こんばんは。
ご訪問くださり、ありがとうございます。
現在、腎不全その他のご病気のかたが参拝されると何らかのよいごりやくがある神社・仏閣をご紹介しております。
この記事は高野山シリーズのその5です。
その1から順番にご覧くださいね。
高野山篇、その1(総論)はこちらです。
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その2(交通アクセス篇)はこちらです。
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その3(奥の院お参りの留意点)はこちらです。
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その4(奥の院限定お守り情報)はこちらです。
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今回は、宿坊情報をお書きしようと思います。
関西の方なら高野山は日帰りで行けるのですが、ご遠方のかたは泊まりでないと大変だと思います。
ただ、高野山で泊まろうと思うと、一般のホテルがないため、基本的に宿坊(=お寺の宿泊サービス)を利用することになります。
宿坊、というと、風呂もトイレも共同で、隙間風のふく寒い座敷にせんべい布団…というイメージがつきまとうのですが、インバウンドのせいか、高野山もめっきり様変わりしており、高級ホテル並みの設備のある宿坊も増えてきました。
じゃらんなどの宿泊サイトで検索すると人気の宿坊がヒットすると思いますが、実際に泊まってみてめちゃくちゃ良かったところをご紹介します。
恵光院 さんです。
※ こちらが公式サイトです。
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こちらは、2022年3月に、改装というか新しい宿泊棟を新築されたようで、その新築のお部屋がめちゃくちゃ素晴らしいです。
腹膜透析のかたは、基本的に大浴場は無理で、清潔な部屋風呂がないといけないと思いますが、ここの改装棟のお部屋のお風呂はピッカピカです。
スイートルーム「月輪」
特別和洋室「天軸」
上級和室
今年の9月に、母の百か日法要のために、エイヤッ!と奮発して月輪に泊まったのですが、洋間がフローリングではなく白木の桧の床で、しかも床暖がついており、裸足で踏むと肌触りにうっとりします。
サラサラの白木のヒノキの床はまるで日舞の舞台のようでした。
奥に、ツインのベッドルームがあります。
食事は和室に座布団を敷いて、和式のお膳でいただくのですが、床に座るとしんどい、というかたには、お膳を3段ぐらい重ねて高くして、椅子で食べられるようにしてくださるそうです。
お料理は、専属調理人が作っているそうです。まるで料亭のようにおいしくて、精進料理だとは思えませんでした。
お庭に面した縁側も、サラサラの白木で、季節のいいときにここに座ったらすごく素敵な時間が過ごせると思います。(なお、高野山は7月でもクーラーがいらない涼しさでした。)
※お部屋から見えるお庭です。
縁側はこんな感じです。
恵光院は、住職さんがとても若くて熱心なかたで、職員の女性や修行僧のかたもみなさん若手なのですが、キビキビしていて一生懸命働いておられるので、すごく爽やかです。
ここに泊まると、初日の夕方に「阿字観体験」で座禅ぽいことができます。
※阿字観道場です。
また、写経は、奥の院専用用紙と筆ペンを貸してくださるので、それをお部屋に持っていって、自由な時間に書くことができます。
書いた写経は、翌日奥の院燈籠堂のお賽銭箱横にある箱に入れるなら無料でお供養できますし、燈籠堂の受付で1000円払うと、奥の院で永久保管していただけます!
