トップがなんと、PARADOXX!!ゲストがBLACK MARIAとあったので、最初にOAみたいな感じで出ると思っていたので、思いっきり不意を突かれた!
それより、いつものガールズ・メタル関係のライヴでも、我が千葉でのライヴ(というかROUTE14ぐらいでしかこちらではやっていないが。)では、それほどフロアに人の群れがあるという感じではないのだが、今日はガッツリ人が入っている!4バンドでこの集客は素晴らしい!このご時世に!
SEが鳴って、1曲目は…(実はこのライヴまでの間にシングルの3枚は全部買ったのだが、まだタイトルは覚えていない。)ハモリのギターのイントロで始まるスピード・ナンバー。ヴォーカルが音源で聴いた時よりも低音のトーンが強く、少しハスキーなので、ハード・ロックのエッジの中ではある意味映える。煽りを入れたMCの後、80年代的な激しいリフがカッコイイ、テンポ130ぐらいの曲へ。これもサビのコーラスが独特である。3曲目は8ビートの速い曲で、イントロはギターのハモリで始まった。中間部のソロ前の部分がとてもドラマティックな雰囲気を持っていた。(タイトルが確証が持てないので、書けないが、「この曲じゃないかな?」というのはある…もどかしい。)
ドラマー嬢の物販のMC、(よく見えなかったが多分…というぐらい人がいた。)上手のギターの方のMCでライヴ告知…とあり、4曲目は軽快な曲。そして、ラスト、これだけはタイトルが判明。強烈なドラム・ソロのイントロから始まる"Athena"。さらに凄くテクニカルなフレーズのギターが続く。速い8ビートで疾走、サビはとても印象的でメロディアスであった。
Mercury解散後、正統派のHR/HMというのはインディーズでは続かなかった感があるので、PARADOXXには頑張ってほしいと思う。

https://twitter.com/info_PARADOXX

FullMooN。
超久しぶりに見る。もしかしたら、10年ぶりぐらいになるのかもしれない…。SEが鳴って、メランコリックなイントロから速い8ビートへ。新作のタイトルトラックの"Dear..."。昔見た時よりも曲もパフォーマンスもアクティヴな感じになっているという印象である。2曲目はハットのカウントからギター・リフへ入り、"OMY"。スピード・ナンバーだ。
「今回の3か所のミニツアーの1回目です!もうちょっと前に来ないですか?」と言いつつ、今後の主催ライヴの告知なども発表し、ヴォーカルのねね嬢がサングラスをかけて、3曲目の"MAGIC TOWN~この街を駆け抜けて~"へ。こちらは、別プロジェクトのダイナマイトビーツの楽曲で、「DANCING BEAT」というミニを6月にリリースしている。
さらに「Trust」から"BLACK BOX"。印象的なドラム・リフを中心にして曲が進んでいく。結構速くて170~175ぐらいのテンポである。そしてドラムスのリズムからギターはそれほど目立たない今作収録の"shut out"。曲の作りは、正にカオティックと言ってもいいような凄く複雑な感じだ。「ラストの曲、聴いてください!」と"絆"。これもまた速いナンバーであった!

FullMooN@本八幡ROUTE14 2023.7.2
SET LIST:
1. SE~Dear...
2. OMY
3. MAGIC TOWN~この街を駆け抜けて~(ダイナマイトビーツの曲)
4. BLACK BOX
5. shut out
6. 絆

