秋分 次候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
新暦9月28日から10月2日ごろ
ひょえ~
この候がとっくに終わってしまっていました。
農業やガーデニングでは
秋の1週間は春の1か月に相当する、と聞いたことがあります。
秋は季節がどんどん変わっていくので
作業を1週間延ばすと、適切なタイミングを失ってしまう
という意味だそうです。
まさにタイミングを失ってしまいました。
季節感とはあんまり関係ないですが
先週、天王寺に行ったので
その時の写真をアップします。
天王寺はアベノハスカルができて
すっかりきれいになっていました。
アベノ近鉄で大学生のころアルバイトしていたことがあります。
おもちゃ売り場の催事で
夏休みにぬいぐるみを売っていました。
どだい、
真夏に暑苦しいぬいぐるみなんて売れそうにありません。
アルバイトなので
なんとなく店番をしていればいいのですが
暇なのが嫌いな性格なので
売れないより、忙しく売れたほうがいい!
そんな時、売り場に訪ねてきたおばちゃんから
「ラジオ体操の景品さがしてんねん。」
と聞かれました。
私は即座に「これだ!」と思いました。
当時、
夏休みに小学生が早朝にラジオ体操に参加すると
参加した日にはスタンプがもらえて
スタンプが集まると最終日には
なにがしかのプレゼントがもらえる
というシステムがありました。
「このぬいぐるみなんかはいかがですか!」
「ぬいぐるみかいな。夏に暑苦しいな~。」
「いえいえ、かさ高くって子供は喜びますよ。
個別にプレゼント包装もしますし。
値段の割には高く見えるでしょう!」
ほとんど詐欺まがいのトークで
おばちゃんに「それもそうやな~」と
言わせてしまいました。
催事の商品をプレゼント包装できるかなんて
確かめもしていません(笑)
当然、売り場のお姉さま方には思いっきり睨まれましたが
並大抵の数ではなかったので
売り場の主任さんは「いけ~!」と指示。
そのおばちゃんの口コミで
次の日も、その次の日も
ラジオ体操需要でぬいぐるみは飛ぶように売れました。
平均単価500円のぬいぐるみで日商20万をマーク。
商品が足りなくなって
会社に発注をかけると
会社の人が何事かと飛んできました。
挙句の果てに、
会社の社員さんがアルバイトの手伝いをするという
わけわからない事態に・・・。
「就職先がなかったら近鉄百貨店においで」
と近鉄の売り場の主任さんに言っていただきました。
天王寺というと思い出す、もう30年近く前の青春です。
夕暮れの光の中を阪堺電気軌道の
かわいい電車がやってきます。
ちょっと風情のあるお兄さんの背中と
駅の風景をパチリ。
通天閣も夕暮れの光に包まれています。
天王寺の街が、
キラキラ感に包まれていく直前の静けさを
見せてくれました。