■ラインアートストーリー概要・主人公ピクセルの解説

「初代PSO」「PSO2:NGS」の設定を
下地のベースにして
私の創作したSFファンタジーの世界観で

"ラインアートストーリー (LineArt Story)"という

物語を展開しています。
 
二次創作作品ではありますが
「初代PSO」「PSO2:NGS」の
公式設定とは、細部が異なりますので
あらかじめご了承下さい。
 
※適宜、修正や加筆、
キャラクター画像の追加を行っており
長いページになってしまい
申し訳ありません。
そのうち、それぞれの項目を
分ける予定にしています。
 
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■PSOについて
「ファンタシースターオンライン(PSO)」シリーズは
(株)セガ様が開発・発売元の人気オンラインRPGゲームソフトです。
SFを舞台にした世界観と
圧倒的なキャラクタークリエイト機能が
魅力的なシリーズ作品です。
 
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■ラインアートストーリー概要
ピクセルという名の
女性ハンターを主人公とし
実家のラインアート家と
魔法学校を中心に
彼女と仲間達が
運命に巻き込まれていく
様子を描いている
3章仕立ての物語です。
 
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■主人公プロフィール
 
●名前
ピクセル=ラインアート (Pixel=Lineart)
(旧姓 18歳以前)
 
ピクセル=エイリアス (Pixel=Alias)
(婚約後 19歳以降)
 
●性別
女性
 
●種族
ニューマン
 
●髪の色
レッドパープル
 
●瞳の色
アクアブルー
 
●性格
真面目
優しい
天才肌
努力家
天然 (主に幼少期)
多面的 (主に思春期)
 
●兄弟
なし (1人娘)
 
●利き手
 
●好きな色
パープル
 
●愛称
お嬢様 (0歳~)
ちびぴく (7~10歳頃)
ピクルー (11~13歳頃)
ピクシィ (14歳頃) 
ミス・ラインアート (14~15歳頃)
ママ (19歳~)
マイハニー (19歳~)
理事長 (26歳~)
メガピクセル (28歳~ ※変身後)
 
●尊敬する人物
両親・祖父母・家族・仲間
パッカード (執事・剣の師匠)
ピクお姉さん (※後に未来の自分だと理解)
 
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■ラインアート家、魔法学校について
ラインアート家、及び
ラインアート財団は
当世界観内における
巨大財閥のひとつで
フォース (魔法使い・魔導師) 界の
トップに古くから君臨し
主にラインアート魔法学校
(Lineart Magical School:通称LMS)を運営、
若年、若者のフォース育成を行っている
歴史のある名門の家系である。
 
理事長、副理事長には
ピクセルの両親が
それぞれ就任している。
 
小・中・高等部の一貫校で
エリート層以外では
入校が困難な程に学費が高額だが
優秀者には学費免除や
奨学金制度が利用可能。
別校で最高等部 (大学) も存在する。
 
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■魔法衣について
ラインアート魔法学校で
魔法実技を行う授業の時に
着替えるもので
現実の学校で例えると
体育の授業での
体操服のようなイメージ。
 
特に学校指定は無く
魔法衣の規格さえ守れば
自分が好きなデザインに
仕立てが可能。
 
ピクセルは
小・中の9年間
毎年、別のデザインに
仕立てて貰っていた。
 
特にデザインにこだわりが無ければ
学校側が提案する
オーソドックスな魔法衣を
選択する事も可能で
こちらは、後述の学校制服と違い
比較的安価となっている。
 
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■魔法具について

フォースにとっては

命の次に大事だと言われるほど

重要な道具であり

自らの魔力を

使用する魔法に変換するのが

主な機能となっている。

 

魔法学校では

魔法実技の授業で使うため
生徒は皆、最低でも1つは所持している。
 
魔法具の種類は
主に下記の3種類に分類される。
 
●ロッド…長杖型
最もオーソドックスで使いやすい。
魔法のみの使用がメイン。
 
●タリス…ダーツ型
トリッキーで少々取り扱いが難しい。
タリスを展開させ、
魔法を強化した上での使用がメイン。
 
●ウォンド…短杖型
物理的な攻撃が可能。(通称:殴りフォース)
魔法と接近戦を織り交ぜた使用がメイン。
 
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■魔法学校制服について
他に類例が無い程の
かなり特殊な仕様になっている。
まず、入学時に購入後
最初に、所有する生徒の
生体フォトンを感知させ
その際に、生徒の情報を
インプットして
完全に紐付けされる。
 