写経は、亡くなったかたにとって、あの世でのランクアップのためのサポートになるのだそうです。
(為、と書くところが末尾にあり、そこに供養したい人の名前を書きます。自分の病気平癒ならそう書きます。)
翌朝、7時から、別棟になっている本堂で朝の勤行があります。
宿泊者は無料で参加できます。
朝の勤行のあと、お寺の入口にある別棟の毘沙門堂で護摩修法があり、宿泊者はこちらも無料で参加できます。
本堂での勤行+護摩で1時間ぐらいです。
朝ごはんはそのあとになります。
護摩をする毘沙門堂では、お坊さんから1mぐらいの至近距離のお席でお参りできます。
ここのご本尊の毘沙門天は弘法大師自作と伝わるありがたい仏様で、しかも、お不動様も祀られていて、このお不動様は、弘法大師が唐に渡るときに遭難しないよう守ったお不動様だといわれていて、すごくお力が強そうです。
※お祀りされている仏様についての説明です。
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そういう有難いお堂で、仏様からもお坊さんからも数mという至近距離で護摩修法をしていただけるのは、本当に得難い機会です。
(普通はもっと遠くからしか参加できません。)
あらかじめ、お寺のフロントで朝の護摩のときに病気平癒祈願をしていただくようにお願いしておけば(祈祷料は3000円かかりますが)、朝の護摩のとき、名前を呼んで病気平癒祈願もしてくださり、最前列で参加させていただけます。
朝の勤行をする、本堂のご本尊は、阿弥陀如来さまなので、こちらは親や先祖のお供養にとても良いです。
こちらのお寺は、永代供養をお願いすると本堂の本尊の周りの棚に位牌を置いてくださいます。
泊まりに行くと、朝の勤行のときに位牌を棚から出して本尊のすぐ前に置いて、お経をあげてもらえます。
位牌にお坊さんのお経を聞かせると故人のあの世でのランクアップが早くなるのだそうです。
(ということは、桜井識子さんの「死んだらどうなるの?」というご本で知りました。)
恵光院では、毎朝、本堂でお経をあげて勤行してくださるので、本堂の棚に置いてある位牌にはそのお経が毎日聞こえます。
あの世でのランクアップがめちゃくちゃ早くなるな〜✨と思い、私達夫婦も、生きているうちにこちらで位牌を作って、置いていただくことにしました😄
(子供がいないため、死んだあとの手配も自分たちでしておかないといけないのです。生前に永代供養の申し込みをすることもできるそうです。)
永代供養の料金が他に比べて破格の安いお値段なのもすごく魅力的でした。
ひとりなら10万円からあります。
普通、よそのお寺では、永代供養は30万円とか100万円とか、けっこうなお金が必要なようです。
夫婦がふたりで入れるお位牌もあるので、それもいいなあと考えています。
また、恵光院は、奥の院ナイトツアー(別料金)の出発場所になっています。
その3で書いた「一の橋」のすぐ近くなので、ここから奥の院までお坊さんのガイドを聞きながら、夜にお参りさせていただけます。
私達は、母のために写経しなくてはならなかったこともあり、ナイトツアーには参加していないのですが、行った方はみなさん、灯籠が神秘的ですごく良かったと言われているようです。
そんなわけで、いいことばかりの恵光院さんなのですが、唯一問題なのは
予約がとりにくい
ことです。
NHKの「ええトコ!」の高野山特集でもとりあげられたりしたうえ、トリップアドバイザーでも評価が高く、さらに、全国の宿坊ランキング2位になったりしたせいか(一位は京都の智積院会館でした)、特に改装客室は予約がバンバン入っています。
なるべく早めに予定をお決めになり、公式サイトでご予約されますようお勧めします。
恵光院以外では、不動院という宿坊がお風呂が綺麗なようで口コミが高く、そちらも一度泊まりたいと思っています。
半露天風呂付きのお部屋もあるようです。
そのほかの宿坊については、桜井識子さんの高野山の本にいろいろと解説が載っていますので、そちらをお読みになられるのもよいかと思います。
もともと温泉が大好きだった主人は、腹膜透析になってからスーパー銭湯や温泉旅館の大浴場に入る楽しみがなくなった、としょんぼりしていたのですが、お部屋に素敵なお風呂がついている宿も、探せばそこそこある、ということがわかり、おかげさまで泊りがけのお参りもさせていただけています。
客室露天風呂のついた、泊まってよかった宿なども、順番にご紹介できれば、と思っております。
イイネやコメントをくださる皆様、いつも本当にありがとうございます。
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