カナタ君 てんかん記録 今になって思うこと | 妖精たちのヒトリゴト

カナタ君 てんかん記録 今になって思うこと


カナタ君のてんかんについて
今になっていろいろと思う事があるので
僕の失敗や後悔や焦りや小さな成功が
てんかんと戦うご家族の皆さんへの
微力ながら参考になればと……

てんかん発作と見られる症状が起きる
数ヶ月前から時々性格が変わるような
雰囲気が変わる時があって
数十秒で元に戻るので
神経質なシェルティならではの
性格なのかと思っていましたが
今となってはあれが
意識はあるものの軽い感覚発作の
ような症状だったのかもしれません
その数ヶ月後に全般発作を起こしたので
もう少し早く先生に相談していたら
状況は変わっていたかなと思います

最初の頃はあまり自分で調べもせず
病院で処方された薬を飲んでいれさえすれば
発作も起こらず普通に生活できるだろうと
軽く考えていました
最初に処方されたフェノバールで
ピタリと発作がおさまったのですが
異常な食欲と多飲多尿が心配になり
1日2回の服薬を一日おきにしてしまい
6日後に大発作になりました
これも後から知ったのですが
急に薬をやめたり
薬の減量速度が早すぎると
離脱発作と言い
反動として本来の発作の悪化
また新たな質の発作の原因になること
勝手に薬を減らしたり辞めたりしたら
いけないと言われるのは
こういう事なんだと
心からの反省
カナタ君には本当に悪いことをしてしまいました


人間のてんかん薬よりも使える種類は
少ないですが単剤より併用薬をプラスすると
効果があるような気がします
あまり情報が出ないのですが
イーケプラ(レベチラセタム)が
最後の砦みたいな言われようですが
カナタ君の場合単剤では劇的な効果はなく
少量のフェノバールで
今現在は発作がピタリと止まっているので
難しいと思いますが組み合わせが大事な
気がします
イーケプラは気になるほどの
副作用は無いのはありがたいのですが
日中家に誰もいない時間があるお家だと
一日3回の服薬は難しいと思います


多くの抗てんかん薬は
血中濃度が安定しないと効果が出ません
薬を飲んですぐに発作が止まると
勘違いしていました
不安で不安で
毎日先生に電話してしまった
時期もありました


今だからわかる事も
最初は分からない事だらけでした
良かれと思っていた事が
間違っていたりすると
かなり凹みます
それに付き合わされるカナタ君にしたら
たまったものではありませんよね💦

今は専門書とにらめっこしながら
勉強しています
幸いなことに
今の主治医の先生は
僕の質問にもちゃんと答えてくれるし
僕の浅い知識の中での提案でもちゃんと
考えて治療方針に取り入れてくれたりで
カナタ君には一生関わるてんかんなので
とてもありがたいのです