時の政府が考える重要課題や優先順位に、迅速に対応して取り組む「内閣府や内閣官房」をスリム化することが決まったそうです。それはもちろん一般論としては必要なことだと思います。歴代内閣の「目玉」とする政策は変わるので、時々スクラップをしないと、どんどん肥大化してしまうからです。私が政務官をしていた時も内閣府と内閣官房の職務が入り乱れて総計十数分野に及んでいたと記憶しています。
しかし、各府省にまたがる案件が多い今日、「府省間の調整機能」を持ち、官邸主導で進める重要課題にスピーディーに対応できる「内閣府や内閣官房」は、時代に即しており、便利な存在とも言えます。要は歴代内閣がチェックを怠らずきちんとスクラップ&ビルドを行うことが大切だと言うことです。
ちなみに私の在任中に「これは無駄で必要ない」と思い私がスクラップしようとした分野があります。結果はある種の抵抗を受け、時間切れも手伝って、存続してしまったのですが、「今回はどうなっているかな?」と思って見てみたら、「しっかり存続(?)」されていました。