こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。

今日は、毎年6月に開催される、比叡山延暦寺の

結縁灌頂(けちえんかんじょう)

についてご紹介します。


(4/27加筆)

※毎年、4月1日頃から募集が始まります。

今年は4/8から、これまでに結縁灌頂に参加したことのある人に案内がきましたが、公式サイトにはそれから20日たっても案内が載らないので、ご希望のかたは、


1.下記の比叡山無動寺谷辨天堂の住職(輪番)の小林隆真師のTwitterの申込書をダウンロードして印刷して延暦寺に送るか、


または

2.延暦寺結縁灌頂係にお電話して申込みについて問い合わせてみてください。


延暦寺結縁灌頂係の電話番号は、

077-578-0001

です。


 ↓

延暦寺公式サイト「お知らせ」 


無動寺谷辨天堂の輪番の小林隆真師が、ツィッターでJPEGの申込み書式をアップしてくださいました。

https://twitter.com/ryushin1000/status/1776976399250952531?t=VskeuWab9kLpiAyJxZk6Gw&s=19 

 

(加筆は以上です。)



【2024年の日程】

6月 8日(土)

6月 9日(日)

6月16日(日)

6月22日(土)

6月29日(土)

6月30日(日)


の6座です。

(お電話で確認しました)


毎年、1日あたり120名ぐらいなのですが、どれか1日は、団体様予約で最初から満席だったりしますので、予定をたてるときは第2候補もお考えになっておいたほうがよいと思います。


申込方法

公式サイトから申込書をダウンロードして、必要事項を書き込み、現金書留で費用(参加冥加料)とともに延暦寺に郵送します。

一昨年までは、大法会結縁灌頂という特別な結縁灌頂が秋に開催されていたので、春と秋の年2回だったのてすが、昨年からは元々の年一回、6月のみに戻りました。

大法会結縁灌頂で一度経験したかたが(うちもそうですが)、毎回申し込むようになっているとすると、以前より激戦になるかもしれません。
一度受けると、毎年受けたくなる神秘の儀式なのです。
というわけで、希望されるかたはお早めにお申し込みなさってくださいね。

どんな儀式なの?】
延暦寺公式サイトの説明です。
 ↓

「空海」という昔の映画で、北大路欣也が弘法大師様の役をして、中国で結縁灌頂を受けるシーンをやっていましたが、それを見ると雰囲気がわかります。

目隠しをした状態で曼荼羅のところまで連れて行かれて、手の指の先に樒の葉っぱを束ねたものを渡され、腕を伸ばしてそれをポトリと落とします。
(投華得仏、というのはこれのことです。華、といいますが、実際には葉っぱです。)

葉っぱは、床に敷かれた曼荼羅の仏様の上に落ちるので、落ちたところの仏様と御縁を結ぶ(結縁)ことができるのです。

投げた葉っぱは持ち帰らせてくださいますし、結縁したことの証明書も授かれます。
延暦寺ではこの6柱の仏様のどなたかと結縁させていただけます。
 ↓


お坊さんから、「今年は去年と違う仏様と結縁したい!」と頑張りすぎて遠くに投げたりすると、仏様のおられないところに葉っぱが落ちたりするので、必ず下にポトリと落としてください、と注意されます。
皆さんがどなたと結縁したかは、終了後に証明書をいただくときにわかるのですが、みなさま、まんべんなくいろいろな仏様と結縁されています。

投華得仏のあと、頭に水を注いでいただき(灌頂/かんじょう)、最後に延暦寺の一番偉いお坊さん(天台座主)と手のひらを合わせて徳を授けていただいて、儀式が終わります。

途中の詳しい式次第は、神秘的で、本当に「凄い」のですが、部外秘にされており、決して他言してはならないそうですので、公式サイトに書かれたところだけをご紹介しました。
ぜひご自身で体験なさってみてください。途中で真言などを授かれますし、とても感動的です。

料金
昨年は1万8000円でした。
値上げがなければその価格かと思います。
料金には、

当日の昼食代
始めてのかたに授与される笈摺

も含まれています。
笈摺というのは、袖なしの木綿の白いベストで、よく四国遍路のかたが着ているものです。
 ↓
結縁灌頂する人のユニフォームのようなものだとお考えくださいね。
背中に、6柱の仏様の梵字と文様が入っており、前側には延暦寺と書いてあります。

お昼ご飯は延暦寺会館で出されます。
結縁灌頂の割当時間によって、先にご飯を食べて順番を待つ人と、結縁灌頂のあとでお昼になる人に分かれます。

申込みの先着順に結縁灌頂の順番が決まり、その整理番号順に、12人ずつ10班に分かれて順番に儀式を受けるのです。
朝10:30に延暦寺会館に集合、というのが例年の進行でした。

当日の流れ
(4/5加筆)
今年は延暦寺会館が工事中のため、
例年とは異なり、阿弥陀堂に朝集合、受付となります。
ご注意ください!

