ああ最近太ったし
好きって言ってくれるやつはかっこよくないし
ゆきはもっと可愛くなってさ
とか思いよったら
わからんくなってきた

万人に可愛いて言われても
ゆきは満たされない
こんなおばかでわがままなゆきでも
でぶでもねくらでも
すべてひっくるめたゆきを
好きってゆってくれる人がおるのに

ゆきは外見だけを好かれるのが一番いやなのに
自分がそれをしとったことに気づかず

最近結婚とかがリアルに思えてきて
一生一緒におるひとってやっぱ
素でおれる人やと思うし

ゆきはフリーになってもうすぐ1年
次付き合う人は絶対自分から好きになった人にしようって思った
負けたくないって気持ちは
人との関係の中ではいらん概念で
でも妥協できん
自分に負けられん
そんな気持ち

女は愛されたほうがいいって
そんなふうによく聞くけど
ゆきが今回踏み切れんやったのは
二の舞が怖かったから

あの頃ゆきは
愛されれば幸せになれるって思った
一緒におって素でおれるのはこの人だけやと思ったし
こんなに愛してくれるのはこの人だけやと思った
この人を離したら
もうゆきは愛されないんじゃないかと

でもそれは違うくて
一緒におることで得たのは虚無感と憂鬱
素でおれるのは相手を見下せる安心感
そんな考えを持つ自分さえも嫌になって
よくなかったよ

本当にだいじなのは
本当にシンプルなことで
好きやけん一緒におる
ただ それだけ
たとえ彼氏じゃなくても
それは縛られた関係ではない
「彼氏」だから一緒にいる
それじゃ意味がない
一緒におって
自分を嫌いになってしまうような人はいかん
誰しもが愛されるべきこの世界で
ゆきもまた愛されるべきで
人を愛したいがゆえに
人を愛するべき
そして
自分を深く愛するべき

ゆきは愛されてきた
深く深く
その愛に気づける愛を手にしたゆきは
どんな愛をも愛せる

ゆきは愛を感じれるから
自分を愛せる
こんなに愛をくれて
ありがとう
ゆきはゆきが好き
これで無敵
ゆきはゆきのもの