バイクは何歳まで乗るのか・・・という記事にたくさんの方からコメントを戴いたので、ちょっとテストライダーと年齢のことについて書いてみたい。

テストライダーって意外に重労働。暑い、寒いはあたりまえ。転倒の危険もあるし、何時間も、何日も連続で乗りっぱなしっていうこともある。体力勝負とは言わないが、体力があった方がいいことにこしたことはない。

私は40代前後であるが、結構テストライダーとしては年を取っている部類になる。最近はオートバイメーカーのテストライダーと打ち合わせをしても、めったに私より年上のテストライダーと話すことはない、というか、いないというのが現状だろう。

タイヤメーカーもオートバイメーカーも、テストライダーの数は各メーカ絶対に公表はせず、トップシークレットであるが、ほとんど20代~30代で占められていると思われる。

テストライダーになってもすぐにやめてしまう人もいるが、数年続けられると、ずっとやるようになるのがパターン。でも、絶対人数が少なく、入社も数年に一人とか言う程度なので、なかなか人数が増えず、若い者が去っていく傾向が多い。若い現役レーシングライダーと契約して、一部の仕事をさせているということも影響して、なかなか40歳を過ぎてもテストライダーをしているというのは少なくなってきている。また、申請すれば部署変えも出来るからである。

私はまだ最新のSSのテストもすれば、スクーターのテストもしている。珍しいといえば珍しい部類に入るだろう。私ぐらいの年齢になれば管理職になるので、テストの采配を決めることが出来、300km/hの領域でのテストがいやならば、「おい、○○君、ちょっとこのテストの担当頼む」なんて若い奴にやらせることが出来るのだが、私は別にしんどくもないので、スケジュールがあいていれば、自分でやったりしている(笑)。こんな楽しいこと若い奴にやらせてたまるか(笑)。

戦闘機のパイロットは40歳を過ぎると、階級があがることもありほとんどデスクワークになり、年に、操縦資格を維持するための規定された数十時間しかフライトを行わないが、その点、テストライダーは希望さえすれば、ずっと現役で乗っていられるのだ。まあ、でも実際には定年間近でSSのテストをしているテストライダーって聞いたこと無いけど(笑)。

若い者を育てなければならないので、自分の好みでテストを選ぶことは出来ないということもあるが、年を取ってもイブシ銀の走りを若い者に見せてやりたいとは常々思っているところではある。

定年最後のラストランは、その時代の最高峰、最速といわれるオートバイのテストが出来れば最高だなと、密かに今からほくそえんでいる俺である(笑)。