【1月16日の話】
今日、「有頂天ホテル」を観にいこうと新宿に行ったら、30分前に映画館についたにも関わらず、「立ち見」ということだったので、明日(16日)観に行くことを心の中で受付の女の人に誓い、映画館をあとにしました。

そうしてすっぽりと空いてしまった時間で、カバンに入っていた本を読むことに決め、近くのドトールコーヒーに入りました。


そこで読んだのが、村上龍さんのエッセイ「蔓延する偽りの希望~すべての男は消耗品であるvol.6~」だったのですが、

あ、すいません、モデルさんのお話ではないんです・・


みんなが一人の個人として、ちゃんと自分の向き不向きを理解して、生き方を選択していかなくちゃいけないよ。もう生き方のモデルを見つけられる時代は高度成長時代で終わったちゃったんだから。めんどくさいことだとは思うけど、外国の人達はけっこうみんなできていることだし、いい加減にみんなぬるま湯からでないと、日本は潰れてしまいそうだよ。

ってなことを、村上龍は言っていた(んだと思う。)。


そして、このエッセイを読むまで、僕は村上龍の小説に対して、とても好き嫌いがはっきりしていた。そして、理解できん、難しくてややこしい人の部類だと思っていた。


最初の出会いはJMMという村上龍が編集長を務めるメルマガを編集した本でした。政治や経済、教育問題や雇用問題など、内容は多肢にわたる。
これに触れたのは、教師になろうと考えていた大学の2年の始めで、主に「教育」・「フリーター問題」を扱っている単行本を買ったんですが、内容も多角的(年齢・職業バラバラの様々な立場の人の生の声が反映されている)で、生きていくことを考えていくきっかけになりました。

それから、次に出会った60年代後半の青春小説「69(シックスティナイン)」は、お気楽で、豪快で、すっきりした気分になれて、好きだった。

今生活している現実世界を舞台にした「バトルロワイヤル」のような(イメージの)「希望の国のエクソダス」は、読んでいて現実の不安にゾクゾクするような、暗い気持ちになった小説だった。とにかく重たいなぁと思った。

「限りなく透明に近いブルー」は、性的な部分やドラッグの色が強すぎて、嫌悪感を覚えてしまって、最初の30ページくらいでダウンした。

この小説に触れて以来、この人の本にはあまり触れなくなってしまった。おそらく1年くらい前だったので、村上龍さんとは短い付き合いになってしまった。

しかし、まぁ、思いつきで買ったこのエッセイを読み終えたあと、小説への考え方が変わった。この人は、なかなかストレートに口に出さないけれど、本気で日本に住んでる人達の将来を心配しているんだろうなぁと思いました。


現実を理解して、ホントのことや厳しいこと、耳に痛いことを言ってくれる人(でもそれは人格を否定するわけではない)と、

自分自身も何らかの夢を追いかけていて、他の人の夢を素直に応援できる人(でもそれは、無責任に言っているわけではない)は、

相手の気持ちや将来を心配したり考えてあげられる、想像力の優れたとっても素晴らしい人だと思います。

そして、自分の周りにそんな方々がいてくれたことに感謝しています。


また、どっちもできる村上龍という人間は、とてもすごい人だと思います。どっちもできるからすごいのかもしれないけれど。


メディアや世の中が提示してくれるわかりやすいモデルに流されたら、あとで後悔するんだよ。だから考えてみなよ。問いを立ててみなよ。


っていう村上龍さんの警笛を、信じてみようと思いながらも、いろんなモデルを知らなければ、モデルを考えられないので、

まだまだ経験浅い、22歳。

本や映画やテレビやら新聞やら現実世界を通して、いろんなモデルに触れてみたいです。