カナタ君 てんかん記録 今になって思うこと
カナタ君のてんかんについて
今になっていろいろと思う事があるので
僕の失敗や後悔や焦りや小さな成功が
てんかんと戦うご家族の皆さんへの
微力ながら参考になればと……
①
てんかん発作と見られる症状が起きる
数ヶ月前から時々性格が変わるような
雰囲気が変わる時があって
数十秒で元に戻るので
神経質なシェルティならではの
性格なのかと思っていましたが
今となってはあれが
意識はあるものの軽い感覚発作の
ような症状だったのかもしれません
その数ヶ月後に全般発作を起こしたので
もう少し早く先生に相談していたら
状況は変わっていたかなと思います
②
最初の頃はあまり自分で調べもせず
病院で処方された薬を飲んでいれさえすれば
発作も起こらず普通に生活できるだろうと
軽く考えていました
最初に処方されたフェノバールで
ピタリと発作がおさまったのですが
異常な食欲と多飲多尿が心配になり
1日2回の服薬を一日おきにしてしまい
6日後に大発作になりました
これも後から知ったのですが
急に薬をやめたり
薬の減量速度が早すぎると
離脱発作と言い
反動として本来の発作の悪化
また新たな質の発作の原因になること
勝手に薬を減らしたり辞めたりしたら
いけないと言われるのは
こういう事なんだと
心からの反省
カナタ君には本当に悪いことをしてしまいました
③
人間のてんかん薬よりも使える種類は
少ないですが単剤より併用薬をプラスすると
効果があるような気がします
あまり情報が出ないのですが
イーケプラ(レベチラセタム)が
最後の砦みたいな言われようですが
カナタ君の場合単剤では劇的な効果はなく
少量のフェノバールで
今現在は発作がピタリと止まっているので
難しいと思いますが組み合わせが大事な
気がします
イーケプラは気になるほどの
副作用は無いのはありがたいのですが
日中家に誰もいない時間があるお家だと
一日3回の服薬は難しいと思います
④
多くの抗てんかん薬は
血中濃度が安定しないと効果が出ません
薬を飲んですぐに発作が止まると
勘違いしていました
不安で不安で
毎日先生に電話してしまった
時期もありました
今だからわかる事も
最初は分からない事だらけでした
良かれと思っていた事が
間違っていたりすると
かなり凹みます
それに付き合わされるカナタ君にしたら
たまったものではありませんよね💦
今は専門書とにらめっこしながら
勉強しています
幸いなことに
今の主治医の先生は
僕の質問にもちゃんと答えてくれるし
僕の浅い知識の中での提案でもちゃんと
考えて治療方針に取り入れてくれたりで
カナタ君には一生関わるてんかんなので
とてもありがたいのです