https://www.tatenaga.net/

BLACK MARIA。
このバンドがトップだと思っていたため、今回のライヴは、テンションが…とはいえ、このバンドも素晴らしくメロディアス且つしっかりとした楽曲で俺好みのスタイルではあった。
幕が開くと、SEにヴォーカル嬢のセリフが乗った形で雰囲気が変わっていく。その中でメンバー紹介などもある。1曲目は重めのリフというかコードが覆っていく…いや、そうではない。リフの中低音が判然としないので、よく聞こえないのである。これは音響の方の問題?だが、2曲目ではその輪郭はかなりハッキリとしてきた。曲調はドラマティックで、中間のサイレントになる場面も見事である。
現在、アルバム制作中…という事がMCで告げられたが、次の曲は、アルバムに入れる予定の曲とのこと。テンポ的には普通の8ビートで、アタマ打ちになったリズムの部分はサビで、そのメロディが良い。中間部でサビのバックがサイレントになるところは、アレンジとしてはXの"Week End"を想起させるような感じだが、なかなかに曲はまとまっているし、キャッチーだ。さらにバラードが1曲あり、MC。
ライヴ告知をして、「ラストになりますが、いけますか!?」とオーディエンスに問い、シンセギターかキーボードか…それとも同期?ギターよりシンセ・サウンドが大きいシンフォニックなスピード・ナンバーでしめた。

https://twitter.com/blamari6969

トリでHADES。この展開も読んでいなかった!
このHADESは、AZAZELがシンガーが脱退し、心機一転新しくそれまでサポートでヴォーカルを取っていた紗良嬢が正式加入し名前を変えたバンドである。それ故に過去のAZAZELの曲も演奏はしているが、今後は次々に新曲が多くなっていくだろう。
幕が開いて、フィードバックのハウリング。さらにHADESのフラッグを掲げる。速い"No!!!!!!!!!!"からスタート。紗良嬢のフロントウーマンぶりは、さすがと言っていいだろう。ラストのドラムのアタマ打ちからウラへの2ビートの変化がポイントになっている。さらにロックンロール調のリフが特徴的なAZAZEL時代の"Helix"だが、これも紗良嬢のヴォーカルで聴くと全く違った雰囲気になる。また、このコロナ禍の3年ぐらい彼女達のステージから離れていたことで、それぞれのミュージシャンとしての成長を非常に感じた。特にMayo嬢のリズムがツーバスを含め、凄くタイトになった。過去の物凄いパワー・プレイヤーの部分も魅力ではあったが、今は、全体のサウンドの中で確実なポジションを得ている。それがYuri嬢のベースとかみあった時、物凄く説得力のある太い音が襲ってくる。これは、CDなどのスタジオ作品では体験出来ないライヴならではのもので、明らかに彼女達はライヴ・アクトとしてのアイデンティティを掴んだと言えるだろう。
今回はMCを極力少なく、楽曲で勝負という感じで進んだ。新作から"ダーク・ヒロイン"。ロックンロール的な単音リフが印象的だ。紗良嬢のマイクは緑色のカラーだが、髪の色なども含めて彼女の拘りが感じられる。またこの曲は後半の掛け合いも印象深い。ベースから始まる"Dare"。Yuri嬢のグロウルはいつ聴いてもカッコイイ。8から2ビートへ。さらに転調。そして、ラスト3曲はAZAZEL-Eraな曲だが、"Helix"と同様、同じ曲であっても、もうHADESヴァージョンに仕上がっている感じだ。剛力招来、超力招来な感じで変転したのである。(ここ、今の世代には意味不明だと思うので、ググってね。つまり、HADESへと化身したわけである。)"EGOIST"、そして"Fall down"と続くが、この"Fall down"にハードコア的な色彩が感じられたのは、やはりHADESだからだろうか?
ラストは彼女達の曲では最もヘヴィ・メタル的な疾走感を持つ"DISCLOSE"!

アンコールは紗良嬢が「時間の都合で出来ない。ごめん。次のライヴでよろしくな!」と幕の下から語り、ライヴは終了した。

HADES@本八幡ROUTE14 2023.7.2
SET LIST:
1. No!!!!!!!!!!
2. Helix(AZAZELの曲)
3. ダーク・ヒロイン
4. Dare
5. EGOIST(AZAZELの曲)
6. Fall down(AZAZELの曲)
7. DISCLOSE(AZAZELの曲)
 



https://twitter.com/HADESRockGB