4/6の土曜は、渋谷まで。CYCLONE。しかし、この日の進行は呼び屋さんがやっていたのか、かなりグダグダであった。まず、チケット(QRコードが出ている画面)にはOpen/19:00、Start/19:30となっていたのだが、このライヴは事前にMeet & Greetがあり、その開始時間も変わっており、さらにその時間が変わっているハコの看板にはStart/19:00となっていたので、結構騒然となった!
実際にハコの前まで行ってみると、18時半ぐらいからOpenになったのだが、ソールドアウトというだけあって、物凄い人数で…こういうCYCLONEを見たのは22年ぐらい前かな~あの時も身動きが取れないぐらいパンパンだった。それもあり入場で人がなかなか入り切れない状態で、OAであるChurch of Miseryは、17時15分ぐらいからスタートとなった。(元のスタート時間より早く、変更された時間よりは遅い時間…。)翌日の大阪は時間変更に関してTwitter(X)で事前に注意がなされていたが、今日はもう、何があったのかかなりの混乱ぶりである。(苦笑)

BGMでかかっていたSIR LORD BALTIMOREがカットアウトされて、幕が上がり、物凄い低音が響く。コロナ禍直前に隣のGARRETでTHE OBSESSEDを見た時にもOAで出たが、それ以来だから、ほぼ4年ぶりである。1曲目は"El Padrino (Adolfo de Jesús Constanzo)"。スローなテンポのキックとタム類でのリズムの上でギター、ベースが鳴っている。そしてリフへ入っていく。リフはそのままでリズム・パターンは複雑に変化していく。ソロはアクセント2発入るパターンのイントロから重いリズムへと流れる。ベースのみのパートになって、ギターがそれに沿ったメロディを弾く。(そのメロディを繰り返し、リフ的な感じ。)ちょっとテンポが上がり、最後はリタルダンドして終わった。2曲目は"Most Evil (Fritz Harmann)"。(ほぼどの曲にもあるカッコ内にある人物名は、どうやら歌詞の内容がシリアル・キラーの事を歌っているためにその犯人の名前が出ているようだ。)ヘヴィなリフ/リズム。1曲目よりスローでドゥーミーだ。リフは複雑に変化していき、Aメロが始まる。延々と強烈なドゥーム・リフが続き、スクリームから三連のリズムにチェンジしてワウをかけたソロへ。2度目のソロの後、ヴォーカルが少し入って徐々にテンポ・ダウン。
「『ORANGE GOBLIN JAPAN TOUR 2024』にようこそ!このメンバーで国内でライヴは初だ!」(HPを見ると昨年9月の時点ではヴォーカルとドラムはサポートということになっているが、ちょっと今日のメンバーがどうなっているのかはよく分からない。)「俺たちも楽しむ。お前達もガッツリ楽しんでいってくれよ!あんま時間ねぇからガンガンやっていくよ。次は"Brother Bishop"!」とタイトルコールして、8分刻みのリフが始まる。トライバルなリズムが乗ってくる。ヴォーカル氏は暴れまわっている。Aメロのパートが始まり、マイクを握って歌いだす。すぐにソロになり、バッキングのリフが変化、元のリフに戻って、再びヴォーカルが入る。2度目のソロになり、今度はBLACK SABBATHの"Into The Void"の最後を彷彿させるようなリフになる。リズムチェンジして、カオティックなソロになる。ハネる8ビートになり加速し、ヴォーカルの叫びと短いソロでエンディングとなった。4曲目、ノイズが響き、"Beltway Sniper (John Allen Muhammed)"。独特のスロー・リフから三連の(少しハネた)リフになる。Aメロへ。ギターのみになり、さらに同じリフでリズムが入る。ソロ、再びヴォーカル入って、イントロのリフに戻り、いきなり止まり、少しソロが入って終了…。
「あと1曲…最後まで楽しんで行ってくれ!"Freeway Madness Boogie"!」と曲名をコール。動き回る複雑な単音リフから3回のアクセントが入るリフが数回続き、ヴォーカル・パートへ。なかなかに速い8ビートで駆け抜ける。再び3回アクセントのリフになり、そのままヴォーカルが乗る。2コーラス目終わると、3回アクセントのリフからソロ・パートへ。(ワウかかっている。)最後のサビになり、ラストのリフ変化からリタルダンドして終わった。

