こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。

こちらのブログでは、主として腎不全で透析をなさっている方や、そのご家族向けに、何かのお役にたちそうな内容についてご紹介しておりますが、以前から病気平癒祈願との関連で、何回かに分けて、


お寺で病気平癒などの願掛けをするとき、知っていると、よりお参りが丁寧になるポイントや、

西国三十三所や四国八十八か所の札所巡礼

をするときのお作法について順番にご紹介して参りました。

シリーズ第1回はこちらからです。

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今日は、そういったお参りのときに使う輪袈裟の装着を楽にしてくれる、便利な小物の作り方のご紹介です。


【輪袈裟について】


お遍路や西国巡礼のとき、また、そうでなくても特に丁寧なお参りをしたいとき、錦の細長い布を首からかけます。これが輪袈裟です。


お坊さんがつける袈裟の略式のもので、先が左右に別れていて組紐で結んである下記写真のようなタイプが、お坊さんではない一般人(在家信者)が使うものとされています。

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通販サイトの写真をお借りしています。

お坊さんが略式袈裟をつけるときは、こういうタイプではなく、錦の布がまるく輪っかになったものを使うようです。

輪袈裟には、宗派の紋が入ったものや、南無大師遍照金剛、といったご宝号が書かれたものなど、アイドルコンサートの推しうちわのように、好きな仏様を応援する系列のものがいろいろあります。

私達も、お遍路で使う普通の錦のもののほかに、比叡山の元三大師堂で買った、角大師がついて比叡山の紋入りのものや、高野山参与会からいただいた高野山の紋入りのものなど、いくつかの種類を持っていて、行き先のお寺に合わせて使い分けしています。

推しうちわのような「仏様大好きー!」という意思表示をするためのコスチュームだ、と思うと、お参りの時にはめてみたくなりませんか?😄

輪袈裟の問題点】
ただ、輪袈裟にも問題がないわけではありません。
着物やポロシャツのように、衿のついた服のうえから輪袈裟をかける分には、服の衿の外側に輪袈裟がネクタイのようにかぶさるので、普通はあまり問題が生じません。

しかし、襟なしのブラウスや、Tシャツを着ているときに輪袈裟をかけると、首筋の後ろ側に、金糸銀糸の入った錦の布がじかにさわることになります。

固くてチクチクするうえ、錦に汗や汚れがついてしまうので、非常に困ります。

このため、人によっては、買った時についてくるビニールを輪袈裟にかぶせたまま使用している方もおられるのですが、それはそれで首がベタベタしそうですし、なにより、見た目が……です。

ミニタオルで作る輪袈裟衿カバー


そこで、輪袈裟の中央、首にかけたとき、首の後ろ側に当たる所だけガードする、タオル地のカバーをかければいいじゃないか!と考えました。

ハンカチより少し小さい、23cm角ぐらいのミニタオルがちょうどよい大きさだったので、これと伸びるバイアステープで作ることにしました。

ミニタオルを2/3ぐらいのところで切って、切断面をバイアステープでくるんで縫います。
そこに、バイアステープで作った3cmぐらいの長さの短い留め具をつけて、スナップをとりつけます。

こちらが首に触れる側です。
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こちらは輪袈裟と接触する側です。
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スナップの位置関係です。
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輪袈裟にはめるところです。
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装着完了



裏側(背中側)から見た所です。
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この輪袈裟は、お遍路用に善通寺で買ったものなのですが、特に推しフレーズ的な柄は入っていない普通の錦タイプのものです。


その後、比叡山横川で買った角大師の輪袈裟が藤がかったピンク色だったので、新しくピンクのカバーも作りました。


制作途中で材料を並べたところです。

タオルを切って、切り口をバイアステープでくるんで縫うところまで終了しています。

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縫い上がり。
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はめるところです。
隙間から金の角大師が見えてます。
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装着完了

こんな感じになりました。


5月に比叡山で「比叡の大護摩」に参加した時、比叡山御用達の念珠店のお兄さんがめちゃくちゃ興味を示していらっしゃったので、作り方をご紹介したら輪袈裟をお持ちの方のお役に立てるかな?と思いまして、ご紹介した次第です。


首筋にタオルがふわっと当たって気持ちいいうえ、汗も吸いますし、カバーだけ外して洗濯機で洗えますので、とても便利です。


お手持ちのミニタオルで、輪袈裟と色味の合いそうなものがありましたら、ためしにそのままくるんでみてください。

イメージがわかるかな?と思います。


皆様がお気に入りの輪袈裟を大事に、かつ、楽に使えますように。


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