ウテン結構 2nd season Final
メトロノームは叫んでる
大盛況のうちに幕が閉じました。
ご観劇くださり、またご声援くださりありがとうございました。
今回は、備忘録。的な。
めちゃくちゃ長い。まじで長い。
あと、個人的な話しかしていないし、すげぇ長い。

ここで読み終えてくださって全然大丈夫です。

ありがとうございました。





メイク は猫娘を意識した。
幼少期に猫娘に似てるっつって苛められた記憶はないが、せっかくなので。猫娘好きだし。顔の見た目がキツイし。(顔自体嫌いじゃないよ)

指輪(右手にさえ)をしないのは、先生の気持ちを尊重したいっていう思いから。恋人リングをしてしまうとそれは独り善がりになってしまうと思ったから。大切にしたかったんよ、尻にしいているとはいえ。

黒コートはおじいちゃんの形見なので男物、黒シュシュはおばあちゃんの形見なので、ずっと手につけていた。
蓮井加子としておばあちゃんと向き合うには、おじいちゃんのコートを身につけおばあちゃんのシュシュで髪をまとめるのが必要だった。
大好きだったからね。


劇中は、あんなに走る予定ではなかった。
案内人(あきやまかおるさん)に誘われて走って戻るとき、明らかに必死に追いかけている様にしたくて奥行いっぱい使って走ってしまったし、
先生(田中達也くん)の1人セリフの間に
息と髪を同時に整え、水分補給をし、コーヒーがなみなみと入ったマグカップを先生の元にまで持ってくるにはあまりにも時間が足らず、ダッシュを余儀なくされた。
おかげで靴がやや壊れてしまった。。
コーヒーなんぞなみなみと入れる必要は無かったのに、“なみなみと入れてしまった”から仕方なくそのまま持っていった。そういうところも女1の妙なところ、おかしなところ、可愛げというか、不器用、不慣れ、そして先生への甘えの表れだったりするのかな、と。自分ではね。
因みにコーヒー入りで稽古は1度もしていない。アレは完全なる想像に委ねたもの。
(今回初めて田中達也くんが相手役。たまに漏らす毒が最高に面白い。その時だけ最高に面白い。器用に見えて不器用なところ、人に教えを貰うと素直に実践してみるところ、もう少し足掻くと良いんちゃうん?と思って稽古をすると面白いくらいに「悩んでます」の体になるのが面白い男。↩︎これ意味わかるかな??)

マスター(吉成豊さん)が淹れるコーヒーは、なんだか不思議と本当に味がしたような気がする。そして美味しかった。香りだけでも楽しめる気がしたのが良かった。それは吉成さんの人柄がそうさせるんだと思う。めちゃくちゃ良い人だもの。めちゃくちゃ優しいし。
めちゃくちゃハゲをいじらせてくれたし。(剃ってるんでしたっけ?)

弓弓子(本堂史子さん)さんが実は1番怖い。
私の中で。穏やかな表情と打って変わって、枠を倒す時のべらぼうに男前な表情、奥が深い人のお顔の理由が後に明かされ納得。
マスターとお二人のシーンを前から見ることが、実はほとんどなくて。
だって、声を聞いているだけで、もう、泣いちゃいそうになるんだもの。
私はまっすぐお二人の世界を直視できなかった、それだけがいま心残り…。

喫茶店メンバー続きでいてまえ!