Church of Misery@渋谷CYCLONE
SET LIST:
1. El Padrino (Adolfo de Jesús Constanzo)
2. Most Evil (Fritz Harmann)
3. Brother Bishop (Gary Heidnik)
4. Beltway Sniper (John Allen Muhammed)
5. Freeway Madness Boogie (Randy Kraft)

http://www.churchofmisery.net/

BGMには、再びSIR LORD BALTIMOREがかかっている。
20時20分、幕が上がり、AC/DCの"It's A Long Way To The Top (If You Wanna Rock 'n' Roll)"が大音量でかかる。コードをかき鳴らして1曲目の"Scorpionica"をスタート。英語で煽る巨漢のヴォーカル、ベン・ワード!強烈に重い三連リズム!ベースもギターの音も低音がハンパない。少々サイレントになって、ソロになり、再びヴォーカル・パートになった所でエンディング。すぐに2曲目の"The Filthy & The Few"へ。7枚目からのナンバーだ。速い8ビートで進み、リフのみになったりを繰り返してヴォーカル・パートへ。短いソロから再びヴォーカル・パートになるが、サビとエンディングのリフですぐに終わった。
「Thank you Tokyo!!」と叫んで、すぐにファーストの"Saruman's Wish"をコール。のっぺりとしたリフで始まる。リフのみで進みすぐにインテンポになるが、短いソロも。その後はディストーション・サウンドが強くなるが、すぐにリフをチェンジして三連の押しの強いリフになる。イントロのリフに一瞬なるが、再び三連のリフへ戻る。リフがまたチェンジして、オーディエンスに手拍子を促すベン。フロアのオーディエンスは手を上げての手拍子の嵐になっている。サビを歌い、再びイントロのリフになる。一瞬空白となり、ギターとユニゾンして歌うヴォーカル。そのメロディがだんだんと変化して、ギター・ソロになっていく。三連のリズムからエンディング・ソロへ。ここはスタジオ・ヴァージョンではフェイドアウトだが、ソロがリタルダンドして終わりというライヴ・アレンジになっていた。

"Round Up The Horses"をタイトルコールして、重く強烈にスローなリフへ。だが、ここでのベース音が物凄い低音でこれは迫力のある演出とかではなくて、低音が出過ぎている。他の音がほとんど聞こえない。だが、演奏をストップは出来ない。次の8ビートに合わせた攻撃的で緊張感のあるリフが先導し、ヴォーカル・パート、ギター・ソロ(とドラム・ソロ)と続くがどうにもベース低音が強烈で判然としない状態だ。「"Aquatic Fanatic", Thank you!」と次の曲をタイトルコール。ファーストからの曲。最初のクリーン・トーンのリフにヴォーカルが乗ると、オーディエンスは手拍子で応える。ワウを使ったリフへ入るが、やはりベース低音出過ぎ状態。一度リズムが止まるが、再びワウのリフへ。そして急に8分刻みが重いリフに変化する。ここで、"Scanning the scene...♪"などとどこかで聴いたフレーズを歌いだしたベン。「う、コレなんだっけ。METALLICAだけど、多分、"Seek & Destroy"だな!」とすぐ気づいた俺だったが、この時のサウンド・バランスが良ければもう少し意味がわかったかもしれない。スタジオ・ヴァージョンでは歌っていないが、この部分のリフがあの曲のリフのオマージュらしいのである。後で他のライヴ動画を見たら、やっぱり同じように歌っていた。すぐにソロに入っていく。すぐにイントロのリフになり、キックとソロのみでエンディングとなった。

さすがにベースの調整をしないとマズイ状態なので、色々と機材をいじっている…ここで、ベンが「おい、皆ちゃんと聞こえるか?」と訊くと、近くにいた外国人の兄ちゃんが「OKだよ、問題ない。ラウダー!!」とか言っていて、「もっと大きくすんのか!(笑)お前の耳の前にアンプ持ってくぞ!」と一瞬思ってしまった。
なんとか6曲目スタート。"The Man Who Invented Time"をタイトルコールして、速い三連リフがスタートする。インテンポになり少し速くなる。まだベースの低音は凄い事になっているが、ヴォーカル・パートへ入っていく。2コーラスが終わると一旦リフのみになり、2ビートで加速。そしてソロへ。いきなりストップしてギターのサスティーンをのばしっぱなしにしてエンド。トライバル・ビートが始まって、"Sons Of Salem"。三連のリズムになる。が、ここも低音が覆っていて、どういうリズム/リフなのかは鮮明には分からない。ヘタをすると轟音の壁になってしまいそうなレベルだ。ソロの音がかすかに聞こえ、再びヴォーカルが入り、終わり。8曲目は俺が大好きなセカンドの1曲目、"Blue Snow"。やっと聴けた!と思ったが、またベース低音の壁が凄い…うにゅにゅ~~。トライバル・ビートにベースが乗り(轟音迫る!)重い8ビートが始まる。ソロになって、再びヴォーカルがサビを歌い、エンディング・ソロへ。単純なロックンロールではあるのだが、何かこのノリが好きなんだな。やっぱり1曲目に配されているという意味がわかる。

