2018年10月 ラワールでワルン対決 | オッサン日記

2018年10月 ラワールでワルン対決

ちょっとサボってたら半年以上時間が空いてた。すまんすまん。
コロナは全然関係ないです。
年度末のこ忙しい乗り越えて、
ちょっと久々にモチベーションが上がらなかっただけなんだよ。



***


さて、2日目の朝です。おっはよー!
遅ね遅起きのアタシら、目覚ましをかけなかった本日の起床は10時でした。


早朝からお隣のローカルのお宅が騒々しいなと思っていたのだが、
まあそんなことは気にもせず、爆睡していた結果です。
少々の鶏の鳴き声ぐらいじゃ、楽勝で寝てますからね、アタシら。

 


まあそんなわけで遅くなったのもあり、なんとなく胃もたれしていることもあり、
2日目の朝食はスキップです。
うん、ウブドでの通常運転だな(笑)。


シャワーを浴びてスッキリしたら、さっそく張り切ってランチの買い出しに出かける。


ちなみにこのブログのウブド滞在記では、

基本的にきったねーワルンのローカルメシのことばかり出てくるので
ウブドのオシャレで女子力が必要な人むけじゃないから、
そういうのはほかの人から情報を仕入れたほうがいいと思われます。



そんなわけでウブドに到着して早々のローカル飯だから、
ガツーンとしたバリ島料理がいいねつって、
この旅のローカル飯はラワールから始めることにしました。


これ、何度も書いてるけど、ナシゴレンだのミーゴレンだのサテだのってのは、
インドネシアテイストの、炒飯、焼きそば、焼鳥以上でも以下でもなく、
バリ島の郷土料理とは言えないし、地元料理でもないから
わざわざ「地元飯」としてチョイスして食べなくてもいいやつね。
おいしくないし日本からきた観光客がわざわざナシゴレンだのミーゴレンだのを食べるとしたら

「節約ご飯を食べる」みたいなシチュエーション以外ないわー。

せっかくバリ島くんだりまででかけたんだったら、炒飯や焼鳥じゃなくってさ、
バリ島ローカル飯食べたほうがいいでしょ、とアタシは強くおすすめしたい。
べちょべちょな仕上がりが多いナシゴレンより、日本の町中華で出てくる、
パラパラの炒飯のほうが普通にうまいし。

アタシらが食いたいのは、バリ島料理なんだよ!←できれば
ラワールやバビグリンやブトゥトゥ(鴨や鶏のスパイス蒸し焼き)みたいなやつが
バリ島のコッテコテな料理なわけよ。


そんなわけで前日に借りたバイクに跨って、

出かけたのはバリ島料理のいつもの行きつけ
「ハナ肇(似)のおっちゃんのワルン」
こと
「Warung Lawar Pak Budi」
まあ直訳すると、Bundiおじさんのラワールワルン、ってことやね。



この店に来るのはいちどの滞在につき、1回ほどなんだけど、
いつ通っても、ジモティーあふれる店先にバイクを止めた途端に
店のオッチャンかオカンに秒で見つかってしまう。
店にとってそれほど常連というわけではないのだが、めちゃくちゃ愛想が良い。



そして通いだしてから7年ぐらい経つんだけど、値段は全く上がらない。
なんて良い店なんだ。
いつ行ってもジモティーだらけなのがうなずけるってもんよ。

 


ボウルの中には血入りのラワールがスタンバイ。
ラワールはすぐに悪くなるので、数人分ずつ都度都度作っている

 

 

お座敷もあるよ。以前よりきれいになった感じ。
ここで食べるとスープもでてくる



つぎはニュークニン、にバイクを向かわせる。
 

でさー、モンキーフォレスト脇の道を抜けていったんだけど、
観光客が来るモンキーフォレストの入口が大型駐車場側からと、
ニュークニン側からのほうに移ったようで
モンキーフォレストの横道を抜けた道路は乗り付つる観光客で大渋滞してた。
ここに車で乗り付けたら渋滞するに決まってるだろう、おまえらいろいろ考えろよ……。

 

 

ここ、お初のワルンです。

前回の滞在時に目をつけていたLAWARのワルンなんだけど、
もし見つからないor営業していなければ、別の選択肢を探ろう作戦。
てか、ローカルワルンはホント行ってみないと営業してるかわかんないんだよね。

 

で、やってた。
「Warun Lawar Song Beruk」

 

植物が鬱蒼と生えてるので、ぼーっとしてると見逃しがち

 

 

ほかのローカルワルンに比べて、ちょっとだけ「小汚いワルン感」は薄いかな。
店の壁が超グリーンなのも「小汚いワルン感」を払拭することに一役買っている。

 

まあ近づいていくと普通にローカルワルンなんだけどね

 


で、人気のほどはどうなのかというと、
さっきの「Warung Lawar Pak Budi」ほではないけど、ぽつぽつローカルたちが
バイクでやってきてるのは人気があることを示しているとは思うけど、
すげえ驚いたのは、有名ホテルカーでやってきた人がいたこと。
スタッフ用に買いに来たのか、客に頼まれたのかは不明だけど、
客にラワールを出すんだったら、かなり冒険だよなー。


そしていつものように「なんで観光客がこんなワルンに来てんの?」という
ローカル客からの強い視線も浴びながら、順番を待つ。じっと待つ。

 

ガラスケースの中には提供されるおかず類がコンニチワ。
あたしの番になったので、ラワールがメインのナシチャンプルをオーダーしたら
ガラスケースの中のおかずやお鍋の中をチェック……うん、これは、期待できるやつ。
ラワールに関しても、赤いもんね本格的でおいしいやつじゃん、やった!

