ご存じのとおり、「戸田監督解任」です
まず、正直な感想はびっくり、驚愕の一言につきます
昨日はかなりネガティブな感情に満ち溢れていたですが、一晩たってみて少しだけ冷静になれたと思い、筆を執っています
まず圧倒的な声として「なぜこのタイミング」「これまでの積み上げが」「3か年計画ではなかったのか」というような声が多くあがっています
私もそんな思いをもつ1人でもあるのですが、もう少し多角的に捉えたいと思います
現状のSC相模原は17節を終えた時点で6勝7分4敗の勝ち点25の9位
得点は17で失点は13となっており、得失点差は+4
首位大宮とは勝ち点で15離されているものの、自動昇格圏の2位沼津とは勝ち点差3
一方で下位を見ると勝ち点差3まで見ると、13位北九州が迫っている状況です
良くも悪くも2位以下が団子状態なわけですが、ここから頭一つ以上抜け出すことが最大の目標なんだと思います
で肝心の戸田サッカーですが、昨季に大幅な選手入替を断行し、大学生や社会人リーグの若手が大量に加入
ご存じのとおり昨季前半は大幅に苦しんだものの、シーズン中盤以降に徐々に盛り返し、最終的には前々年の最下位を上回る18位でフィニッシュ
今季は開幕から何とか上位に食らいつき、昨季からの選手たちにも戦術が浸透しつつあると見て取れました
一方で得点力という意味では課題を引きづっており、またゲームメイク、特に同点や逆転されたりして勝ち点を取りこぼす場面は今季も目につく状況でした
また一部サポーターからも監督の交代枠の使い方には注文がつく場面も多く、選手起用の面でも前田や伊藤のコンバートのような成功例もある一方で、疑問符のつく配置も若干あるように感じました
マーケティングな観点ですと、地元出身でかつテレビの人気解説者だった戸田さんの集客力や情報発信力には一定以上の成果があり、これを上回る監督はなかなかいないと思う次第です
シーズンもほぼ折り返し、残り21試合の中で、例えばですが、J2昇格のための目標勝ち点を65とすると、平均勝ち点2を積み上げていかなければならない訳で、今の成績の延長線では到達しないこととなります
また直近3試合の公式戦でこれまでは強みであった守備が崩壊気味で複数失点を重ねるなど、綻びがみえつつあったのも事実でしょう
私自身はJ2昇格を確実にするための勝ち点を手にするためには、やはり何らかの手立てが必要だと考えますが、その最初の選択肢が戸田監督解任かと言われると、ちょっと、いや、かなり迷うところになります
この辺はシーズンが終われば答えが出ると思うのですが、今の段階ではフロントが様々なリスクを背負ってでも決断したのだと信じたいです
常道?としては夏の補強シーズンでチームに足りないピースを埋めるのが一般的かと思っていたのですが、今回はそれだけではなかったのだと思います
チームのスローガン、エナジーフットボールを体現できていたか…は評価が分かれると思いますが、これだけは言えると思います
戸田監督にエナジーは確かにあって、とても熱いものであったと!
ほぼ同年代でもある戸田監督と一緒にJ2に行きたかった…ですし、監督自身がおっしゃっていた「ともに育つ」は自身の監督しての仕事も含めてだったと思います
Jのカテゴリーに昇格して11年
SC相模原の監督平均在任期間はほぼ1年で毎年顔ぶれが変わるイメージです
監督が頻繁に替わる是非はともかく、果たしてチームの戦術やコンセプトは維持・継続されていくのでしょうか…
プロスポーツなので結果がすべてですが、プロスポーツはファンあって成り立つ興行
サガミスタの心が離れてしまわないか心配になります
それでも週末の試合は待ってくれません
今週末、いろいろな思いを抱えつつギオンスを訪れたいと思います
(安藤翼って人、覚えてますか?たぶん来場されると思うので)
でもこれだけは言いたい
戸田和幸 ありがとう
サガミスタの1人として、あなたと同じ時間を過ごせたこと、喜怒哀楽を共有できたことは誇りです
いつの日か、また、相模原に帰ってきてもらえることをきっと多くのサガミスタが願っています