テストコースは完全クローズドであるし、テスト車両も万全に整備されているので、テストコースではなかなかメカニカルトラブルが発生したりしないのが現状である。トラブルが発生するのは一般道でのテスト中が一番多いといってもいい。まず、私が遭遇したハプニングを話して行きたい。

一般道でのテスト中、一番多いのはパンクである・・・。テスト走行中は全ての神経をタイヤやオートバイに注いでいるので、少しでも空気が抜けるとわかるので、大事には至らないが、それでもフロントタイヤがパンクすると、顔面が引きつるぐらい焦る。スピードが40km/hぐらいの低いときに発生すると、すぐに停止できるので問題ないのだが、そこそこのスピードで走っているとそうは行かない。フロントタイヤがパンクするのは珍しいし、大体停止するまでに空気がほとんど抜けてしまうと、コントロール自体難しくなってしまう。正直言って、転ぶ、転ばないは運任せとなってしまうぐらい怖い。「うひっー!!!」と声を上げながら必死に転ばないようにタイヤの神様に祈りながら、オートバイを操り、停止することになる。リヤタイヤのパンクはまだ楽なのだが、フロントだけは勘弁して欲しいといった感じだ。

次回はテストコースで発生する、動物にまつわるハプニングを書いてみたい。