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ご訪問くださり、ありがとうございます。

今日は、奈良の春日大社の特別参拝と朝拝、境内のお勧めコースと、朝拝に参加するのに最適な素敵な和風旅館をご紹介します。


春日大社について

大河ドラマ「光る君へ」の道長くん一族を含む、摂政関白を輩出した、日本の貴族ナンバーワンの藤原氏の氏神様です。

(興福寺は藤原氏の氏寺です。)

奈良公園からゆるい坂(登大路)をまっすぐ上がっていった山の中腹にあります。

藤原氏は天皇のご実家(外戚)として権勢をふるったご一族ですので、皇室とのつながりも深く、とても歴史の古い神社です。


(お勧めの参道)

近鉄奈良駅からまっすぐ登大路を上がっていくと、途中に

奈良国立博物館があり

(いま、空海展をしているところです)、その先に春日大社の

萬葉植物園があります。

ここは、GW前頃になると満開のあらゆる種類の藤の花が見られる素敵なところです。

ただ、空海展や藤の花の季節が終わってしまうと、このルートは
人と車だらけで暑い
という欠点があります。
また、車の場合、奈良公園界隈は駐車場を探すのが大変で、大行列のこともあります。
そこでお勧めなのが、中心から少し離れた高畑町エリアの駐車場に車をとめて、
下の禰宜道から春日大社本殿に参拝し、
夫婦大國社金龍社若宮などの境内社にもお参りして、
上の禰宜道から帰る
ルートです。
高畑町のあたりにはたくさん駐車場があるのがおわかりでしょうか。
 ↓
春には、木にからみついた天然の藤が咲き乱れます。
舗装されていない土の道なので、ハイヒールなどには向きませんが、空気が綺麗で御神気を感じられるところです。
下の禰宜道から登ると、春日大社の二の鳥居に出ます。
春日大社本殿で参拝後、境内社の若宮、夫婦大國社や金龍神社に参拝していると、自然に上の禰宜道につながっていき、もとの高畑町に戻れます。
夫婦大國社は、とても有難い雰囲気のお社で、靴を脱いでお座敷タイプの御本殿に上がってお参りさせていただけますので、ぜひご参拝くださいね。
本殿右側エリアの境内社一覧です。
ここは、後でご説明する朝拝に参加すると、神職と一緒に巡拝できます。
 ↓
ノーストレスで御神気と自然を満喫できますので、この禰宜道ルートはお勧めです。


特別参拝について
春日大社では、本殿の御神門をくぐって右手の受付で500円払うと、特別参拝をさせていただけます。
下の地図の右下の⑨のところが受付です。
 ↓
特別参拝すると、御本殿のすぐ前の②の中門のところでお参りできるほか、普段は入れない⑧から㉓までの境内社にもお参りできます。
いろいろなごりやくに特化した珍しい神様がたくさんおまつりされていますので、ぜひお参りなさってみてください。

朝拝について
311の東日本大震災のあと、春日大社では、早期復興を祈念して
萬度祓
を実施されました。
これは、大祓詞を一万回あげる、というものです。
参加者が増えれば祝詞の回数も増えますので、そのとき、上記マップ④の

直会殿

で、一般の信者も朝拝に参加させてくださるようになりました。

一般人が神職と一緒に大祓詞を上げられるなんて、なかなかないことです。

私は、2013年春、当時奈良勤務だった主人の仕事の関係で後にご紹介する旅館のむさし野さんに泊まり、主人が朝早く仕事に行ったあと、ひとりで春日大社に参拝したことから、この朝拝に偶然参加できました。

その後、もう10年以上たつのですが、コロナによる一時中断を経て、現在、また朝拝での萬度祓を再開してくださっています。

もう一万回はとっくに超えていますが、さまざまな災害からの復興祈願をなさっています。

昔は神職が数人、一般の参加者も10人ほどで、全員、直会殿の板の間で正座して大祓詞を唱えていたのですが、いまは板の間には神職だけ12人前後がお入りになり、その手前の土間の椅子に一般人が座るスタイルで、一般人も50人から60人が参加するにぎわいとなっています。
お休みの日もありますので、下記公式サイトのカレンダーでスケジュールをご確認ください。
 ↓
人気なので、少し早めに行かれると確実です。

すぐ横に砂ずりの藤があり、そこにベンチがあります。

直会殿の中に入るとき、巫女さんが大祓詞を書いた神拝詞を貸してくださいますので、ご安心くださいね。
最初に修祓もあり、本格的な神事です。

終了後、↑の若宮方面の境内社巡拝があります。
神職のあとをついてみんなで巡拝すると、心がスッキリします。


お参りに便利な素敵な旅館
春日大社には、本殿の左側にも境内社があります。
この⑦の水谷神社のすぐ隣が若草山なのですが、その若草山の目の前にあるのが、
古都の宿むさし野
さんです。


2013年頃、流行していた「ブログ旅」という番組で、サキちゃんというタレントさんが、過酷な企画のせいでお金がほとんどない貧乏状態で疲れ果ててこの宿にたどりつき、大女将の好意で「さくら」という素敵な離れに泊めてご馳走を食べさせていただいた、という回があり、それを見て一度泊まりたい!と思って宿泊し、以来ファンになりました。
(それが朝拝の初参加のときです。)

こちらの本館二階には、若草山が目の前に広がる、とても広いお部屋もあります。



また、離れの鹿鳴山荘は、若草山は見えませんが、お部屋に露天風呂などがついているほか、ラウンジでドリンクも飲めて、とても快適です。
離れの露天風呂はその都度お湯をイチから入れ直すタイプなので、腹膜透析のかたも安心ですし、ごはんも部屋食で安心です。
お料理はとても美味しいうえ、タンパク質少なめとか薄味などの要望にも完璧に対応してくださいました。料理長、ありがとうございます。

大女将は残念なことにコロナ禍中に亡くなってしまったのですが、急遽海外から呼び戻されたお孫さんである若女将が、海外からの帰国組とは思えないしとやかでスリムな着物美人です。
テキパキとよく気がつくところはまるで飛行機のCAさん、お顔の雰囲気はまつげの長いエキゾチックなジャスミン姫風…という、類稀なかたなので、若女将のおもてなしもどうぞご堪能ください。

こちらは、希望すれば、朝ご飯は若草山で食べられるように、重箱に詰めたお弁当にしてくださいます。

この宿からですと、左側エリアの境内社にお参りしながら行っても、15分程度で春日大社本殿につきます。
まさに朝拝にうってつけのお宿です。
自然と神様がいっぱいの、奈良でのお泊りや参拝をお楽しみくださいね。

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