上記は私が現在使っているテクニカルを含めたチャートの状態です。

2018年7月18日のドル円5分足です。

 

1から5の数字は「例えば」のエントリーポイントです。

この例えばのエントリーポイントの意味を解説していくのが今回のブログの目的です。

ご自身のルール作成の参考になればと思い書きます。

 

1は、移動平均線のクロスでエントリーするという箇所です。

古典的方法にして王道です。

完全にクロスして入れば、だましは回避できますが、スイングが小さい場合は、「クロスした時点では遅すぎる」という現象が起きます。

移動平均線の数値を小さいものにすれば、頻繁にクロスしますが、その場合今度は前回の記事で書いた、だましが狂ったように出てきます。

以前は私も、音やメールで合図が来るように設定していたのですが、関係ない合図が来る(だましのとき)のがとてもストレスで、今はランダムにチャートを見て、見た時の形から「30分後にもう一度確認しよう」「1時間ほどでチャンスが来るだろう」などとあたりをつけて、その時間に見るようにしています。

 

30分ほどでBB-2でやめれば、スキャルピング。

移動平均線が反対のクロスをするまで持てば数字の5の箇所あたりに決済です。

3時間程度持っていますから、これはデイトレと言えるでしょう。

 

2と5の箇所は節目となるラインのはざまで、チャートの形が明らかに落ちていく形になっています。

 

「そりゃあなた、その先の動きが見えるのだから落ちていくのはわかるでしょ。。。」

と言いたい方もいらっしゃるでしょうが(笑)そうでなくて

 

 

2はこの時点で落ちる可能性がかなり高いとわかります。

 

5はこの時点でわかります。

 

2に関しては80%

5に関しては60%程度の確率と考えます。

 

このシンプルなチャートですが、それでも、5か所程度を判断の基準にしています。

5分足でわからないのは、「どこまで伸びるか」

私の場合、エントリーの参考にももちろんしますが、どこまで伸びるかの判断に上位足を活用しています。

 

3と4の箇所は、一般的には、やらないほうがよいと言われるBBタッチからの買いです。

30分-1時間程度のスキャルピングであれば(このくらいの時間はスキャルなのかデイトレなのか非常に微妙なところですが)

条件が整えばありだと思います。

5pipsでも、さっと抜ければよいかな程度の認識で入りますが、ただ、トレンドが始まった場合は際限なくやられまくる可能性が常にある方法ですので、ストップは必ずつけて、チャートがちょくちょく見られるタイミングでのエントリー限定です。

 

過去チャート全体をみて、エントリーポイント、決済ポイントを考えていくと、「何をどう考えても勝てる」という気になりませんか?

修行にならないんですね。全部見ながらだと。

 

ですので、修行としては、右側(未来)の見えないチャートでエントリーポイント、決済ポイントを探る練習をしないとどうしても感覚が身につかないのですね。

 

練習ソフトもいいんですが、私の場合は速さがどうしても自分のベストタイミングにならなかったので、結局普通にMT4でF12をポチポチながら練習していきました。

 

ご存知ない方のためお伝えすると、MT4開いて、F12を押すと、ローソク1個分ずつ進むんですね。ポチポチおしながら、判断の時は止めて、先の展開を読みながら入る場所、出る場所をシュミレーションしていく。

結構よい修行になります。ご参考まで。

 

 

ある程度チャートを見てきた人は同意してくれるのではないかと思うのですが、
勉強すればするほど混乱する、という現象にどこかで突き当たります。
 
結局のところ、相場は、上がるか下がるか、しかありませんから、丁半ばくちと確率は同じです。
(スプレッドや手数料は計算には入れないとして)
 
「丁か半か」
「上がるか下がるか」
何にも考えないで1万回くらい売り買いを繰り返すと、トントンになっていることになります。
それは理屈ではわかります。
 
理屈ではわかるんですが、それをほんとにできる人は、無限に近い財産を持っているか、遊びとしてほんのちょびっとのゲーセンで使うような金額でやっている人だけでしょう。
相場で稼ぎたいと思って、相場と向き合っている人は、やはり少しでも確率を上げたいと勉強するわけです。
 
特に初心者のうちは勝つ確率を上げたいのではなく、全勝することしか頭にありません。1回も負けたくはない。

負けることを許容しなくてはいけない、とベテランの人は必ず言いますが、初心者のときは「そうは言ってもあなたはほんとは、9割くらいは勝つわけでしょう?」と思います。
 
勝負の仕方によっても違うのですが、「大きく取れるときに取る」という相場の王道で勝っていくためには、負けることがどうしても必要になってくる、と気づくのは中級者といわれるくらい経験を終えたあとなのではないでしょうか。
 
そして、初心者を越えて、中級者になってきたころのチャートは、最初のころとは違っていろいろすっきりしてきています。
 
最初のころ、テクニカルをたくさん入れて、「全部が買いサインを出したら買おう。これで全勝間違いなし!」と思います。
 
あれこれ盛りだくさんの「全部乗せ」みたいなチャートになって、ローソクが見えないくらいですが、ローソク足なんか見えなくてもいい、テクニカルだけわかれば勝てるんだ、と思います。
実際にテクニカルだけで勝っている人がいるのかもしれませんが、そういう人はごく少数で、最後は結局値の動き(=ローソク足)にすべてがある、と気づきます。
 