朝、10:30頃から延暦寺会館のロビーで受付をして、時間が来ると延暦寺会館の大広間で説明会があります。
このとき、法話がされます。
 ↓

結縁灌頂をする会場は、阿弥陀堂の隣にある灌頂堂という特別な建物で、結縁灌頂のときしか入れません。


延暦寺会館は東塔の一番低い位置にあり、阿弥陀堂は山の上にあるので、かなりきつい坂を登ることになります。

右下の延暦寺会館から、左上の法華総持院まで歩くことになります。

ご病気で体力のない方や、足の不自由な方は、マイクロバスで連れて行っていただけます。
ご無理をされず申し出てくださいね。

それ以外のかたは、お坊さんのあとについて、鐘を鳴らしながら一列で延暦寺会館から灌頂堂まで歩いて行きます。約15分前後かかると思います。
大きな荷物は延暦寺会館に預けていってください。
また、結縁灌頂の最中は、両手を儀式に使うため、ウエストポーチや斜めがけの小さいバッグしか身に付けられません。貴重品用の小さなウエストポーチやポシェットなどを持参されると便利です。

灌頂堂の中には小さいお座敷の待合室がいくつかあり、12人ずつの班別にそこに入って待ち、呼ばれたら班単位で廊下に並んで儀式に向かう、ことになります。
荷物は基本的に待合室に置いて行くよう言われます。

持ち物と服装

平服のかたが多かったです。
もちろん、スーツや着物のかたもおられました。梅雨時なので、雨の中を移動することが多いですので、お着物を、とお考えの方はお天気にお気をつけください。昨年はかなりびしょびしょになりました。

お数珠
輪袈裟

は必ず必要です。
受付の横に、延暦寺会館の売店があり、そこでどちらも買えます。
特に形式の指定はありません。
初回のかたは笈摺(白いベスト)を受付でいただけますが、2年目以降の方は、最初のときに授与された笈摺を持参する必要があります。

なお、一回参加すると、参加証として輪袈裟にはめるリボンをくださいます。
2回目からは色が変わり、複数回受けるときは、輪袈裟にこれまでいただいたリボンを並べて全部はめて(軍隊の略授や善行賞のようにして)参加します。
10回目には表彰され、金色に光り輝く錦の輪袈裟(完全に輪っかになった、お坊さん用の特別なもの)を延暦寺から授与されます。

参加者にはリピーターの高齢者のかたが多く、このスペシャル輪袈裟をかけている人の多いこと多いこと…
なんとか10回目まで頑張りたいです。

こんなことがありました
最初に結縁灌頂を受けた一昨年の秋、私はなんとしてでも大好きな観世音菩薩様と結縁したい、と必死にお願いしていました。
一通の書留で申し込んだため、整理番号が連番なので、主人は私のすぐ前にいたのですが、私が主人の次に投華得仏して、お坊さんが「観世音菩薩!」と叫んだのを聞いた時、主人は目隠ししていても、私が小さくジャンプして喜んだのがわかったそうです。
飛ぶなよ…

昨年6月に2回目の結縁灌頂を受けた時、主人は(その時はまだ発見されてなかったのでわかっていなかったのですが)胆石のせいで、突発的な吐き気やめまいなどの症状に悩んでいました。
そのせいで、投華得仏のあとの天台座主様とのお手合わせの儀式の際に脳貧血で倒れそうになり、危うく天台座主様に頭突きをかますところでした。
指導係のお坊さんから「お父さん!大丈夫ですかお父さん!」と連呼され(汗)、会場の隅の椅子に座らせていただくことに💧💧💧
体調不良のかたはくれぐれもご無理のないようになさってくださいね。

結縁灌頂は、一度経験するとやみつきになる、不思議な力のある儀式です。
仏様と濃い御縁を結びたい方にお勧めいたします。

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