今日は八王子市の恩方、由井、大和田、台町の市民センターまつりと、学園都市センター、いちょうホール、クリエイトホールで開催中の八王子市民文化祭参加の各催し物をまわらせて頂きました。
煎茶会では久しぶりに宮内宗高先生のお手前でお茶を堪能しました。新茶の玉露のお味はすっきりした甘さが口の中でさっと広がる香り高い美味しさでした。二服目のお茶を戴く前に、柿をイメージした和菓子を味わい、その後にもう一服戴きました。
私が掛け軸に目をやると、宮内先生から有り難いご解説がありました。掛け軸には『無事』と書かれてありました。
「『無事』とありますが、ただ単に、これまで何事もなく無事だったとか、これからも無事でありたいという意味ではございません。秋も深まり、寒さも厳しさを増す今日この頃、これまでにも数々の苦難がおありになったと存じます。しかし、それでも尚、何とか苦難を乗り越えて、今、こうして生き永らえています。(神仏に生かされている)その事に感謝申し上げ、これからもそうあってほしいと願う(私の)気持ちを掛け軸に込めました。」
との事でした。
客人をもてなす一つの掛け軸に込められた奥深い意味に感動します。