昨日、母の面会に行ったとき

母は他の階でのリハビリを終えて、
スタッフさんに車椅子を押してもらい
病室へ戻るところだった


リハビリスタッフさんの

娘さんが
いらっしゃいましたよニコニコ

の声掛けにも、私の

お母さんニコニコ

という声掛けにも、

目をつむって
車椅子にふんぞり返ったままの母は
微動だにせず、反応なし。


私も最近はやさぐれているので、つい

なにこいつ、
何でこんなに偉そうなのむかっ

とか思ってしまった。まじで。

抗がん剤はガンのほかに
健康な場所も攻撃するけど
心も病ませるものなのね。
(と、抗がん剤のせいにしておきます)


このまましばらく
車椅子に座らせておきますか
病室へ戻って、次のリハビリまで
寝て休みますか?ニコニコ

いや、それ私に訊かれても汗


結局、病室へ戻ることになったのだけど


何も協力する気、力を入れる気のない人間を
車椅子からベッドに戻すのは

昨日の小柄なスタッフさんには一苦労

相変わらず目をつむったまま、だらんと
スタッフさんの
されるがままになっている母を見て


この人もう
ただ生きてるだけですね


と、ポロっと口から出てしまった。

スタッフさんの
ギョッとした顔。


で、こういうときだけ
なぜか目を開ける母


いや、私は嘘は言ってないつもり
言ってないけど

スタッフさん、慌てて

でも最近のK子(母)さんは
前に比べると、かなり反応は良いんですよ!

今日は千切り絵のリハビリだったんですけど
青の折り紙を見て、

綺麗な色ねえニコニコ

なんて言ってたんですよ。あせる


ほほう。

というか、

リハビリスタッフさん、
気を遣わせてごめんなさい。

リハビリスタッフさんが病室を去ったあと

私もまた色々と話しかけてみたけど
反応があったのは

プリン食べる?

に、頷いただけ。

目をつむったままプリンを食べて
私が帰るまで
母は一度も目を開けなかった

いいやもう
病院に任せよう。


一昨日の晩、
また看護師の従姉妹のお姉さんに電話をして

抗がん剤の辛さや母の事
一時間くらい、また愚痴を聞いてもらった。

お姉さんは根気づよく聞いてくれた

でも、余裕のない人間の愚痴を聞くのは
自分にとってはとても嫌なものだ
(辛きときはいつでも言ってね、って言える人は
ほんとに尊敬する)

嫌だと思うことを
人にしたくないのに
ごめんお姉さん

でもお陰でかなりおちついた。

と、そのときは思ったんですけどね。

やっぱダメだ、全然余裕ないや。




あ、これからラジオ体操行ってきます。