11/23、目黒へと。鹿鳴館。




 




CASBAHの30年記念の企画ライヴである。




個人的な思い出を言うと、ライヴハウスで初めて見たライヴは87年7/25の「RUSH TO THRASH」というタイトルの、まさにこの鹿鳴館での666、SHELL SHOCK、JURASSIC JADE、CASBAHという布陣でのライヴであった。




その時の2バンド、そしてSOLITUDEというスリーマンで鹿鳴館でライヴをやるというのがなんといっても感慨深い。実際、JURASSIC JADEは目黒でライヴを行う時はほとんどLIVE STATIONが最近はほとんどであったし、SOLITUDEというか杉内さん、西田さんにしてみると、SACRIFICE時代以来出ていないはずであるからである。それは鹿鳴館がXが大きくなってからほぼ、ヴィジュアル系(まだ当時この言葉は浸透していなかったが。)を中心としたハコになっていた感があるからであるが、実際、俺より10歳ぐらい下の世代にしてみると、鹿鳴館というハコは「ビジュアル専門」とか「Xが出てきたヴィジュアル系の聖地」のように思われているかもしれないのだが、80年代初期にはハードコア系のライヴもかなりあったという事だし、実際、俺が初めて行った87年ぐらいは、ほとんどがへヴィ・メタル・バンドの出演で埋め尽くされていた感もあるし、「BURRN!」に出ていた鹿鳴館の広告も正にメタルのバンドのイベントが連なっていたのである。(もちろん、ヴィジュアル系というのはグラム・ロックと同じで1つのカルチャーであって、音楽性のことではないと俺は解釈しているから、所謂ヴィジュアル系と呼ばれていたバンドの中にもROSENFELDのように完全なるスラッシュ・メタル・サウンドを持つバンドもいたのではあるのだが。)それ故、昨今、こういったツイッター・アカウントもある。




 




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そういった思い入れは一度置いておいて、ともかく、TYGERS OF PAN TANGやANGEL WITCHがBGMでかかる…。最初のバンドはもちろん、SOLITUDE!




今月2回目のSOLITUDEだが、本当に今年は凄いライヴ回数だと思う。"Beyond The Storm"のSEから"Falling Down"へと。そして前回同様に新曲のスピード・ナンバー、"Virtual Image"、"You Wish"と続く。前半は前回と同じ流れである。




杉内さんのMCでさすがに今回は「社長~。」というコールはナシ。(個人的にはアレはやめてほしいのだが…。(苦笑))そして、椅子がなくなった鹿鳴館の光景に「なんか覚えている鹿鳴館と違うなぁ。」と。俺も確かにそう思う瞬間は椅子がなくなってから数回行っているが、やはりある…。




前回はやらなかった"Angel's Son"を挟み、"Walk In Paradise"、"Volcano Of Anger"、そして新作のタイトル・トラックである"Reach For The Sky"と演奏してステージを去った。




印象的だったのは、「30年も音楽を続ける…あきらめない心を持つ事が重要だと思う。みんなも、好きなこと、絶対にあきらめないで頑張ってくれ!」という杉内さんのメッセージだった…。




 




 









 




 




SOLITUDE@目黒鹿鳴館 11/23




SET LIST:




1. SE:Beyond The Storm~Falling Down




2. (New Song)




3. Virtual Image




4. You Wish




5. Angel's Son




6. Walk In Paradise




7. Volcano Of Anger




8. (New Song)Reach For The Sky




 




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そして、JURASSIC JADE。




このバンドも自分自身が99年に11年ぶりに見た高田馬場AREAのライヴ(この時の対バンがTHE HATE HONEY、YOUTHQUAKE、UNITED…。)の時点で14年の活動歴だったが、それからというものほとんどの関東圏のライヴは行っていると思うのだが、既に結成28年を数えている。つまり、あの時に「かなり久しぶりに見る!」と思って行った時からさらに14年経っているという事だ…。




今回のセットはかなりの曲数を演奏。久々に16ビートが特徴的な"Chaos Queen"なども演奏されたが、やはり感慨深いのが"3times Per 49days"である。「2011年以前に発表してはいたのですが、個人的には『それ見たことか…。』という感じで…。」という皮肉たっぷりのMCと共に正にその「それ見たことか」からスタートする歌詞が現代の日本を白日の元に晒す…。




初期ナンバーも今回は2曲という感じですぐに"Monster Sacre, Faradized"へと繋げた。 アンコールを求められたが、"鏡よ鏡"は今回はなし…しかし、今回はJURASSIC JADEの集大成という感じのセットリストであった。




 




 







 




 




JURASSIC JADE@目黒鹿鳴館 11/23




SET LIST:




1. SE~G.D.G




2. 触れてはいけない




3. ドク・ユメ・スペルマ




4. Brother Of Mine




5. 3times Per 49days




6. Vertigo ~眩暈~




7. Left Eye On The TV




8. Chaos Queen




9. Let's Go Heroes




10.9月の詩




11.The Individual D-Day~精神病質(Seishin-Byo-Shitsu)




12.Monster Sacre, Faradized




13.紅(あか)の女王




14.Hemiplegia




 




JURASSIC JADE'S 心波通信




 




 




トリはもちろん、CASBAH!!