闇のマスターが持つあの杖、何???
染、ストレイシープには参加出来なかったから噂でしか知らないのだけど、なんか一瞬しか使われなかったって本当?あの杖が?出オチにでも使われた??
いや、ただただ一瞬のためだけにあの杖を登場させるのは流石ウテン結構としか言えないんだけどさ!!
因みに闇のマスターが淹れてくれたコーヒーは、たぶん轟マスターが淹れてくれたコーヒーとは少し違っていて、ほんのり華やかさがあった。
もしかしたらその日によって挽く豆をマスターが変えていたのかも?最高やん。
熱々なので目は覚めるし、3人のマスターはぶっ飛んでるし。最高だな。

桜(新乃舞子さん)の「王子様が現れたんです♡♡」からの1連はただただ楽しくてしょうがなかったなあ。皆さんもそうじゃないかな?
ひたすら人の恋の話(羨ましいくらいの惚気)を聞くのってめちゃくちゃ楽しかったンじゃないかなあ。
フェラーリに乗ってる人に一目惚れされたなんて!住んでる世界が違う人と出会うって刺激的よね。
あと桜が純粋に可愛くて仕方なかったしなあ。「たのもー!たーのもー!」も。たまんねぇよ。
そしてあんなに伸び伸びと惚気られるのって、本当にいいもんだなあ。

私今回1番の注目は蒲公英(杉田のぞみさん)のダンスフロア!!!これ一択なんよ!!
アップ時にも、「エビカニクス」を流すのだが、杉田さんのエビカニクスがたまんねぇんだお。。。手足長ぇしめちゃくちゃ良い笑顔やしキレキレやし。。。たまんねぇ。たまんねぇよぉう。もう見られないのが寂しくてたまんねぇよお。最後のアップの時に、決めポーズを染に向けてやってくれたのが激アツだったのに、俺テンパっちゃってちょっと無視しちゃったんよ。ホントすみません…。
なんで照れると無視するんだよ俺!!
拗らせてんじゃねぇよ!!


あれ?いつの間にか人物に焦点が当たっている…まあなんでもいいか!シーズンファイナルだしな!


そういや、闇のマスターとの2人のシーン、覚えてくれてる方いるかな?
あのシーン、めちゃくちゃ楽しかったんよ。
繭さんとの、しっとりとしたシーンは初めてかも?1シーズン「奇妙」ではあったけど、関係性がまったく違ったし今回みたいにふざけた(今回も闇マスはふざけてないよ)シーンでもなかったしね。


さて。私最後のシーン。
女2(蓮井加子)からの女1(イカ焼き未来(篠田詩織))
恐怖、怒り、不安、いろんな感情があって緊張したなあ。
大好きなおばあちゃんを目の前にして、アノ話をするのはしんどかった。
そして、孫が命懸けでぶつかってきたことに、未来としては、しっかり受け止めて話をしなければならないと思った。
あの1連には案内人(かおるさん)の存在が必要不可欠で。
最初と最後、私は案内人であるかおるさんと目を合わす。それは覚悟の表れなんす。
かおるさんはいつも、しっかり受け止めてくれる。しっかり、送り出してくれる。
覚悟を、背中を、押してくれる存在。
それは、いつでもそう。稽古中でも、かおるさんがいてくれたから出来たことがたくさんある。何度共演しても、かおるさんには届かないけど、私の勇気の一部はかおるさんで出来ている(え?重くね??)。

そして
染の冒頭、カットアウト直前までの動き、客席を見回す動きは本番に入ってから急にやり始めたこと。
急にやり始めたことなのに完璧に合わせてくださった音響様照明様には感謝しかありません。
ゲネプロでもやらなかったあれは、メメントの森のトレース。

稽古期間中ずっと、「雨の世界」の時の雷の音と、「メメントの森」の最後の台上からの客席の景色が頭を離れなかったんだけども、客席にたくさんの人の顔が見えた瞬間、「これだ」と思って思わずああなったのです。
「これが見たかったし、ここから始まるから、付いてきて、さあ行こう。」な気持ちになったんよ。

2022年の雨の世界の情景
2023年5月のメメントの森の風景
それがあったから、今回の私は潰れることなくやる事ができた。

はぁ。長くなった。
これにて、もうおしまい。

私の、走る女、篠田詩織、イカ焼き未来、はこれでおしまい。

彼女たちに幸あれ。

ありがとうございました。
蒼井染

via とまと日和
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