気づかないまま、初心者のままで相場から去っていく人が相場に手をかけた人の9割だから、「1割しか生き残れない世界です」等言われますが、やめていく人はべつに大損してやめる人などほとんどいなくて、ちょっとかじってみたけど、やっぱ合わないからやめよう、程度のことだけと思うんですね。
 
1割に残って、中級者に至るまでの過程に、この混乱の時期があります。
 
複数の時間足を見比べながら、いわゆるマルチタイムフレーム分析を行うともっとややこしくなります。
短い時間足は、ゴーサイン、長い時間足は反対サイン、さてどうしよう、ということが当たり前に起こります。
 
テクニカルは検証し始めるとどこまで行ってもキリがない世界です。
 
私たちトレーダーが知りたいのは、次に相場が上がるか下がるかで、小難しい理論を知るのと、勝てる勝てないは直結していないことに気づきます。
 
相場に勝つために必要なのは、テクニカルの正しい意味付けではなく、そのテクニカルのどこを見て、どういう場合に何をするのか、という自分の中の経験則です
 
結局は「自分の中の確信」ができてこないと、いつまで経っても安心して相場には入れません。

ギャンブル気質の人は入れるでしょうけども、まさにギャンブルをしていることになって、最後まで勝ち残ることはできません。
 
経験則ができてくると、自動的に瞬時に5つくらいの法則を見ています。
 
教材いっぱい勉強しましたけど、誠実な発行者の人は、必ず相場で勝つための真実に触れてます。
 
手法を知って、それだけでは勝てないので、自分で吟味して、検討して、修行して、そして相場に入ってください、と。
教材売りたいだけの人はそんなこと言いません。売れなくなりますから。
「なんと、このサインに従うだけで、世界を旅してまわるほどの利益が瞬時に生まれます。ウハウハです。」
って言います。
 
人の言うことを聞くだけなら迷いはないですが、結果は出ません。
自分で考え、悩み、苦しむのは、諦めなければやがて結果に結びつく作業です。
 
今現在混乱の時期にいる人がいれば、混乱していることこそが正しい道なのだと、ほんの少しだけ先輩から贈る言葉です。
 
相場で使われるチャートには移動平均線に始まって、MACD、ボリンジャーバンド、RSIなどテクニカルといわれる、チャートの動きを読みとくツールがありますが、これらのツールは、「すごく役に立つ」という人と「まったく役に立たない」という人がいます。
 
本当に役に立たないものであれば、とっくに誰も使わなくなっていると思うので、役に立つのは間違いないと思うのですが、特に相場初心者の人がテクニカルにかける期待が大きすぎて、思うとおりに動かないと役に立たないというのではないかと思います。
 
テクニカルは、悪気なく嘘をつきます。
「はい。これから下にいくよーーー」って明らかに言ってたはずなのに、下にいかないので、
「どうなってんだ!」と聞くと、
「そんなことは言った覚えは、まったくございません。」
といわれてしまうイメージです。
 
「下に行く」と言った証拠は残っていないのです。もうその時点では。
これが過去チャートなら勝てて、リアルのチャートでは勝てない理由そのものです。
 
この”テクニカルが動いている最中に嘘をつく”、という現象を知らないと、過去チャートを分析して、手法を考えていると、「相場とはなんと簡単なんだ。これなら普通に1日200Pipsくらいは取れるんじゃないか」と思います。

そして過去何か月分も検証し、自信ができて、「さあこれで勝てる!」と鼻息荒く相場に入り、ボロボロに負ける。
おかしいなと過去チャートに戻ると、やっぱりうまくいくはず・・・、とまるできつねかたぬきに化かされているような状態になります。
実際には、テクニカルに化かされているわけですが。
 
短い時間足ほど難しいといわれるのは、短い時間足ほど、テクニカルはぴょんぴょん動き、嘘をつきまくるからです。
 
テクニカルが動くのは、価格が動くからで、通常の日本人はほとんどの人がローソクを使っていると思われるので、テクニカル動く=ローソク足動く からです。
だましといわれる、ファンドの人などが、わざと吊り上げて叩き落したり、ということではなく、普通に相場が動いているだけで、テクニカルがどんどん嘘をつきます。
 
そして、そのテクニカルごとに、どんなときにどんな嘘をつきやすいか、という特徴があり、その特徴をつかんで、嘘とほんとを見分けながら、上手に活用してあげることが、優秀なトレーダーということになります。
 
それを理解できるくらいまでチャートを見続けなくてはいけません。
これは、過去チャートをどれだけみていてもわからない種類の理解が必要です。
つまり、たとえば10年間過去チャートを毎日見て検証しても身につかない種類の理解なんです。
人の開発した手法を、教材とかで購入する場合、この一番大切な部分の理解が購入者はできていないので、人の手法は、ほとんどの場合使えないのです。
 
ポイントをきちんと教えてくれる師匠とかがいれば、できるようになるまで時間がかからないのかとも思うんですが、私の場合は、全部独学で、あらゆる試行錯誤の繰り返しでしたので、3-4年かかってしまいました。