後は生徒の成長に合わせて
共に変化していく物となっており
初回の一度の購入のみで済むため
小等部入学から高等部卒業まで
最大12年間、着続けられる。
 
制服全体が
強力な魔力で保護されており
破損する事が無いように作られている。
爆弾を使用した耐久実験でも
傷1つ付く事は無かった。
 
また、たとえ紛失しても
しばらくすると
所有する生徒の元に
自動的に戻ってくる程の
有能さを誇る。
 
太ったり痩せたり
体型が変化しても
連動してサイズを
変化させてくれるが
身長が伸びた分を
縮ませるのが不可能な事が
唯一の欠点として挙げられる。
 
最初に紐付けされる事もあり
他人への譲渡が出来ないように
わざとそういう仕様にしてあるとも
考えられる。
 
非常に高額 (現実の500万円程度) だが
それに見合う逸品で
生徒の中には
卒業後も着用している者が
いるとかいないとか。
 
女子制服は
かなりのミニスカートなので
卒業後に着用する際は
年齢などに注意。
 
ネクタイのワンポイントカラー
 (小=赤・中=青・高=白) は異なるが
着用者の年齢 (学年) によって
自動的に変化する。
 
高等部卒業後の着用では
ネクタイのワンポイントカラーが
緑になるという噂があるが
真偽は不明。
 
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■職業について
当世界観内において
主に戦闘を生業とする職業には
「ハンター職 (剣士・槍士)」
「レンジャー職 (重火器使い・ガンナー)」
「フォース職 (魔法使い・魔導師)」の
3種類があり
常に命の危険が伴うとして
社会的立場や給与、
福利厚生などが優遇されている。
 
しかし、体力だけでなく

高い学力、強い精神力も必要とされ

職に就くために必要な

国家資格試験の合格倍率は

100倍~150倍程度と超難易度を誇る。

 
また、それとは別に
「プロハンター」と呼ばれる
更に位の高いクラス職があり
ハンターと名が付いているが
ハンター職だけでなく
レンジャー職、フォース職共に
所属している。
 
ハンター職を例にした場合
正式には
「プロハンタークラス/ハンター職」という
名称となる。
 
プロハンタークラスの

合格倍率は、一般に公表されていないが

一説では、600~800倍程度と言われており

あまりのデタラメな倍率に

噂の域を出ず

ほぼ都市伝説と化している。

 
フォース職に関しては
ラインアート家が
古くからフォース育成に
力を入れており
受験する者の能力が伴っていれば
ラインアート魔法学校で
毎年実施される
フォース職資格試験に応募し、受験できる。
 
上記の国家資格試験よりは
幾分、合格率が高めになっているため
受験応募者が年々増加してきている。
 
そして、それに合格できれば
年齢に関係なく、たとえ子供でも
フォース職に就く事が可能となる。
 

ちなみに、ストーリー内で

ピクセルが目指していたのは

「プロハンタークラス/ハンター職」である。

 

ピクセルほどの能力があれば

「プロハンタークラス/フォース職」になる事は

容易かったが

憧れの人と同じ

ハンター職になる事に拘り続けた。

 

なお、ラインアート魔法学校に

在籍している生徒であれば

職業についていなくても

「フォース(の少年・少女)」と

職を付けずに呼ばれる事が多い。

 
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■ピクセル=ラインアートの半生
 
■0歳
ラインアート家の長女として出生
 生まれながらに高い魔法力 (魔力) を持つ
 
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■7歳(魔法学校小等部1年)
自宅の庭で神隠し (時空の歪み) に遭遇、
それに呑み込まれてしまい
13年後の世界にタイムスリップしてしまう。
 
20歳の自分に保護され
帰るまでの間
しばらく同居する事になるが
未来の自分だとは全く気づいておらず
とても親切で大好きな
ハンター (剣士) のお姉さんだと
認識している。
 
お姉さんも自分と同じ
ピクセルという名前なので
区別が付きやすいように
「ちびぴく」というニックネームを
提案し、そう呼んで欲しいという。
以後、この時代の
周りの者から呼ばれる事になる。
 
身長が平均よりかなり小さく華奢で
元の時代でも
クラス内では一番前であり
友人から
ちびぴくと呼ばれていたが
本人はそれを愛称として気に入っている。
 
お姉さんの事は
「ピクお姉さん」と呼んで慕っている。
 
元の時代に帰るまでにしても
成長期の少女を
閉じこめておくのは
良くないからと
この時代のラインアート魔法学校に
一時的に転入する事になる。
 
本名の「ピクセル=ラインアート」は
使う訳にはいかないので
お姉さんの提案で
偽名として
「ピクセル=チービック (Pixel=Chibic)」と
名乗らせる事になった。
 
7歳という低年齢から見ても
同年齢のクラスメートより
更に幼い印象がある
キュートな美少女。
 
舌足らずな話し方や
愛らしく甘えん坊
掴み取りが無い天然さ
裏表の無い真っ直ぐな性格も相まって
クラス内だけでなく
たちまち、学校内の人気者になる。
 
また、魔力が
7歳とは思えない程に
ずば抜けて高いため
それも話題となる。
 
お姉さんが
自分のために奔走している事が
目に見えて分かり
心から尊敬するようになる。
 
お姉さんのおかげで
元の場所 (時代とは理解していない) に
戻れると聞かされるが
もう会えなくなると聞かされた際に
お姉さんに抱きついて号泣し
帰る事を拒否する。
 
その後、お姉さんから
きっとまた会えるからと
諭されて
安心して泣き止み
帰ることになる。
 
最終的にこの時代に3ヶ月の滞在の後に
元の時代に帰還する。
 
●7歳/ 私服
 
●7歳/私服
 
●7歳/魔法衣
 
●7歳/魔法学校制服
 
●7歳/魔法学校制服
 
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■9歳(魔法学校小等部3年)
他の人には見えない精霊の姿が
見えるようになり
学校から帰宅したら
一緒に遊びに行くのが
日課になっている。
 