例のSEが鳴り、羽鳥さんが現れ、いきなり"Low Intensity Warfare"の野太いギャング・コーラスが響くと、ステージ・ダイヴの雨あられ!ともかくも、前回以上にかなり気合の入ったステージで、ほぼ当時のテンションを取り戻したという感じであった!且つ、やはりあの26年前のライヴがそのままフラッシュバックしてくる…そう、あの時に見たCASBAHとほぼ全く変わっていないとさえ思ってしまったのだ。




"No More Slaughter"、"Chain Gang"と「INFINITE PAIN」からのナンバーを3曲立てつづけに叩きつけ、「お前ら元気だったか??次、新曲が続くけど、お前ら聴かないでいいから、暴れろよな!これで暴れなかったら、お前ら今日は帰れねぇぞ!」といや~往年の羽鳥さんのコワイMCもキてる!このテのシーンを知らない人が、たとえばメジャーに出たXのライヴを最初に見た時にオーディエンスに「お前ら」というのは少々引くものがあったかもしれない。しかし、昨今のメタルのライヴでは「ですます調」の丁寧?なMCが多くなったようで、俺がCASBAHのソノ・シートで"Kill You All"の途中の掛け合いでの羽鳥さんの煽りMCを最初に聞いた時は、まず「ライヴに行って、大丈夫なのかな?((((;゜Д゜))」とかなりビビっていたぐらいであった。しかし、(マゾではないが。)それが魅力なのだ!音楽と共に、緊迫感を増すこの煽りはやっぱりCASBAHではずっとあって欲しいものではある。




さて、新曲は前回披露された3曲+もう1曲があり、前回、かなり異色と感じた"Inside Me"は今回はかなり表情がハッキリとしていたし、ANTHRAXの"Armed And Dangerous"のような静から動への変化を見せる楽曲の雰囲気もくっきりと見えた感じである。他の楽曲もだいぶ輪郭が見えた気がした。 名曲である"Discharge"はやはり物凄い扇情力をもってオーディエンスに嵐を起こさせる。そして次の曲ではSOLITUDEの杉内さん、元UNITEDの古井さん、そしてWARPIGS、元JURASSIC JADEのRayさんがゲストに呼ばれ、「ロシアン!」と叫ばれる。もちろん、オーディエンスは「ルーレット!」と呼応する。俺も、最初の速度を増すパートではモッシュ・サークルに突入。しかし、ゲストの3人がそれぞれの個性で歌う"Russian Roulette"は凄まじいものがあったし、もちろんこの曲が日本スラッシュ・シーンの一つの金字塔である事は明白であるから、恐ろしいぐらいのエネルギーが渦巻く!(ちなみに、途中でRayさんはダイヴ!)




ラスト、"Swan Song"を叩きつけて、一度ステージを去ったバンドはCASBAHコールで呼び戻される。「何が聴きたい?」と羽鳥さんが聴くと初期のナンバーをリクエストするオーディエンス。「じゃあ"Infinite Pain"行くか?」と、激烈なスピードの2ビート、いや、もはやブラストと呼ぶべき速度のビートが叩きだされる。昔、「ロッキンF」に乗ったインタビューで「次はもっと"Death Metal"(CASBAHの曲)がアマく感じるぐらいのヤバイ感じになります。」と言っていたのを思い出すが、本当に今聴いても恐ろしくヤバイ感じのハードコアなナンバーである。




そして、もう1曲聴いてもらいたい、と言って登場したのが、なんとCASBAH初代のギタリスト、Enkawaさん。本当の超初期はツイン・ギターの編成だったというCASBAH。村山さんが少しだけ"Fear & Destruction"のリフを弾いたりしていたが、演奏したのは"Kill You All"。殺傷力のあるリフと2ビートが炸裂した!




 




来年にはニュー・アルバムを出すというCASBAHの今後の動きにさらに期待である!




 




 




CASBAH@目黒鹿鳴館 11/23




SET LIST:




1. SE~Low Intensity Warfare




2. No More Slaughter




3. Chain Gang




4. (New Song)Naked




5. (New Song)Inside Me




6. (New Song)The killing Machine




7. (New Song)Revolt Against




8. Discharge




9. Russian Roulette(With 古井さん、杉内さん、Rayさん)




10.Swan Song




-Encore-




1. Infinite Pain




2. Kill You All(With Enkawaさん)




 




 




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