前回の記事で書きましたが、相場に向かい合うためのルールを作るのは簡単です。

ここでいうルールとは、たとえば、「ローソク足がSMA30に反発したらエントリー。BB2にタッチしたら決済。」というように、チャートの中を動いている何らかのテクニカルの関係性を基準にして、売り買いをする方法論のことです。

「BBタッチしたら、エントリー。反対のBBタッチで決済。」

「MACDがクロスしたらエントリー。反対のクロスで決済。」

などのように、ルールとは「手法」のことで、どのようなものでも無限に作れます。

 けれど、その手法で勝ち続けられるかというと別の問題で、勝てるルールを作るには、さまざまな検討要素が増えるので、手法を作ることに関してここではこれ以上は触れません。

ちなみに、ネットで販売されている系の教材を購入されたことがある方はご存知だと思うのですが、2万円から5万円程度で販売されているFXの情報教材はほぼこの「手法」の販売です。

今から考えると、「そこ」にお金と時間かけることは実は「意味がない」ことなのですが、時間と手間をかけたからこそ、「意味がない」ことに

気づくというジレンマそのものの現象がそこに現れます。これも掘り下げると禅問答みたいになるので、これ以上は触れません。

さて、まとめます。

 ルール作りは簡単。ルールを守るのが難しいわけ。がこの記事でお伝えしたいことです。

例えば移動平均線がクロスしたら売り買いするというルールだとします。

そのルールが単純であればあるほど、いつ買うかいつ売るかがはっきりするのですが、単純なルールでいつでも勝てるほど相場は甘くありません。

なぜなら、(チャート上の)簡単に見える場所は人が集まるので、そこを狙い撃ちして個人トレーダーからお金を巻き上げるプロのファンドの人たちがいるからです。 (一気に急激な動きをするところはそういうケースが多いでしょう)

したがって勝てるルールはある程度の複雑さを持った組み合わせが必要です。

そして今度は、組み合わせが複雑になればなるほど、「ルールが成立しているのかどうかの判定」が難しくなります。

どういう意味か?この話を信号でたとえてみましょう。交差点にある信号機です。

青信号は進め。

黄色は注意。

赤は止まれ。

誰でもわかるルールです。

 移動平均線がクロスする、だけのルールだと簡単だから「青は青」とわかります。

しかし、いくつも条件をパスしないとエントリーできないルールだと「青」が「黄色っぽい青」 だったり「赤に見えるような青」だったり、「青と思ったら黄色になっていそうな感じ」の青だったり(笑)もうわけがわかりません。

相場とは結局、そうやって青なのか赤なのかわからなくて右往左往している人たちが集まった巨大な交差点なんだと思います。

そしてその交差点の中で、いろんな人がささやきかけてきます。

チャートという媒体を通じて。

「あんたさ、今青だと思ってるだろうけど、実は赤だよ」

「赤のふりをしてる青の信号機があるよ」

「おいおい。青だと思って今渡ると、ダンプカーに突っ込まれて死ぬよ。」

「そこ、かなり怪しい!でも行くべきだね!行かなきゃ!さあ!」

チャートからこんなメッセージが次々と・・・・・・・。混乱しまくります。

さらに、よく言われる「複数の時間足を見ましょう」なんていうことをはじめると、10Mの距離から見ると完全に青の信号機が、50Mからだと赤、100Mからだと黄色、そして200Mから見ると全部微妙にまじりあってる虹色になったりします。

その中で正確に動くには、「こういう場合は青と自分は決めたんだ。絶対そのルールは守るんだと」という固い決意とその実行です。

これは、もちろん私もそうなんですが、どれだけ熟練の人でも間違うことがあると思います。 

とても大事です。

自分にも言い聞かせてます(笑) 

ルールに殉じて死んでいいと思わないと、自信を持って勝つところまではいけないんだと思います。

それがよく言われる「相場のメンタル」というやつです。