2年前の失踪事件の事もあり
精霊の姿が見えない両親から心配され
監視用のモニタリングドローンや
調教された鳥をお供に付けている。
 
ピクお姉さんの事が
いまだに忘れられず
お姉さんと同じ
プロハンターになりたいと
思うようになる。
 

●9歳/私服 (with 精霊 & 鳥)
 
●9歳/魔法衣
 
●9歳/魔法学校制服
 
●9歳/和服 (with 精霊)
 
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■11歳(魔法学校小等部5年)
いつしか、精霊の姿は
全く見えなくなる。
 
憧れのピクお姉さんのような
プロハンターになると決心し
自身の11歳の誕生日に
ラインアート家の執事で
元プロハンターである
「クライアント=パッカード (Client=Packard)」に
剣の稽古をつけて欲しいとお願いするが
ピクセルは、名門ラインアート家の子女で
フォースとしての後継者を担う
重要な存在のため
それは出来ないと断られる。
 
しかし、それで諦めるピクセルではなく
強い決意を現すため
自身の長い髪の毛を
バッサリと断髪してみせると
パッカードにその想いが伝わり
稽古を付けて貰えるようになる。
 
稽古が始まったものの
パッカードから
お嬢様と呼ばれ続ける事に
違和感を感じたピクセルは
自分は
ハンターを目指すルーキーだから
ピクセル・ルーキー
「ピクルー」と
呼んで欲しいと
パッカードに伝えて
稽古中は、そう呼ばれるようになる。
 
稽古以外のプライベートでは
エアボードや
飛翔靴 (ジェットブーツ) に乗るのが
趣味なアクティブ少女。
 
●11歳/修行服
 
●11歳/私服
 
●11歳/魔法衣
 
●11歳/魔法学校制服
 
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■14歳(魔法学校中等部2年)
ハンターの修行を開始して
3年が経過した。
当初、パッカードから
剣の稽古をつけてもらっていたが
今では、それを基本としつつも
自己流にアレンジ昇華させ
自力で修行を続けている。
 
パッカード曰わく
フォースだけでなく
ハンターとしての素質・センスも
稀代の天才だという。
また、才能だけに溺れず
陰ながら修行を続ける努力家。
 
学校の放課後には
帰宅せずに、制服のままで
双剣 (デュアルブレード) の
修行に出掛けている。
 
登校時に、学校の授業 (魔法実技) で
使う魔法具のタリスと共に
双剣も持ってきているが
周りからバレないように
魔法具に見えるような
迷彩を施している。
 
両親には部活で遅くなると
言っているが
実際には、部活には入っておらず帰宅部。
 
文武両道の優等生なので
周りの先生や友人からは
次期生徒会長に
推薦されているが
生徒会に入ると
修行の時間が減ってしまうので
やんわりと断っている。
 
圧倒的な魔力を誇り
学校内では、100年に1人の
超天才フォースと噂されているが
自身はその事にあまり興味がない。
 
魔法衣を着用している時は
元の高い魔力に加えて
更に高めるために
顔に魔粧と呼ばれる
ペインティングを左目の周辺に施し
その副作用で
左目の瞳が
本来のブルーアイから
レッドアイに変化して
まるで、オッドアイのようになる。
 
また、その影響で
身体から強力な魔力のオーラと
魔法陣が迸(ほとばし)る。
 
容姿、成績、人柄が揃った
女子生徒に贈られる
「ミス・ラインアート」に
教員、生徒の満場一致で選ばれる。
 
週末には、両親や友人達には内緒で
アマチュアの
レンジャー (重火器使い) 部隊に参加して
ライフルやランチャーなどを
使用した実戦の訓練をしている。
 
部隊の隊員ナンバーが14なので
ギリシャ文字の14番目を現す
「Xi (クシィ) 」の称号を与えられ
ピクセル・クシィ
略して「ピクシィ」の愛称で
部隊内で呼ばれている。
 
支給される部隊服は
白と黒のツートンカラーで
ピクセルの所持する服装に一致する
イメージカラーである「パープル」が
一切、入っていない。
 
拘りのあるピクセルは
入隊前に、希望をしたのだが
許可して貰えなかったようだ。
 
部隊服の装備で
最も目を引く特徴として
背中のバックパックユニットがあり
ライフルやランチャーを
マウントさせる機能の他に
移動用のジェットパックが
装備されている。
 
その重厚な見た目に反して
超軽量で、戦闘時の動作に
支障がないように造られている。
 
アマチュアで
一時的に結成された部隊であり
また、ピクセルが未成年で
学生という事もあり
あくまで、非正規のバイトという
扱いになっている。
 
パッカードはこれらの事は
全て知っているが
理解して黙認している。
 
実家のラインアート家が
催すパーティーに
出席する際には、礼服を着用して
才女として振る舞うが
それは社交辞令的なものだと
割り切っている。
 
たまのプライベートでは
年頃の女子らしく
メイクやオシャレをして
レンジャー部隊の給与で買った
エアバイクに乗ってツーリングに出掛ける。
 
着用している服装や
現在の立場(立ち位置)が変わると
ガラッと別人のように
雰囲気や言動が変わるので
周りから、多重人格かと
心配される事もしばしば。
 
人知れずハンターと
レンジャーの修行を続ける中
天才フォース、ならびに
ラインアートの才女を演じなければ
いけなかった、その反動が
ピクセルをそうさせたのだろう。
 
