お盆前に息子が帰省した
彼女と一緒に暮らすとのこと
広い部屋に引越しする予定だということ
うちに帰ってきて息子は散歩に出た
中学校の方からおばあちゃんの家まで
歩いてみたと
変わらないねーと言ってた
彼はこれからまた新しい人生を歩むんだね
とうぶんこちらに帰ることはないだろう
そんな気がして寂しい
これから彼女と新しい生活が待っていて
わくわくなんだろうな
本当に離れるのは心の距離だなあ
母親は彼女の次になってしまうのだな
2人の人生が楽しく幸せであれ
母はそうあって欲しいと願うだけ
いやこれ
娘も結婚するなりして手が離れたら
例え一緒に暮らすとしても
きっと寂しいだろうな
もっともっと寂しいんだろうな
それは悲しいことじゃないけどさ
独りぼっちを強く感じるのはつらい
そばにいても寂しいのは心の距離が
離れているからだ
息子の方は同棲の許しをもらうため
彼女の実家でご家族に会っているんだが…
同居じゃないおばあちゃんまで
顔を見に来たと言ってた
ちゃんと許しをもらったそうだ
結婚を前提にという話なんだろうけど
どこの馬の骨かわからん男に
大事な娘さんを預けて大丈夫なのかな
本当に心配よ、もう
そして
私の方はまだ彼女に会えてないんだが
どうするん
彼女の実家がちょっと遠方なので
ご両親は新居が決まったら見に来るらしい
そのついでに我が家にも来たいと
言ってるらしい
まだ先だよ秋頃だと思うという息子の話は
たぶんその通りになるはずだ
えっと緊張する
本当に結婚するのかどうか
まだはっきり言わないし
お式は2人ともやりたくないらしく
もしやるなら両方の家族のみくらいで
良いと考えているらしい
ということで
まあそういうのでいいのかな
暮らしてみて結婚は無理だった
というのはあるんだろうし、ね
2人で決めたこと
2人に任せて見守るしかないのでしょう
息子は10年以上実家に戻ることなく
実家に泣き言も言わず1人で頑張って
きたと思う
それだけで立派な大人になったと
母は思ってるよ
ちゃんと働いて稼いでやっていけると
自信がついた証拠だろうと思う
それまでの10年でどんな生活を過ごし
その過程でどんな思想になって
どんな大人になっていったのか
母には全然分からない
母にとってはまだ子供のままのようで
頼りなくてそんなところから変わらないのだ
嬉しくもあり寂しくもあり