レースは朝の6時に始まる。30秒ごとにスタートする方式で、スタート位置には、主催責任者のサル・フィッシュ氏が一人ひとりに握手をするという恒例の光景が見られる。彼はゴール地点でも何十時間にもわたり、全てのライダーとドライバーを待っているのだが、最後の走者がゴールに戻るまで彼は待ち続け、その彼の気持ちには誰もが心を打たれるのだ。
今年はなんと我々のチームは2輪のチームの中ではなぜかドンケツスタート・・・。うげげっである(笑)。6時30分にスタートしてから、我々がスタートするまで30分近くある。バギーや4輪のスタートと近くなるのは誰もが避けたいのだ。4輪のスタートは2輪のスタートの3時間後となってはいるが、4輪のトップクラスともなると、その最高速度は300km/hにも達し、抜かれるときに危険極まりない。しかも、4輪と2輪の事故が絶えないのだ。実際多くのライダーが4輪に跳ね飛ばされて死亡している。
今回の最難関はなんとスタートしてからすぐにやってきた。The Summitと呼ばれる、超ガレ場の山越えがそれである。たった数キロしかないこの丘越えなのだが、ここでリタイヤするチームが続出。4輪の数多くがここでリタイヤするという結果にもなり、夜を明かしたドライバーも続出し、現場はまさに地獄絵図。ヨコハマタイヤのワークスチームここでリタイヤしたと聞いた。
またここは足場が悪く、2輪はこけると悲惨で、バイクを起こすのもさることながら、キックスタートをすることさえままならず、何度もキックスタートをしているうちに、エンジンがかぶり気味になり、さらにエンジンがかからなくなり・・・悪循環を絵に描いたような景色が展開しており、罵りながらエンジンキックスタートしているライダーが続出(笑)。その点CRF250Xはセルスタートだもんね♪とにかく、オフロードというより、トライアルセクションといってもいいぐらいなところなのだ。
このセクションを通過すると、なんと今度は「シルト」と呼ばれるところが待ち受けていた。シルトとは、パウダー状の砂で、本当に小麦粉みたいな感じで、それはそれで不思議なのだが、ここまた阿鼻叫喚なのだ。とにかくアリ地獄と言う感じで、少しでもスピードが落ちると、バイクが砂に飲まれてしまうのだ。タイヤの半分ぐらい簡単に埋まってしまう。とにかく一気に突き抜けないと抜け出せなくなってしまうのだ。4輪はもっと悲惨で、ここで埋まってしまうとまず脱出不可能。数多くの4輪の墓場となっており、ああ、地獄絵図・・・。
この他にも数百キロ(!)にも及ぶウオッシュボードがあり、まさにバハ・カルフォニアといった感じだ。あまりにもウオッシュボードが長すぎて、走り終えてもしばらく体が船酔いみたく揺れるぐらいすごかった。
バハ・カルフォルニアは砂漠地帯で、サボテンもすごい。何がすごいかというと、サボテンのトゲ。釘みたく太いのもあり、なんとハンドルガードさえ突き抜けるほどの強度があるサボテンもあるのだ。このサボテンがライダー泣かせであり、サボテンに突っ込んで串刺しになるライダーが後を絶たないのだ。
実際に、我々のチームのライダー餌食となった。サボテン地帯で転倒。運悪く、横倒しになって地面に転がっていた大型サボテンの上に転倒・・・。しかも、サボテンの上に転がった挙句、バイクがライダーに覆いかぶさるという災難。ライダーは全身30箇所(!)にも及びトゲが刺さっただけでなく、バイクがライダーに被さり、バイクとサボテンの間にサンドイッチになり、身動きが取れないのだ。覆いかぶさったバイクをどかせようとするが、よけいトゲが体に食い込み、全身に走る激痛。バイクをどかせようにも、動けば動くほど串刺しになる。あー考えただけで鳥肌が立つ(笑)。砂漠のど真ん中で助けなんかこない。おまけに夜で辺りは真っ暗・・・。結局30分ほどサンドイッチになっていたらしい(笑)。後で彼は、「この時ばかりはどうすることも出来ず、リタイヤになると思った」と言っていた。しかも始末が悪いことに、このトゲ、釣り針みたく「返し」がついていて、なかなか抜けないのだ。ライダー交代の後、服を脱がせると、全身血だらけ・・・。まだ抜け切れていないトゲを皆で抜いたが、本当にトゲの恐ろしさを感じた・・・というのは、ウソで、皆で大笑いしながらとげを抜いたのだ。なんてみんないいやつばかりなのだろう(笑)。