多忙な日々を過ごし
多感な思春期であるにも関わらず
反抗期を起こす事も無く
誰に対しても素直に振る舞っていた。
 
あるいは、自分の本心を
周りに悟られないよう
わざと演技をしていたのかもしれない。
 

●14歳/魔法学校制服
 
●14歳/レンジャー部隊服
 
●14歳/魔法衣
 
●14歳/礼服
 
●14歳/私服
 
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■15歳→16歳(魔法学校中等部3年→プロハンター)
ラインアート魔法学校中等部の
卒業式の後、両親から
中等部卒業の祝いにと
新しい魔法衣を贈られるが
自分は、高等部には進学せず
「フォース職」になる将来を捨てて
「ハンター職」になる事を告げる。
 
両親と言い争いの後
理解して貰えなかったため
勢いのまま
ラインアート家を飛び出し
「プロハンタークラス/ハンター職」に就く。
 
なお、プロハンタークラス国家資格試験には
1年前に、既に合格済みであった。
 
執事のパッカードは
ピクセルから他言無用だと
止められていたが
自分が剣の稽古をつけた事を告げて
自ら執事を辞職する。
 
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■18歳(プロハンター)
新しい任務のため
ハルファという地域に赴く。
 
元執事で剣の師匠でもある
パッカードとは
今も連絡を取り合い
困った事がある時には
相談もしている。
 
副業で探偵業を始めたが
その中で
最近、ラインアート魔法学校で
不穏な噂があるとの情報を耳にする。
パッカードにもその事を伺ったところ
どうも事実のようで
学校内部を調査するべく
自身が学校に潜入する事に決める。
 
1人の女子生徒に扮するため
自身が中等部まで
着用していた学校制服と
中等部卒業時に
両親から贈られて
大切に保管していた魔法衣を携える。
もし、高等部に進学していた場合
現在は、高等部3年。
 
自身が通っていた頃から
2年余りが経過したが
当時の事を知っている学校職員が
まだ多いと予想される。
 
ラインアート家の子女が
高等部に進学しなかった事は
当時、校内で相当な話題になったと
後日、パッカードから聞かされた。
 
そういう事もあり
自身がピクセル=ラインアートだと
身バレするのを防ぐため
偽名を使い
また、普段の髪型は
ショートのボブヘアーだが
ロングヘアーのウィッグを使い
別人に見えるように偽装する。
 
メガネは、中等部の頃に
かけていたため
逆にかけない方が良いと判断した。
 
魔法学校の授業で使用する
魔法具 (ロッド・タリスなど) の類いが
名目上、必要だったが
プロハンターになってから
魔法を全く使用しておらず
持ち合わせが無かった。
 
また、中等部以前に
使用していた魔法具は
実家に置いたままになっており
取りに行く事は
現状では不可能である。
 
新たに購入する事も考えたが
あまり時間が無かったため
護身用も兼ねて
手元にある銃剣 (ガンスラッシュ) を
魔法具に見えるように迷彩を施した。
 
ふと、中等部の頃に
似たような事 (双剣の迷彩) を
してたのを思い出し
苦笑いしてしまう。
 
そうして、準備が整い
古巣のラインアート魔法学校に
単身潜入をするピクセル。
その先には、何が待ち受けているのか。
 
●18歳/戦闘服
 
●18歳/ビジネス服
 

●18歳/魔法学校制服
 
●18歳/魔法衣

●18歳/私服

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■19歳(プロハンター)
プロハンター仲間でレンジャーである
「スプライト=エイリアス (Sprite=Alias)」 (21歳) と婚約し
姓名が「ピクセル=エイリアス」となる。
 
スプライトとは、14歳の頃に
アマチュアのレンジャー部隊で
知り合い、それが縁となったが
それ以来、約5年ぶりの再会だった。
 
今回、再会した際に
お互いが惹かれあったため
正式に付き合い始め
3ヶ月のスピード婚約となった。
 
そうして、長男となる
「ピクト=エイリアス (Pict=Alias)」を
授かったものの
その直後、スプライトが行方不明となり
探す事となる。
 
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■20歳(プロハンター)
息子のピクトを育てながら
夫のスプライトを探している中
森の中で迷子になっている
幼い少女を保護するが
それは7歳の頃の自分自身であった。
 
仲間達の協力のもと
幼い自分を元の時代に帰す事に成功する。
 
その後、探偵業の依頼があり
依頼人が、ある廃工場で
待ち合わせしたいという。
しかし、そこで
正体不明の襲撃を受けて
罠だったと気づく。
 
あまりの襲撃の熾烈さに
身動きが出来なかったが
「ペンティアム=ジーオン (Pentium=Xeon)」と名乗る
キャスト (アンドロイド) の青年が現れ
命からがらの危機を救われる。
 
