こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。


参拝シリーズ宮崎篇の途中なのですが、飛行機を使う前提でお話をしているので、腹膜透析のかたが飛行機を利用するとき、知っていると便利なことをいくつかご説明させていただきますね。


宮崎篇その1

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宮崎篇その2

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【チケットの種類について】

ANAでもJALでも、障害者割引運賃があり、通常のチケットよりもかなりお安くなっています。


特に、ANAのプレミアム障害者割引チケットは、とてもお得なお値段で、飛行機の一番前の広い座席に座れて、荷物も一番先に出てきます。

後で書きますが、荷物に精密機械である透析用機械(つなぐ、ぽかおん)を入れているので、トランクに


プライオリティ(優先)

フラジャイル(壊れ物)


の2つのタグがつくと、とても安心です。


狭い席に1時間とか2時間座っている間に、お腹いっぱいに入った透析液でお腹が苦しくなったりしてもいけませんので、もし可能なら、プレミアム障害者割引を使うと体がとても楽です。

シートには使い捨てスリッパがつきますし、飲み物も特別なものが選べます。軽食またはおやつも出ます。


空港でも、プレミアムクラスは手荷物検査が別のプレミアムクラス専用カウンターです。


また、伊丹や羽田では、プレミアムクラスのためのラウンジが使えて、もし手動透析を空港ですることになっても、たぶんラウンジ内に適当なスペースがあると思います。

(出発前、または到着後に空港で手動透析される予定の場合は、後で書く障害者センターにあらかじめ相談しておいたほうがいいと思います。また、機内での透析はできませんので、ご注意ください。)


機内への搭乗もプレミアムクラスはグループ2で、車椅子や幼児連れのすぐあとに優先的に乗れますから、プレミアムクラスの設定がある便ではご利用になられると素敵な旅ができると思います。


本人の他、付き添い1名までは同じ料金で乗れますので、予約画面で「その他の運賃」をクリックして探してみてください。


なお、障害者であることの確認のために、赤い障害者手帳の呈示が必要なので、忘れずに空港にお持ちください。


自動チェックイン機や、オンラインチェックインは使えませんので、有人のカウンターでのチェックイン手続となります。

(後でご説明します。)



障害者認定を受けていないかたでも、金券ショップで「株主優待券」を数千円出して買うと、「プレミアム株主優待割引」チケットを買えます。

通常運賃よりずっとお得ですし、便の変更がきくチケットなので、これで予約しておきますと、体調のせいで日程変更するときなど、とても便利です。


例として、伊丹→宮崎のANAの運賃を貼ります。

プレミアムクラス、そんなにお高いわけではないのに、シャンパン含むお酒も飲み放題、お弁当付き、ラウンジ付きと思うと、選ぶ値打ちはあると思います😄





  


【手荷物について】

腹膜透析のかたが一番心配なのは、


飛行機なんかに乗って、つなぐとぽかおんと透析液バッグは大丈夫なの?


ということだと思います。


でも、ANAもJALも、腹膜透析患者のフライトには慣れておられて、バクスターの機材の名前も、その筋の部署の方にはすぐ通じますので、ご安心ください。


1  フライト前日までにしておくこと


ANAの障害者サービスセンター

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JALの障害者サービスセンター
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ここに事前に電話をかけて、

「何日の、伊丹発宮崎行き何便に乗るだれそれです。
予約番号は○○です。
腹膜透析患者なので、預ける手荷物のトランクに、バクスターの
①つなぐ、
②ぽかおん、
③透析液4袋
を入れて預けるので、関係者にその旨を周知してほしいです。」

といえば、当日、空港のカウンターで円滑に話が進みます。

なお、飛行機には充電池の持ち込みが難しいので、停電したとき用のエネループは持っていかないほうが無難です。
電話をかけるとき、
「つなぐとぽかおんは、どちらもコンセント式です。充電池は持っていきません」
というと、ものすごく安心されます。