今年はなんと我々のチームは2輪のチームの中ではなぜかドンケツスタート・・・。うげげっである(笑)。6時30分にスタートしてから、我々がスタートするまで30分近くある。バギーや4輪のスタートと近くなるのは誰もが避けたいのだ。4輪のスタートは2輪のスタートの3時間後となってはいるが、4輪のトップクラスともなると、その最高速度は300km/hにも達し、抜かれるときに危険極まりない。しかも、4輪と2輪の事故が絶えないのだ。実際多くのライダーが4輪に跳ね飛ばされて死亡している。
今回の最難関はなんとスタートしてからすぐにやってきた。The Summitと呼ばれる、超ガレ場の山越えがそれである。たった数キロしかないこの丘越えなのだが、ここでリタイヤするチームが続出。4輪の数多くがここでリタイヤするという結果にもなり、夜を明かしたドライバーも続出し、現場はまさに地獄絵図。ヨコハマタイヤのワークスチームここでリタイヤしたと聞いた。
またここは足場が悪く、2輪はこけると悲惨で、バイクを起こすのもさることながら、キックスタートをすることさえままならず、何度もキックスタートをしているうちに、エンジンがかぶり気味になり、さらにエンジンがかからなくなり・・・悪循環を絵に描いたような景色が展開しており、罵りながらエンジンキックスタートしているライダーが続出(笑)。その点CRF250Xはセルスタートだもんね♪とにかく、オフロードというより、トライアルセクションといってもいいぐらいなところなのだ。
このセクションを通過すると、なんと今度は「シルト」と呼ばれるところが待ち受けていた。シルトとは、パウダー状の砂で、本当に小麦粉みたいな感じで、それはそれで不思議なのだが、ここまた阿鼻叫喚なのだ。とにかくアリ地獄と言う感じで、少しでもスピードが落ちると、バイクが砂に飲まれてしまうのだ。タイヤの半分ぐらい簡単に埋まってしまう。とにかく一気に突き抜けないと抜け出せなくなってしまうのだ。4輪はもっと悲惨で、ここで埋まってしまうとまず脱出不可能。数多くの4輪の墓場となっており、ああ、地獄絵図・・・。
この他にも数百キロ(!)にも及ぶウオッシュボードがあり、まさにバハ・カルフォニアといった感じだ。あまりにもウオッシュボードが長すぎて、走り終えてもしばらく体が船酔いみたく揺れるぐらいすごかった。
バハ・カルフォルニアは砂漠地帯で、サボテンもすごい。何がすごいかというと、サボテンのトゲ。釘みたく太いのもあり、なんとハンドルガードさえ突き抜けるほどの強度があるサボテンもあるのだ。このサボテンがライダー泣かせであり、サボテンに突っ込んで串刺しになるライダーが後を絶たないのだ。
実際に、我々のチームのライダー餌食となった。サボテン地帯で転倒。運悪く、横倒しになって地面に転がっていた大型サボテンの上に転倒・・・。しかも、サボテンの上に転がった挙句、バイクがライダーに覆いかぶさるという災難。ライダーは全身30箇所(!)にも及びトゲが刺さっただけでなく、バイクがライダーに被さり、バイクとサボテンの間にサンドイッチになり、身動きが取れないのだ。覆いかぶさったバイクをどかせようとするが、よけいトゲが体に食い込み、全身に走る激痛。バイクをどかせようにも、動けば動くほど串刺しになる。あー考えただけで鳥肌が立つ(笑)。砂漠のど真ん中で助けなんかこない。おまけに夜で辺りは真っ暗・・・。結局30分ほどサンドイッチになっていたらしい(笑)。後で彼は、「この時ばかりはどうすることも出来ず、リタイヤになると思った」と言っていた。しかも始末が悪いことに、このトゲ、釣り針みたく「返し」がついていて、なかなか抜けないのだ。ライダー交代の後、服を脱がせると、全身血だらけ・・・。まだ抜け切れていないトゲを皆で抜いたが、本当にトゲの恐ろしさを感じた・・・というのは、ウソで、皆で大笑いしながらとげを抜いたのだ。なんてみんないいやつばかりなのだろう(笑)。