彼は、ピクセルを救うために
20年後の未来にいる
スプライトが送った使者であると語った。
 
ペンティアムがやってきた未来では
ピクセルは既に死去しており
ラインアート家や魔法学校は
ある組織に
壊滅させられて存在しない。
 
先ほど、襲撃してきたのは
その組織の者らしい。
 
その未来の世界では
魔力が低い、
あるいは、魔力が無い者は
劣等者 (ゴミ) と判断され
組織から死神と称される
フォースが派遣され
処刑されるという
地獄のような、いや
地獄の方がマシというほど
ヒドい世界だという。
 
その未来では
スプライトがリーダーとなり
ゲリラ戦で
組織と過酷な戦いを繰り広げている。
 
ペンティアムは
スプライトと共に戦う仲間で
ピクセルを救うため
未来を変えるために
この時代にやってきた。
 
更に、ペンティアムから
衝撃の事実を聞く事になる。
 
生まれながらに
高い魔力を持っていたピクセルは
赤子の頃から
組織に目を付けられていた。
 
組織は、自分達の掲げる
ある目的から
その尋常ならざる魔力を使い
「カルマ (運命の輪廻)」と呼ばれる
禁断の秘術で
ピクセルを嵌めた。
 
世界の歴史の流れというのは
実は1つではなく
複数の世界が枝分かれして
無数に出来上がっている。
 
例えるなら
ピクセルが、フォースのまま
大人になっている世界もあれば
この世界のように
ハンターになっている世界も存在する。
 
その世界を狙い
幼年期のピクセルを
神隠しに扮して
次元の歪みを作り出し
未来にタイムスリップさせた。
 
そして、大人のピクセルに出会い
ハンターになりたいと憧れを持たせて
早い段階でフォースを
辞めさせるよう
強制的に、歴史の流れを変えた。
 
実際には、フォース以外なら
ハンターで無くてもいいのだろうが
おそらく、無数にある中で
ハンターになっている世界が
組織にとって
最も都合が良かったのだろう。
 
また、いわゆる
卵が先か、鶏が先かという話になるが
この秘術は
原因と結果に由来する
因果律を歪めて
「卵→鶏」または「鶏→卵」を
「∞(無限大)→卵→鶏→卵→鶏→...∞(最初に戻る)」という流れに
因果律を強制ループさせる。
 
つまり、本来なら有り得ない
歴史が作り上げられてしまう。
神にも等しい禁断の領域に
組織は土足で踏み入れたのだ。
 
スプライトも
幼い頃はフォースで
高い魔力を持っていた天才だったが
ピクセルと同様に
カルマに嵌められ
レンジャーになった。
 
高い魔力を持った
天才フォースの若い男女が
早くにフォースを辞めて
その二人が結婚した。
だが、それは偶然ではなく
組織により仕組まれた事だったのだ。
 
そして、組織の狙いは
高い魔力の遺伝子を持った
子供であり
二人の息子である
「ピクト=エイリアス」にあった。
 
フォースは全盛期の期間が非常に短く
早い者なら成人前に
力が衰えてくる。
実際に、フォースは
若くして現役を退き
後進の育成や
管理職に就く者が多い。
 
しかし、衰える前に
フォースを辞めさせ
そして、高い魔力を保持したままだと
どうだろうか。
その優秀な力を持つ子供を
組織は欲していた。
 
その恐ろしい計画の名は
「真人類創造プロジェクト」
 
そして、それを画策した組織の名は
「メイズ (MAZE)」
 
かつて、ラインアートと並ぶ力を持ち
フォース界、魔導師界を牛耳っていたが
約50年前、ピクセルの祖父である
ラインアート卿の現役時代に
ラインアートとメイズの間で
勢力争いが起こり
大規模フォース闘争が勃発。
 
しかし、ただの勢力争いに留まらず
多数の死者、犠牲者が出る
戦争クラスの壮絶な戦いとなった。
 
メイズは、その戦いに敗れた後に
衰退、滅亡したと言われているが
その残党が生き残り、影で暗躍していた。
 
自らを滅ぼした
ラインアート一族を消し去り
ピクセル、スプライトを
亡き者にし
孤児となったピクトを攫うこと。
それは、ラインアートに対しての
最大の侮辱ともいえる。
 