腸詰めは自家製と思われる

 

煮物やらサンバルやら、豚の皮を揚げたものもビニール袋にスタンバってた
サンバルは「プダス?」って聞かれるのでくれーっていう

 


豚三枚肉(皮付きの五枚肉だったかも)のスパイス煮。
汁の部分はご飯にちょっとかけたりもする

 

 

店のマダムがちゃっちゃと円錐状に油紙を折ってお持ち帰り(ブンクス)を作ってくれる

 

 

どっちのブンクスも足の早いラワールが主体だからさぁ、
いそいで宿に戻ります。

やっぱり使うルートは、モンキーフォレスト脇の抜け道。
ここ通ってると、モンキーフォレストから出てきた猿を横目で愛でてやります。
ばっしゃばしゃ水浴びしてるのが見られたりして、お金払って猿を見物するより
こっちのほうが猿の動きが自然でかわいいんだよね。


お宿に戻って、ブンクス対決をやろうやろう!


今回は
水色のビニールがハナ肇のワルンこと、「Warung Lawar Pak Budi」
黒のビニールがニュークニンの「Warung Song Beruk」

 

開けてみないとどっちがどっちだかわからんという

 


です。ではいざオープン

 

オープン直前。まだどっちかわからん(笑)

 


……いや〜、今回は盛り付けに難儀したね。
ラワールって、肉や野菜を剃りおろしたココナツなどと各種スパイスであえてあるので
蝋紙で包んである状態から盛り付けようとすると、もろっと崩れるわけで、
もうね、もろもろ地獄に陥るから、ちょっと開きかけたらこれよ。

 

 

こうなると本気で大変なんだよ……

 


軽く絶望しながら、できるだけ美しく盛り付けようとがんばる(笑)。
まあ、難易度が高いからさ〜、

“インスタ映え〜〜”
なんてレベルはとてもじゃないが、それでもがんばったよ、パトラッシュ。

がんばりっぷりは認めてください、こんな感じだよ。

 

 


でも言い訳ぐらい言わせてよ。


なんかさー、ローカルのナシチャンプルをブログにアップする人はぼちぼちいるけど
なんでみんなあんなにクソみたいなぐっちゃりした見た目で平気なんだろね?
別にアタシらは「映える〜」星人ではないけど、
もうちょっとなんとかできるんじゃっていつもモヤモヤしてるんだぜ。

 

ま、でも、とりあえず

かんぱーい☆ ごちーん!
ぷはー、いつもと同じようにうめー。

 


てわけでね、今回はリピートしてるワルンと、ご新規のワルンとのラワール対決。
さあ行ってみよう、ドンドンパフパフ。


まずはいつものハナ肇似の

「Warung Lawar Pak Budi」のナシチャンプルのアップ

 

がんばってできるだけきれいに盛ってみたよ

 


あれ?、具はいつものとおりだけど、ラワールの部分がいつもと違って白い!
これ、今回は豚の血を入れてないと見た。
店のボールの中には赤いラワールがあったから、ガイジンのアタシらむけに

わざわざ作ってくれたのね(泣)。
ありがとう、でも、豚の血が入ったほうがコクがあっておいしいのにな(自己責任です)
残念。

とはいえ、そのラワールはいつもどおりビターな味付けで、白胡椒やココナツの風味、
そしてほんのりピリ辛で、ビールも合うし、ご飯がいくらでもいけちゃうんだよね。
ウルタン(自家製豚の腸詰め)や三枚肉の甘辛煮とカレー煮という
安定・定番のラワール主体のナシチャンプル。
もううまいのなんのって!
いつもウブドに行くと真っ先に行く店の一つで馴染みのある味に
しみじみウブドに来た〜〜と、実感できます。
 

 


次。
ご新規のワルン、ニュークニンの「Warung Song Beruk」がこちら

 

やったぜラワールが赤い!

 


油紙の包を開けてみると、ほかのおかずはまあ予想通りとして、
ラワール部分は真っ赤。要する豚の生血が入ってるわけで、これは絶対おいしいやつ。
いやっほー!


そんなこんだで食べ始めるわけですが、今日はラワール主体のナシチャンプル対決。
「Warung Lawar Pak Budi」のラワールはいつもは豚の生血入りでコクがあって
まあまあ赤いんだけど、今日は豚の血ナシのラワールだから、
どうしてもニュークニンのワルンと比べちゃうとそのぶん見劣るな。

 

そんなニュークニンのワルンのほうは血入りで赤いので、コクはあるんだけど
そこまで赤くないので(赤いやつはもっと赤いのよ)、血っぽい味はナッシング。
あまりおかずが多くないナシチャンプルで、ウルタンも加工したというよりは
肉をごろっと詰めた系で、若干の肉汁がほしい私としては「惜しい!」
って感じだった。


とはいいつつ、ビールと合っておいしかったけどさ。


ラワール対決としては、互角かな。
ただし、アタシらとしては、ハナ肇の店は外せないわ。
正直、ウルタンや肉の煮物などのおかず類は毎度変わらないので
目新しさはないんだけど、まあそういう店だからまあいいのだ。
どちらの店もローカルでいっぱいだから、市民権を得てるんでしょうし。


ふー。ごちそーさまー!


が……ここでツレから衝撃の一言。

「なんか物足りない。もうちょっと食べたいな」

えー……どうすんだよ。いまからまた買いに行くのは面倒だよ。


(つづく)


【旅のおこづかい帳】
 

■Warung Lawar Pak Budi 
ナシラワール(ブンクス) …… 15,000Rp


■Warung Song Beruk
ナシラワール(ブンクス) …… 15,000Rp