こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。

今日は、京都の


三十三間堂(蓮華王院)


毎月17日に行われる、


大般若転読会


についてご紹介します。


※お写真はお借りしました。堂内は撮影禁止です。


大般若転読会とは

大般若経は、玄奘三蔵(三蔵法師)がインドから唐に持ち帰った経典で、600巻あります。

除災招福、国家安泰のお経として厚く崇敬されています。


なにしろ600巻もありますので、全部読むと飲まず食わずでも何日もかかります。

そこで「転読」といって、お経をアコーデオンみたいに広げてバラバラ〜っと風を通すことで「読んだことにする」法要が行われるようになりました。

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大般若経転読について


転読でバラバラ〜とやると、風が起こるのですが、この風は邪気払いや厄除けのごりやくがあると言われています。


また、1巻をバラバラ〜っとやったあと、その経本を閉じたら、机にバンバン!と叩きつけて、


降伏一切大魔最勝成就!

ごうぶくいっさいだいまさいしょうじょうじゅ


と叫ぶことになっているようです。

これも魔除け?と思います。


東寺や、蛸薬師、信貴山朝護孫子寺、豊川稲荷などで御祈祷を受けますと、この転読をしていただけます。


三十三間堂の大般若転読会

三十三間堂の御本尊は千手観世音菩薩様なので、御縁日は毎月17日になります。


そこで、毎月17日には、朝10時から約1時間かけて、大般若転読会が開かれています。

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この時、
朝9時半までに行って、御本尊の右前あたりの受付で2000円お支払いして申し込む
と、心願成就や病気平癒などの願い事について大般若転読会で御祈祷をしていただけて、終了後、御札をその場で受け取ることができます。
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また、御祈祷を申し込むと、普段は立入禁止の御本尊の前の柵の内側に設営された椅子席に座って、この転読会に参加できます。
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即日祈願について

椅子席は20席ぐらいしかないので、なるべく早めに、オープン時間の9時頃には行かれたほうが良いと思います。
空いている席につくと、正面でお焼香をさせていただけます。

御祈祷を申し込んでいないのに柵の内側の椅子席にお座りのかたもかなりおられたようでしたが、一応、堂内には、御祈祷のかた限定席です、という看板が出ています…

【法会の進行】
導師様のほかにお坊さん6人が参加されます。
導師様が御本尊前の壇に座られて声明のようなメロディーのあるお経を唱えられ、まわりのお坊さんたちも一緒に唱えます。これが20分ぐらいあります。

そのあと、お坊さんたちは、自分の前にある木の物入れを開けて、お経が10巻ずつ束にしてあるお経ケースを10箱ずつ取り出します。
お坊さんひとり10✕10で100巻担当、ということです。

そこからバラバラ転読タイムです。
6人でバラバラ〜、バンバン〜、降伏一切大魔最勝成就ー!と、それぞれ1人当たり100巻分、全部で600巻を転読します。
20分ぐらいじっくりバラバラする感じです。

そのあと、お経を全部箱に入れて物入れにしまってから、
妙法蓮華経観世音菩薩普門品第25偈
(ショートバージョンの観音経)
をお坊さん全員であげます。

観音経が終わると、導師様が、参列者の家内安全や心願成就などを(個人の名前の読み上げはナシですが)お願いしてくださいます。
各自の御札は御本尊の前に置いてくださっています。

観音経のあとで、しばらく導師様がまた別のお経をあげると、法会は終了です。

法会のあと、御札を申し込んだかたは名前を呼ばれて、御札と、お下がりのお菓子をいただけます。
御札は封筒に入っていますが、紙袋とかはもらえないので、御札を持ち帰るための袋はご持参くださいね。

【お勧めポイント】
祈願者席は、お坊さんがバラバラされる法壇のすぐ下なので、大般若経の風がかかりやすいです。

御本尊にとても近く、日頃は入れない席に座って1時間も過ごせるのは、それだけでとても有難いです。

また、祈願を2000円でしてくださるところは普通はそんなにありませんので、あの三十三間堂でこんなにお安く個人の祈祷をしてくださるなんて大感激です。

ということで、17日に早めに行かれてご参加されると、得難い体験ができますので、ご紹介させていただきました。

三十三間堂の観音様はとてもお力が強く、いろいろなお願いを叶えてくださるそうですので、ぜひお参りなさってみてくださいね。

いつもコメントやイイネをありがとうございます。