そして、ピクトを核として
更に高い魔力を持った子供を
大量に創造して
フォース界並びに
全世界を支配し
新生メイズを復活させる事が
真の狙いであった。
 
ペンティアムの説明を聞き終え
あまりの突拍子な話に
信じられないという面持ちの
ピクセルだったが
その直後、メイズからの
集中攻撃を受ける事になった。
 
あまりの熾烈さに
覚悟を決めたピクセルだったが
ペンティアムから
自分が囮になるので
その間に脱出しろと指示を受ける。
 
だが、自分だけ逃げるなんて
ピクセルには出来ず
共に戦おうとするが
ペンティアムから
不意の一撃を受けて
気絶させられる。
 
ピクセルの仲間から
こちらに向かっていると通信が入り
それなら大丈夫かと
建物の物陰に、そっと寝かせた。
 
「計算では、私がこの時代に来た事で
因果律が変化しているはず」
 
「未来の歴史では
ピクセル、あなたは
今回の襲撃を受けて死亡した。
だが、この世界の歴史では
私が死ぬ事で
因果律が私に対して収束し
あなたの死は回避出来る」
 
そう、ペンティアムは
こうなる事が
あらかじめ分かっており
元からピクセルの代わりに
死ぬつもりでこの時代に来たのだ。
 
「スプライトから
あなたの話をよく聞かされていた。
あなたは未来に必要な人だ。
ここで死なせる訳にはいかない」
 
気絶しているピクセルに
そう呟くペンティアム。
 
「スプライトと共に
幸せな未来を築いてくれ」
 
そして、メイズの
集団に向かって突っ込むように
突入していき、巻き込みながら自爆した。
 
間もなく、仲間が
到着した頃には
廃工場が跡形もなくなっており
辺り一面が爆発の後で
焼け野原になっていた。
 
だが、ピクセルが
寝かせられていた箇所だけは
まるで計算したかのように
爆発の余波が無く
全くの無傷であった。
 
気絶から目を覚ましたピクセルは
ペンティアムの壮絶な死に涙する。
 
敵を討つべく
メイズの本拠地を調査しようと
行動を開始するが
ラインアート魔法学校が
メイズからの襲撃を受けてると
新たに情報を聞きつけ
駆けつける。
 
そこには、学校理事長である
父と母の姿があり
二人とも倒れたまま動かなかった。
 
母は既に死去しており
父は致命傷を受けて
命が消える寸前であった。
 
娘に、ハンターになる事を許してやれず
すまなかったという父に
涙を流しながら
首を横に振るピクセル。
 
私も母さんも
お前の事はいつも気にかけていた。
忘れた事は1日も無いと言う
父の手を涙ながらに強く握り返す。
 
最後に和解が出来て良かったと
父は安心するように
抱きしめる娘の胸の中で
静かに息を引き取る。
 
一度に両親を失ったピクセルだったが
悲しんでいる暇はない。
 
メイズの本部を突き止め
攻め込むピクセルと仲間達。
 
しかし、別の仲間から
息子のピクトが攫われたと
通信が入った。
 
しまった!
ピクトが狙われるのは
ペンティアムの話で
分かってたはずなのに。
 
ピクトの事は
仲間に護衛を任せていたが
自分が護らなければ
いけなかったのだ。
 
くっ!しかし、ここまで来て
後戻りは出来ない。
先へ進むしかないのだ。
 
仲間達と分散しながら
敵を蹴散らし
メイズ本部の中枢部に
単身乗り込むと
幹部らしき、黒ずくめの男が
姿を表した。
 
 
「よくも、あの攻撃から
生き残れたものだな。
褒めてやろう」
 
「あなたは、誰!?」
 
「私の名は「サンデ 」
これからの世界の支配者、
いや、神になる者だ」
 
「ふざけないで!
ピクトを返してちょうだい!」
 
「それは無理だな。
あのコドモは
私の理想郷を作るための
エサなのだよ」
 
「誰がエサよ!!
絶対に許さないっ!!」
 
「はぁぁっ!!」
 
ピクセルが気合いを込めると
身体から魔力のオーラが
立ち込めて渦を巻き始めた。

「ほぅ、この魔力の凄まじさ。
さすが、天才と言われただけの事はあるな。

お前はフォースを辞めたのではなかったのか?」

 
「プロハンターになってから
魔力はずっと封印してきたわ・・・」
 
「それはお父様やお母様、そして
私のわがままに巻き込んでしまった
パッカードへの償い・・・。
みんなを裏切ってしまった
自分への戒めのため・・・」
 
「でも、大切な息子を奪われた
そんな自分が許せない。もう我慢できない・・・。
自分への怒りが・・・」
 
「そして・・・」
ピクセルのオーラが更に溢れ出す。
 
「そ、そして・・・、お、お父様、お母様、ペンティアムをこ、殺した・・・」
 
「お、お前達への怒りだぁぁっ!!
絶対に!絶対に!許さないぃっ!!」
 
「悪いけど、お前には死んでもらうっ!!
この世に欠片も残らないように消し去ってやるっ!!
覚悟しろぉぉっ!!」
 
オーラが爆発して稲妻のように迸った。
限界を超えて、左右の瞳が赤く染まる。
 
「ふん、そう上手くいくかね」
 
サンデが、マントを翻すと
頭上高く捕らえられている
ピクトが姿を現した。
 
「ピクト!!」
 
「息子が死んでもいいのかね?
死んでいいなら攻撃してくるがよい」
 
ピクセルから
魔力のオーラが消え失せて
力無くうなだれて膝をついた。
 
「ど、どうすればいいの・・・」
 
「ふん、ここまでだな。
よく頑張ったと褒めてやろう。
ラインアートは全て潰しておかねば
気が済まんのでな。
後の世界の事は
私サンデとメイズに任せて
心置きなくあの世に行くが良い」
 