「"Your World Will Hate This"!」とコールして、刻むリフから8ビートがスタート。2コーラス(短い!)終わって、ソロ、そしてリフのみに一瞬なって、3コーラス目になったら、サビを繰り返し、途中でカットアウトし終わり…という構成なのである。不思議な曲。さらに"Some You Win, Some You Lose"。短いフィルからリフが入ってミドルの8ビートで進んでいく。ソロが入って、再びヴォーカル・パートになった後、アタマ打ちになり、再びソロ。そしてエンディング。前に演奏した"Your World Will~"と同じで短い。楽曲構成云々というよりはパンク的なノリが大きい感じもする。
ベンはオーディエンスを左右に分けて、それぞれに「1、2、3!」と言って煽る。最後は全体で「1、2、3!」と煽って、"(Not) Rocket Science"と曲名を言ったが、実はこの曲、7/19リリース予定(日本盤の予定はナシ。)の「SCIENCE, NOT FICTION」というニュー・アルバムからの曲なのである。今日は新曲もやるかもなぁ~と思っていたら、やっぱりあった。普通に8ビートが叩き出されて、なんとなくダンサブルで明るい雰囲気のリフが奏でられる。2コーラスやって、ノリノリなソロ、その後の展開部のリフの部分はオーディエンスは手を上げて手拍子している。3コーラス目、サビを何度か繰り返してフィニッシュ。次は、"They Come Back (Harvest Of Skulls)"。スローなリズムに乗るリフがいきなり始まり、ヴォーカルもすぐに歌いだす。(ここで少々ベースの低音は収まってきた感じ。)一旦ストップして、激しいリフが入り、アタマ打ちで加速していく。ソロになり、2ビート、そしてヴォーカル・パートの後、テンポ・ダウンして遅い三連のリフになる。サビを繰り返しでいきなりフェイドアウト。さらに、"The Devil's Whip"。今度は速い2ビートでいきなり飛ばす。なんとなくベンのヴォーカルがそう思わせるのか、MOTORHEADっぽい。1コーラスやってソロ、2コーラスの後もソロ。だが展開速くリフ変化して(ちょっとTHE DAMNEDみたいな感じかなここは。)すぐに終わった。

本来なら、ここで一旦本編終わりで、後の3曲はアンコールでやるらしかったが、「アンコールで楽屋に戻る時間で1曲やっちゃえるよ。」と言ったらしく、予定にないセカンドの9曲目のタイトルトラックのブルーズ、"Time Travelling Blues"を披露!スゲーな!!超ブルージーなイントロのアルペジオが始まる。おお、セカンドのこれも好きなんだよ。途中でビートが倍になり、ソロになる。(ソロが入るのはスタジオ・ヴァージョンと微妙に違っている。)さらに大サビを歌った後、リフのみになり、再びインテンポになり、ミドルで進み、最後の大サビを歌っていく。ソロがあり、スネアの連打が入ったりなどしてエンディングソロ、そしてリタルダンドしていき、超スローになったところでサスティーンを伸ばして終わり…。
すぐにアンコール用の3曲へ入る。まずは、"The Fog"。ヘヴィでスローな歪んだリフが鳴り響き、リズムが入り、リズムチェンジしてリフも変わり、ヴォーカルが入る。いきなり速くなり、またリズムチェンジして元のパターンに戻るがすぐに速いパターンに戻る。一度ブレイクがあって、ハネる三連のドラムが叩き出されて、ヘヴィなリフが覆ってくる。だが、色々と展開しつつも、ずっと三連。最後はリフを途中で切って音を伸ばして終わった。
「Thank you so much, Tokyo!!」と挨拶があって、地響きのような8ビートのリフが始まる。"Quincy The Pigboy"。これもMOTORHEADやVENOMっぽい感じ。リフのみになり、そこからソロ。展開してリフだけの箇所で「Hey!Hey!」の掛け合い。フィスト・バンギングするオーディエンス。さらにソロが入って、エンディングへ。
最後は、"Red Tide Rising"とコールして、ワウかかった三連のリフが始まる。リフが変化して、ヴォーカルが入る。2コーラス終わったところから、ブレイクがあって、ヘヴィなリフへ変化。不気味な雰囲気のソロがあり、最後のサビ、重めのリフが続き、急に終わった。会場からは皆盛大な拍手!!メンバーは去っていったが、少し暗めの照明は付いているが…客電は点き、アナウンスも入ったので、アンコールはなし。

サウンドにはちょっと問題はあったが、アンコールの曲を続けてやって、1曲ボーナスもあり!凄いサービス精神で17曲!圧倒された!!!

ORANGE GOBLIN@渋谷CYCLONE
SET LIST:
1. SE:It's A Long Way To The Top (If You Wanna Rock 'n' Roll)(AC/DC)~Scorpionica
2. The Filthy & The Few
3. Saruman's Wish
4. Round Up The Horses
5. Aquatic Fanatic
6. The Man Who Invented Time
7. Sons Of Salem
8. Blue Snow
9. Your World Will Hate This
10.Some You Win, Some You Lose
11.(Not) Rocket Science
12.They Come Back (Harvest Of Skulls)
13.The Devil's Whip
14.Time Travelling Blues
15.The Fog
16.Quincy The Pigboy
17.Red Tide Rising
 


https://www.orangegoblinofficial.com/