さくらももこさんの悲報は
ものすごいショックだった



ついこの間プライムで見て、
ほっこりと泣き笑った
まるこちゃんの映画


私よりひとつ年下だけど

才能ひとつで全てを手に入れた
憧れの人だったから。

私の言う全てとは

一生出来る仕事がある
安定した収入(安定どころじゃない)と
自分の家
かわいい子供

まあ…他の家族とか正直どうでもいいです私的には


そしてまた話がズレますが

私、小学校から高校まで
ずっと漫画家を目指していたんです。

描いた作品をもって
セーラー服でK社に持ち込みもしていました。

小さな賞を数回もらって、担当さんも
つけてもらってました。

世の中の親の大半は
皆等しく、子供には大学に進んでほしい

と、思うように

うちの親も例に漏れず
私が大学に行くものだと思っていたようで

いや、担当さんついてるし
アシスタントやりながら
プロ漫画家目指すえー

と言ったとき

母は晴天の霹靂だったようで

父はなんとなくわかってた模様

勉強なんて大してしてないから
嫌々受けた大学は勿論落ちるし。

母の発狂ぶりはすごかったけど

これだけは譲れないと無視して

私は担当さんに
アシスタントをさせてくれる先生の紹介を
お願いして

人生初めての仕事だとはりきって
教えられた住所へ行きました。

その時の先生も
当時売れっ子で、25才

都内でマンションに住み
漫画を描いて、担当さんに大事にされ

原稿は綺麗で
自分の描いてるものなんて
ゴミに見えたわ

もう、目茶苦茶憧れた。


でもね、
やはり母は母だった。

アシスタントの仕事の大半は

まだ10代の嫁入り前の娘に
夜の仕事なんてさせられるか!ムキームキー


私の言うことなんて
なにも聞きません
昔からそう。

でも今思うと
母も看護婦で、
夜勤あったくせに


活字も読まないし、ニュースも見ない
でも下らないゴシップは大好き
仕事以外は鳥並の世間の知識で
小さな頃からぎゅうぎゅうに
人を締め付けていた。

そんな母だから
私も何も言う気が起こらなかったんだけど。

まあ、親の最終兵器である

言うことが聞けないなら
何も持たずに素っ裸で
出ていけムキームキー

を出されてしまうとね

担当さんと先生にお詫びの電話をしたとき
悲しかったな
(反対するだけして、こういうのは私にやらせる)

でもすぐに才能が無いのがわかり
専門学校入ってのち、就職しました。
学生時代はバイト掛け持ちしまくってた。
今の子達の時給、高くて良いよねー


母は私が社会人になってもしばらくは
宿泊先を書かないと旅行にも
出さない、出掛けに玄関まで着いてきて
キーキー喚くし
そして書いていけば必ず電話をしてきた。
ほんと、こういうのは普通じゃないと思う。

ああ、思いだし母憎しの感情が出てきたよ
たまにはいいよね。

まあある程度収入が増えて
貯金が出来たら
思いきり弾けて
それまでの鬱憤を晴らしましたけど
泣いてたな、母。

でね

その時の漫画家の先生

この方も7月の末に60才で
乳ガンで亡くなっているんです。

たった1日のアシスタントだったけど
優しかった先生を思って、泣きました

チックショー!!

なんでみんな
癌で死んじゃうの…ショボーン


私も癌
もう母の介護のみで
死ぬときは何も残らないで死ぬんだろう
ここ数日、抗がん剤の副作用が一段ときつくて
また弱気になってきたな。


今日の母



そんな娘の気持ちなんて
まったく我関せず。