サンデが魔力を込めて
ピクセルに指先を突き出す。
 
「サヨナラ、ラインアートのお嬢様」
 
サンデの指先から
炎の刃が飛び出し
ピクセルに放たれた。
 
ピクセルはうなだれて
避ける間もない。
 
もう、ダメだ。
そう思った瞬間。
 
天から、光の弾丸が飛んできて
サンデの炎の刃と相殺した。
 
「な、なんだと?!」
サンデがその先に見たものは。
 
そこには、レンジャーの装備を掲げた
若い男性の姿が。
 
「お、お前は!」
サンデがその姿に驚く。
 
「お前は、スプライト=エイリアス!」
 
その名前の響きに
ピクセルが反応して
周りをキョロキョロと確認する。
 
「マイハニー、助けに来たぜ!」
 
「え・・・?ダーリンなの!?」
 
「そうさ、ずっと姿を隠してて悪かったな。
俺やお前達がメイズに
狙われているのに気づいて
裏で調査をしながら
奴らの動向を見張ってたのさ」
スプライトはそう言うと
鼻を啜るような仕草をした。
 
「俺が表に出てると
お前やピクトを巻き込んで
しまいかねなかったからな。
あらよっと!」
スプライトが手に持ったハンドガンで
宙を打つと
ピクトを捕らえていたワイヤーが外れて
落下してきた。
 
「ピクト!」
ピクセルは焦ったが
スプライトがジャンプしながら
ピクトを腕で優しくキャッチングして
地面に降り立った。
 
「息子よ、元気してたか?」
スプライトは
ピクトに語りかけると
さっきまで泣いていたのが嘘のように
キャッキャッと笑い始めた。
 
「ダーリン、会いたかったよぉ・・・」
いつも気丈に振る舞うピクセルが
弱気になるのは、とても珍しい光景だ。
 
「まぁまぁ、積もる話は後でしようぜ。
まずは、この世界のゴミをキレイに片付ける」
スプライトがほくそ笑む。
 
「だ、誰がゴミだぁ!
許さないからな!お前ら!」
サンデはそう言うと
指先に魔力を込め始める。
それは、先ほどピクセルを狙った
炎の刃より更に増大している。
 
「なぁ、マイハニー
久しぶりにアレやってみないか?」
スプライトがそう言うと。
 
「アレって・・・、あ、アレ?やるの?」
ピクセルは驚いた仕草を一瞬見せるが。
 
「ウ、ウン、イイヨ、やろう!」
ピクセルがすぐに頷いてみせる。
 
スプライトが背中に背負っている
大型のランチャーを構えた。
 
「愛してるぜ。マイハニー」
 
「も、もぅ、恥ずかしいってば!」
ピクセルは照れながら
ソードを構えた。
 
そして、スプライトのランチャーから
光の弾丸が放たれて
ピクセルの構える
ソードのブレード部に激突すると
それが砕けて
宙に数本のカケラとなって舞い散る。
 
ピクセルは、ブレード部が無くなり
柄のみとなったソードを振りかざすと
そのカケラは
ピクセルの周りをクルクルと回り始めた。
 
「な、なんだ?それは!」
サンデが驚くと。
 
「これは、私とダーリンにしか出来ない技、
いえ、合体技ね。
元フォースの私達だから出来る。
ダーリンが魔力を込めた弾丸を打ち出し
ブレードを破壊、
その際に、砕けたカケラを
魔力でコーティングする。
そして、私がカケラ達を
魔力で制御する。
さて、この後、どうすると思う?」
ピクセルがほくそ笑む。
 
「し、知るか!そんな事!」
 
「それじゃあ、教えてあげるわ。
こうするのよっ!」
ピクセルが柄のみのソードを
振りかぶり
サンデ目掛けて突進した。
 
「ふん、そんな物で何をしようと・・・
な、なにぃ!?」
いつの間にか、背後に
スプライトが回り込んで
ライフルを構えている。
 
「チェックメイト、じゃあな」
サンデの背中にライフルの銃口を直接当て
ゼロ距離で連続発射した。
 
ダダダダダダッ!!
 
「ギャアアアアアッ!!」
サンデの断末魔が響く中。
 
「これもオマケであげるわ」
ピクセルが、サンデの目の前まで
突進した後に
さっと横に移動すると
ピクセルの後ろを追いかけるように
飛んできた複数のカケラが
サンデの顔や頭部に
次々と突き刺さった。
 
サンデは、しばらく
のた打ち回った後
動かなくなり絶命した。
 
「ふぅ、この技は疲れるから
あまりやりたくなかったんだけど
上手くいってよかったわ」
 
「普段、俺達は魔力を使わないからな。
ブレードのカケラはブラフだから
上手く相手を乗せるのがポイントだな」
 
「それより、ピクトは大丈夫?」
ピクセルはそう言うと
物陰で静かに眠っている姿を見て。
 
「とにかく無事で良かったわ。
ありがとう、ダーリン!」
 
「あいつは俺達の息子だ。
あれぐらいで、へこたれねぇよ。
それはともかく、ここはメイズの腹ん中だ。
俺は残りの残党を始末しに行くが
お前はどうする?
ピクトがいるし帰るか?」
スプライトがそう言うと。
 
