戦争体験者の方のお話を聞く会に参加させていただく。
85歳女性の語りで,
私の目の前に,戦火が広がった。
78歳男性は,声を詰まらせ,
つい先日の事を話しているように…
語り継ぐ。
繰り返し
繰り返し…
このつらく,
恐ろしい事実を,
繰り返し,
繰り返し…
どんな気持ちで語っているのか?
当たり前だけど,
はっきりわかったこと。
女性が私に,
ぽつりと話してくださった。
「私は子供は産まん!と思とったん。」
子供を戦地に送る母たちの姿を目にし,
生後間もない姉の子を,荼毘にふせなくてはならなかった事実。
『女』だ。
「でも,昭和21年,新憲法を聞いて,もう戦争はないんやと聞いて,本当に嬉しかった!」
「だから!絶対,九条を変えるのには反対します!」
私は戦争を知らない。
その場にいなかった私は,
その痛みをどれだけ感じることができるか?
繰り返し,
繰り返し,
繰り返し…
男性が,
「終戦記念日の頃,すいとんを食べるとかありますけど,私らンときは,今みたいな上等なんやなかったですわ~」
食べ盛り,戦後まもなくの月日を,
ひもじく過ごしたその時の『少年』
「戦後は食べるもんが,本当になかった。」
私は戦後も知らない。
様子をきいただけの私が,
その事実をどれだけ伝えられるのか?
繰り返し…
2人の語り部さん,
お歳は召してらっしゃるけれど,
シャンと伸びた背筋と,
その瞳。
はにかんだ17歳の少女と,
日に焼けた10歳の少年。
たくさんの涙と痛みと苦しみと絶望と…
その先にあった未来。
何度も聞いて,
反芻して,
私たちは
いのちバトンをつないでいかなくては。