MIGS(低侵襲緑内障手術)

おはようございます！

東新潟まやま眼科です。

慢性の緑内障は眼圧を下げる点眼を継続して進行を抑える治療を行います。

眼圧は、眼の中の房水という液体が循環することで保っています。

房水は眼の中の毛様体で作られ、シュレム管から排出されます。

多くの場合、緑内障の進行は緩やかですが、一度失った視野は取り戻せないので、早期に見つけ、点眼治療を継続します。

しかし、点眼にも副作用が心配になることもあり、

また、使用する点眼本数が多くなると、毎日継続するのも大変ですし、高齢のため点眼継続が困難になることもあります。

緑内障にも手術治療があります。

いくつかの術式がありますが、

最近、低侵襲で極小切開の緑内障手術（MIGS)が行われるようになってきました。

（Minimumlly Invasive　Glucoma　SurgeryまたはMicro　Invasive　Glucoma Surgeryの略です）

MIGSの内、iStentという約１㎜のチタン製のステントを眼の中シュレム管に埋め込む低侵襲緑内障手術を行っております。

生理的な房水の排出を促進し、眼圧が下降することが期待できます。

iStent単独の手術は認められていないので、白内障手術と同時に行います。

白内障手術単独よりも眼圧が下降することが期待できます。

白内障手術の小さな傷口を利用し、5〜10分で終わりますので、安全性は白内障手術単独と同等です。

日常生活への影響が最小限で早期復帰が可能です。

実際の当院の手術動画です。

(苦手な方はご注意下さい。)

出血することがありますが、ごく少量です。

慢性緑内障の中で、早期から中期の方に適応になる手術です。

チタン製ですが、MRI検査も問題（3テスラ以下）なく行えます。

緑内障の方も白内障が進行してくると見えにくくなります。

白内障手術を受けられる時に、iStent手術を受けるメリットがある方には提案させていただきます。

iStentは世界35か国以上で使用され、50万本以上の使用実績のある安全性と有効性が認められている製品です。

iStentは認定制の手術で、認定を受けた医師のみ手術を行えます。当院院長はiStent認定医です。

現在、MIGSは様々な種類のステントやデバイスが考えられ、作られてきています。

これからさらに発展していきそうです。

お知らせ

白内障手術相談会開催　毎週月曜、金曜日の午後2時〜、月2回土曜日昼12時頃〜。どなたでもお聞きなれます。お気軽にお問い合わせください。また、近視矯正ICL手術（眼内コンタクトレンズ手術）のご相談も承ります。

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