花げし舎の大人向け人形劇 | おやこ絵本ぴよぴよ 

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2020年度からは市内各地でのイベント開催を中心に活動していきます。


先日、花げし舎さんの大人向け人形劇を観てきました。
演目はカフカの「変身」さんじゅーねんまえにいっかいちらっとよんだかなーくらいの・・・。


好むと好まざるとに関わらず、ある朝突然、忌むべきものに変わり果てる、という役柄を与えられたグレゴールですが、そのおぞましさは、家族から当たり前の同情心さえ奪いさるほどのパンチ力だったわけです。それなのに、妹を部屋に引き入れもう外へ出すまい!とか言っちゃうので「うへぇー(>_<)無理!」となる話です。ちがうかもしれません。


今回の脚本では家族の視点に重点を置いたとのことで
介護とか、ニートとか、同情心や愛情だけでは越えがたい問題をつい照らし合わせてしまいがちでしたが、座席の前に小3の女の子がいて、私はその子と一緒に観たから(背後から勝手に)最後まで〝キモイ虫になっちゃったお兄ちゃんの話〟として観ることが出来ました。

なんだか・・その女の子が「虫を助けてあげたい」と思って観ているのが伝わってきて色々考えさせられました。1人で観てたら(ホントは1人で観てたんだけど)そういう風には感じられなかったなと思って。


今回、ご自宅を改装した人形劇場での上演と伺い、絶対観たい!と昂りつつ出かけたのですが
(豊島園駅、なかなかの遠さでしたが^_^;)

ま~、良かったこと良かったこと良かったこと!!!


まず脚本が素晴らしくて、一体どなたが・・・と確認したら

脚本と演出を手がけられた花げし舎代表の久田さんは
「フイリッピーナを愛した男たち」(文藝春秋)で、第21回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞された作家さんなのでした


人形と美術もとても格好良くて!


こちらはひとみ座などでもご活躍されていた吉田拓美さんの作品とのこと。

このような最高峰の作品が、たった30席のリビングでドリンク片手に観られる贅沢さ!

やっぱり広すぎちゃ駄目なのよ、人形劇は!


次回は9月11日だそうです。
チケットも口コミであっという間にはけてしまうようですが
ぜひぜひぜひぜひご覧になってみて下さい! 
ご予約はこちら→花げし舎 

ホントに良かった≧(´▽`)≦