「ううん、私も最後まで戦うよ。
ダーリンと一緒に」
 
「そうか。さすがオレの嫁だな」
 
「ピクトの事は
私が肌身離さず守るから。
もう決して離さない」
優しい表情でピクトを見つめる。
 
「母は強しだな。
さすがピクトの母ちゃんだ」
 
「も、もぅ!
人をおばさんみたいに言わないでよね!
私はまだ20歳よ!早く行こう!」
ピクセルが頬を膨らませて
照れ気味に言う。
 
「ハハッ、悪かった。
そういえば、さっきのお前、
すっごい迫力だったな。
相手をぶっ殺すとか、
お嬢様の言うセリフとは思えなかったぜ!」
 
「そ、そう?頭に血が上って、
あまり良く覚えてなくて・・・。
っていうか、見てたのなら、
もっと早く助けてよ!」
 
「い、いや、助けに入るタイミングを
見計らってたんだよ。
一番、カッコいいタイミングをだな・・・」
 
「なんなのよ!それ!」
 
こうして、メイズを壊滅させ
この運命の戦いに終止符を討った。
 
最後に、メイズは
とんでもない悪の組織で
決して許すことは出来ないけど
あなたやピクト、
支えてくれた仲間たちに
出会わせてくれた運命には
感謝してる、と
ピクセルは、スプライトに呟いた。
 

●20歳/戦闘服
 
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■21歳(プロハンター)
第二子となる長女の
「ピクシィ=エイリアス (Pixy=Alias)」を授かる。
 
かつて、ピクセル自身が
アマチュアの
レンジャー部隊時代に呼ばれていた
愛称のピクシィから取って名付けた。
 
スプライトは
レンジャー部隊の派遣で
各所を回るため
なかなか帰ってこれないが
たまのオフには
子ども達を連れて
家族4人で出掛けられるようになった。
 
祖父のラインアート卿から
曾孫のピクト、ピクシィへの贈り物が
毎日、山のように届く。
 
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■26歳(プロハンター→魔法学校理事長)
学校理事長である父が死去後
既に隠居していた祖父が
理事長に再帰していたが
高齢のため、孫であるピクセルが
理事長を引き継ぐ事に。
 
そのため
周りの仲間達から惜しまれつつも
10年間続けたプロハンターを
辞職引退した。
 
プロハンターを続けてるうちに
世の中の困っている人を
もっと助けたいと願い
CEOとして
ラインアート生命工学研究所を
設立させる。
 
また、ピクセルの
たってのお願いで
パッカードに
ラインアート家の執事に
復職をお願いして貰い
双方から晴れて認められる。
 
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■28歳(魔法学校理事長)
現場職のプロハンターから
管理職の学校理事長になり
2年が経過したが
いまだ、現場でしか救えない人達が
たくさん居ると考えるピクセルは
仕事の合間には
武器を片手に
人助けに奔走していた。
 
しかし、学校理事長という立場や
山積みの業務があるため
思ったような行動が出来ずにいた。
 
そんな最中
以前から、先の工学研究所に
身バレをしないように変装し
かつ、短時間で人助けの
任務を遂行・行動できるスーツの開発を
依頼していたが
遂にその試作品が完成したと
連絡が入った。
 
早速、研究所へ向かい
開発スタッフから
説明を受ける。
 
完成した「特殊強化スーツ」は
未使用時は、小型のボックスに
素粒子 (フォトン) 状態で収納されており
展開すると、約0.01秒で
使用者の身体に瞬時に装着される。
 
通常は、ボックスの
スイッチを押すことで
展開・装着されるが
音声認識にも対応しており
使用者の音声パターンを
あらかじめ登録していれば
声での装着が可能となる。
 
まだ試作段階のため
装着すると、魔力がほぼ0になり
魔法が使えなくなるなど
不完全な要素が多いが
肉体的な強化においては
腕力や脚力などが
通常の10倍になるという。
 
移動時は
最先端の反重力技術を利用した
高速ホバー走行が可能で
無駄な体力を抑えられる上
目的地までの時間が大幅に短縮できる。
 
武装はナックル (拳) のみで
ピクセルからの注文通りとはいえ
開発スタッフは
大丈夫かと心配するが
それで問題ないと答える。
 
スーツの使用時間制限が30分で
限界使用後に一度、収納させると
冷却やエネルギーチャージのため
次に展開させるのに更に30分かかる。
無茶な連続使用は
不可能な仕様となっている。
 
 
「プロハンターになってからは
元から魔力に頼らずやってきたし
30分もあれば充分。
早速、これを使って
今から人助けに行ってくるわ」
 
「り、理事長…
まずは、運用テストをして
データを取らないと…」
 
「運用テストをしながら
やればいいのでしょ?
いつやるか?今でしょ」
 
「へ~んしん!
メ~ガ~ピクセルッ!
とぅっ!」
 
「り、理事長!?」
 
慌てる開発スタッフをよそに
年甲斐もなく、はしゃぎ気味のピクセル。
 
その瞳は、まるで
幼少の頃の「ちびぴく」のように
キラキラと輝いていた。
 
ピクセル=エイリアスの
新たな物語が
幕を開ける。

●28歳/ビジネス服

●28歳/私服

●28歳/特殊強化スーツ(メガピクセル変身)

●28歳/特殊強化スーツ(メガピクセル変身)

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