)
ということで、お手紙コーナーはどれだけ時間があっても足りない感じです。


② 空海様が唐に留学したとき、密教を教えてくれた師匠の恵果阿闍梨からもらって、日本に持ち帰ってきた密教法具(五鈷杵など)の現物があります。

 ↓

これかー!という感じです。
穴が空くほど見てしまいました。


③ 普段は高野山の宝物殿でしか会えない萬日大師様を、360度まわりを回って拝めます。

 ↓

高野山では前からしか拝めないのですが、首筋やうしろ頭までじっくり拝めます。
見れば見るほど染谷将太さんです(笑)

一万日通ってこの像を拝み続けたお坊さんがいて、一万日めに、この像がねぎらって振り向いてくれた(ら、そのまま固まった)という伝説があります。


④ 有名な曼荼羅や、素晴らしい仏像、仏画がたくさん集まっています。しかも、みんな魂を入れてあるそうです(中に仏様がおられます。)


輪袈裟をかけて数珠を持っていって正解でした。お寺感覚で拝めます。

他に誰も拝んでない感じでしたので、お寺のように真言とかブツブツ小声で唱えてから拝むと、仏様によくお聞きいただけるかもしれません。



⑤ 曼荼羅の意味や、大日如来様の位置づけなどが、この展覧会に行くとよくわかります。説明がとてもわかりやすいです。



ということで、超!おすすめの展覧会です。


【5/10加筆】

 ↓

わかりやすいニュース記事です




お土産コーナーの素敵グッズ

会場出口にグッズ売り場があります。


1  萬日大師の絵葉書(165円)

↑の萬日大師の絵葉書があります!

推しのブロマイドですから、買わずにはいられません(笑)


2  般若心経のお香たて(2200円)

金属製で、般若心経が彫刻で書かれています。
中はこうなっています。

いろんな太さの線香に対応しています。
ケースの文字の大きくなっている所はくりぬかれていて、そこからお香の煙が出るしくみです。
 ↓


3   蓮の花のお香たて(1100円)



…浄土に行けそうなキンキラキンです(笑)

4   大日如来のマスキングテープ(660円)


金と黒でかっこいいです。
どこに貼るねん、とは思いましたが(汗)

ほかにも多聞天様の絵葉書とか、素敵なものがいっぱいでした。

図録は3000円ですべての展示品の写真と解説がついてます。絶対安い!という充実度です。
ただし、厚さ3センチの総グラビアページのため、めちゃくちゃ重いので、観光の予定の最後に買ったほうがいいかもしれません。
全盛期の25ans3冊分ぐらいの重さです(バブル期を知るシニアにしかわからないネタかも…)


というわけで、あと会期が残り約1か月となりましたが、お時間の都合のつきそうな方はぜひお運びくださいませ。

奈良国立博物館は近鉄奈良駅から徒歩で行けますので、日帰りでももちろん可能です。

ただ、春日大社や大安寺(桜井識子さんおすすめのお寺です。)も近くですので、遠くの方は一泊なさると、よりじっくりお参りを楽しめると思います。
春日大社と大安寺につきましては、また次回以降記事にしますね。

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