なお、ANAやJALのマイレージクラブに入った上で、障害者サービスセンターに電話して、

この番号のだれそれは、飛行機に乗るとき、毎回こういう透析機材を持ち込むので、その旨、会員番号に紐づけして登録しておいてください

というと、以後、乗るたびにする手続がめちゃくちゃ楽になるそうです。
(うちは今回、ようやく登録してもらいました。)

2  空港ですること
プレミアムクラスのチケットのかたはプレミアムクラスのチェックインカウンターまたは障害者用サポートカウンターに、そうでない場合は障害者用サポートカウンターに行きます。
(障害者用サポートカウンターの場所は、1の電話のときに聞いておくといいです。伊丹のANAは右端です。)

すると、そこで、障害者手帳を見せるよう求められたあと、
「トランクをあけて、つなぐとぽかおん、透析液の写真をとらせてください」
と言われます。
(機内で壊れたときの用心なのかもしれません。)

なので、荷造りのときは、空港でトランクをあけて、これらのものを見せることを前提に荷造りしたほうがいいです。
(下着がこぼれ出るなどの羞恥プレイになるとやばいです。初回に慌てました。)

確認作業に、けっこう時間がかかることがあるので、行きの空港にはフライトの1時間前には着いていたほうがいいです。

いつも、行きの飛行機では手間取るのですが、帰りの便はノーチェックで、スイスイと普通の手荷物検査を通れます。たぶん、行きで写真をとって検査済みだからかな?と思います。

写真を撮り終わると、荷物に

フラジャイル(壊れ物)の札をつけてくれます。札には、障害者カウンターで、かならず「医療機器」と書かれます。
この札は、移動先のホテルで荷物を預けたりするときにも重宝するので、ずっとつけておくと便利です。



3  到着後の注意

無事に目的地についたら、手荷物受取所で荷物の受け取りです。
伊丹がそうなのですが、最近の手荷物引き取りベルトコンベアは、最初に真ん中のトンネル?から、荷物をベルトの上に転がし落とすようになってるところが増えてきて、

やめてええそれは壊れ物なのよー!💦😱

という気分になることがあります。
トランクに詰めるとき、なるべく緩衝材などをいれて保護しましょう。

レンタカー屋の送迎バスなどでも、なるべく自分で丁寧に扱ったほうが安心かなと思います。

トランクに透析液を詰めるとき、間に発泡スチロールなどをはさむと衝撃緩和になると思われます。
(うちは、昔、レギュニールのダンボールに入っていた緩衝材のエコな発泡スチロールを愛用しています。)

主人の透析開始後、お参りのために、何度もフライトを経験しておりますが、今のところANAもJALも、とても丁寧に対応してくださっていて、有難いなあ、と思っています。

この情報が皆様のお役にたちますように。


【飛行機関連のおまけコーナー】
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こちらは、舞浜のシェラトン別館、オアシスの2階にある、「スカイエクスペリエンス」というフライトシミュレーターのコクピットです。

実際にパイロットの皆さまが練習に使っている、プロ用のシミュレーターで、実機と同じ仕様になっています。

本物の操縦席に座って、旅客機を操縦して、世界中の空港を離発着するのは、めちゃくちゃ興奮する、素晴らしい体験でした。
(教官が、次はどこに行きますか?などと選ばせてくださいます。)

プロの教官がつきっきりでコーチしてくれますし、フライトの様子はお連れ様による写真や動画撮影もオールOKです。
パリ、ロンドン、フランクフルト、羽田、伊丹、那覇を飛ばせていただきました。都市の観光飛行もできます。窓の外の都市のCGがすごい精度で、月や星の位置もリアルに再現されています。

ディズニーとセットでご体験されると、きっと、忘れられない思い出になると思います😄
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パイロットのコスプレ衣装として、肩章つきワイシャツ、ネクタイ、帽子をレンタルしてくださいますので、着用して操縦できます。

そのほか、お店では、パイロットのピンバッジや肩章、専用のバッグなど、空が好きなかたなら欲しくなるーっ!というグッズもたくさん売られています。
ぜひチェックしてみてくださいね。