うまく息ができない、うんこが漏れそう、痛みで全身の震えが止まらない。
痛みの合間は気を失うかのように寝て(うん、たぶん寝てた)陣痛に耐える、が2時間続きました。
夫はそのあいだわたしの腰をさすり、汗を拭い、水を飲ませ、ウィダーインゼリーを飲ませるという作業をひたすら続けてくれました。
息がうまくできないと赤ちゃんに酸素が届かなくなる…それだけが気になってNSTのモニターからは目を離さないようにしていました。
看護師さんがやってきて、一度内診してみましょうと、分娩室に誘導されます。
子宮口、9センチ…いや、全開かな!?赤ちゃん降りてきてるよ!
その言葉にようやくもうすぐ終わるんだと思いました。
しかし容赦なくやってくる陣痛の鬼👹
「アッ、きたっ!なんか出る!!うんこかも!!!あ、おしっこかも!!?!」
「いいよ、出して!!」
「うあああああああッッ😭😭😭」
(けっきょく何も出てないと思います 笑)
「つぎ波が来たら思いっきりキバってみ!!」
と看護師さんに言われて、思いっきり響くわたしの阿鼻叫喚(笑)
このとき夫はまだ分娩室の外にいたらしいのですが、声だけでも壮絶すぎて引いてたそうですw
ところがお産は進んでいるはずなのに物々しくなっていく現場の空気…。
このへんから意識も朦朧だったのであんまり覚えてないんですが、気づいたら医師と看護師が10人くらい集まってて、次々に子宮口に指を突っ込みまくられました。たぶん破水もした。
「ソーハクです!緊急カイザーすべきです!!」
医師が言いました。
まさかそんな言葉…漫画とドラマ以外で本当に聞くことになるなんて思わなかった…ヨ…🙃
そこからあれよあれよという間にベッドを移動させられ、ドラマであるようなガラガラで手術室に運ばれ、服を剥かれ、酸素マスク装着されーー
気づいたら全て終わってベッドの上でした。
手術直前、赤ちゃんの心拍は120まで戻っており生まれてからすぐに泣いたけど、呼吸が少し苦しかったようでNICUに運ばれたそうです。
産声を聞けなかった。
カンガルーケアをしたい、立ち会った夫と3人で家族写真を撮りたい、胎盤を見てみたい、考えてたバースプランのどれも叶わなかった。
赤ちゃんに苦しい思いをさせてしまった。
わたしが陣痛に耐えられなかったからだ。
目が覚めた時、まず最初に悔しさと悲しさで涙が出ました。ほっとしたのももちろんあったけど、申し訳なさの方が大きかった。
命あってこそなので、贅沢なんて言ってられない。
母子ともに無事で本当によかった。
でもやっぱり、夫が撮ってくれた保育器に入って管に繋がれた赤ちゃんの姿は痛々しくてかわいそうで涙が止まりませんでした。
緊急帝王切開だったのでわたしのお腹には縦に傷が入り、出血量も多かったので輸血と鉄剤のお世話にもなりました。
幸い、早急に対応して頂いたおかげでもう傷の痛み以外の症状は特にありません。
しんどい状態で生まれてきた息子ですが、2974g/49.8センチと標準サイズだったため回復も早く進んでおります☺️
長くなってしまったので今の状況についてはまた別に書きまとめようと思います!