私の人格形成した1つの純文学のような
バイブルの本は
『風と木の詩』なのだが
プロローグとエンドロールに
同じ詩が使われていて
とてもそれが美しくて。
始まりから終わりまで
全てが完璧なまでに美しかった。
要は今で言うところのBLの金字塔なのだが
あれは私はBLとは思っていない
美少年達が確かに愛し合うんだけど、
そんな簡単な話ではない。
未成年に対する性的暴行も
レイプも描かれているし
実の父親と息子の
近親相姦における愛でもあるし
閉鎖的寄宿学校での
乱交やらSMやらの性愛や
同性愛が主体ではあるけど
そんな単純明快な話ではない。
『愛』
そのものが描かれているから
美しくて残酷で
冷酷で悲しくて崇高なんだ。
私の性癖を完璧なまでに
ここまで合致する物語は他には絶対にない…
だから、
私はやはり綴りたい。
抜粋してでも
この想いは他では現せない。
『
ジルベール・コクトー(貴方へ)
我が人生に咲き誇りし最大の花よ
遠き青春の夢の中
紅赤と燃えさかる紅蓮の炎よ
君は(あなたは)
我がこずえを鳴らす風であった
風と木々の詩がきこえるか
青春のざわめきが
おお。思い出す者もあるだろう
自らの青春の在りし日を 』